私たちの取り組む課題
「三陸歌声喫茶キャラバン」という事業名で岩手県の復興支援事業に関わっております。
この活動は「生演奏バンドによるカラオケで被災地の方に思い切り歌ってもらおう!踊ってもらおう!」というコンセプトで2014年から三陸の町を訪れて皆さんに喜んでもらっております。
2019年からは内陸部に避難された方たち向けにも活動を開始いたしました。
活動開始当初は「仮設住宅で大きな声も出せない」方たちのストレス発散の場として。
災害公営住宅ができてからは「コミュニティ再生」「引き籠り・孤独死の防止」のツールとしても活用して頂いております。
現在、岩手県の復興支援事業として助成金を交付して頂き活動をしておりますが
全体的に予算削減の中、希望通りの活動ができなくなってきておりますし、全額助成ではない為に自己負担額も馬鹿になりません。
今後は復興事業のみならず、福祉事業の側面も持った活動を継続していきたいと思っております。
なぜこの課題に取り組むか
元々は「多くの人が歌いに来てくれるのは本当に嬉しい。だけど、私たちもそろそろ歌いたいんだよね。ここにも何もなくなっちゃったから。」という被災地の方の声を聞いたことがキッカケとなりました。
その後、この歌声喫茶のイベントは色んな意味で多くの方のお役に立てることが分かりました。
「カラオケだと案外、他人が歌っている時って次に何を歌うか考えていてあまり聞いていないんだよね。でも生演奏だと皆慣れていないこともあって、助け合いながら歌っていく。そうして自然に皆の距離が近づいていくんだよね」
「大槌から盛岡に避難してきて、もう故郷のことは忘れてしまおうと思ったこともあったけど、こうして自分の町から演奏に来てくれる人がいるともう一度故郷のことを思い出せることができた」
「コロナ以降、まったく集まる機会を作れなかったけれど、この歌声喫茶がはじめの一歩のイベントになってくれた。これからはまた集まれそうです」
・・・と様々な状況においてもこのイベントが大切にされてきています。
今後、被災地、被災者の枠に関わらず、どこの自治体でもこのような集まりを設けたいと思う状況になっていくでしょう。
自分たちだけの活動ではなく、多くの音楽愛好家たちにもこの活動の担い手になってもらう為の啓蒙も必要と感じております。
寄付金の使い道
この活動を継続的に行っていくためには交通費、旅費などに多くの費用が掛かってまいります。
復興事業の助成金ですと人件費は賄えますが、福祉事業に係る助成金は人件費には充当できません。
今後、福祉事業展開をしていくときの為にも、皆様からの大切な寄付金をこのような予算に充当させていただきたく思っております。