私たちの取り組む課題
寺子屋プロジェクトは、山梨の各方面(文化・産業など)で活躍する、人生をたのしんでいる”面白い大人”を師匠にお招きし、師匠とテラコ(参加者)が一緒になって、何か素敵なモノづくり(ワークショップ)を行います。テーマは、 師匠の好きなもの・得意とするもの。
テラコたちが「人・モノ・こと」と出会い、「人生を豊かに生きる種」を受けとる場であることを、寺子屋プロジェクトは目指しています。
寺子屋プロジェクトの理念に基づき、開催するワークショップは
○様々な価値観を知る
○自分で考え選択する
○新しいものを創造する
○他者と協働する
以上の4つの要素を大事にしたプログラムになるようにオーダーメイド。
子どもたちの発露を「待つ」ことができるように、詰め込まず余白をつくるというポイントも含めて、師匠と一緒に内容を熟考しています。
もう一つのポイントは「遊び心」子どもたちは「やらされている」ではなく、「たのしい!」「もっとやりたい!」と夢中になって知的好奇心がふるふるしてしまうような「遊び」の延長線で主体的な学びが生まれるからです。
なぜこの課題に取り組むか
子どもたち1人ひとりが「自分の人生を豊かに生きていってほしい」と願っているからです。
でも、「豊かに生きる」ってどういうこと?
「豊かに生きる」を考えるためにまずは、”現代”と”必要だと思う力”について言及したいと思います。
①インターネットの普及、また義務教育における1人一台タブレットの配給なども相まって、情報がすぐ手に入る時代。
→良いも悪いも混在する膨大な情報の中から、必要な情報を自分で考え判断して選択する力が必要だと考えます。
キーワード:考える、判断する、選択する
②災害の発生、新型コロナウイルスの流行など、これまでに例がなく正解がわからない時代。
→自らの正解、あるいは自分達の正解を新たに創造する力が必要とだと考えます。また新たに創造する時には、自分が何を求めているのか、他人が何を求めているのか、本質を見極めなければなりません。
キーワード:創造する、見極める
③セクシャリティ、働き方など、多種多様が認められる社会になりつつあり、自分とは違う価値観が身近に溢れる時代。
→それでも人は1人では生きていけません。また何かの実現のためには協働する場面も出てくるでしょう。様々な価値観を知ること、また自分と相手は違うことを前提に、相手が持つ背景を想像して、対話していく力が必要なのではないでしょうか。
キーワード:知る、想像する、協働する、対話する
① ② ③と挙げましたが、これらはすべて繋がっていると思うのです。
例:自ら「①判断する」には、選択肢を広げること、つまり様々な価値観を「③知る」ことが必要ですし、またその中から自分で判断基準を「①考え」、「②見極める」力が必要になるはずです。
このように色々な力を、バランスよく育てて、目的・その時・その場・その人に合わせて柔軟に自分の力を発揮する力を、「オーダーメイド力」と呼びたいと思います。これからの時代、この「オーダーメイド力」を育てていってほしいと願うのです。
さらに寺子屋プロジェクトでは、その力をもつことに加えて、「好き!」「たのしい!」「ワクワク!」が人生の中にあることが「豊かに生きる」だと考えます。
何かに挑戦する中で、ただ生活する中で、壁にぶつかったり人間関係に苦しむこともたくさんあるはずです。そんな時に心に潤いをくれるのが「好き!」「たのしい!」「ワクワク!」ではないでしょうか。自分をそんな気もちにさせてくれる”何か”に出会えた人は、どんな困難も乗り越えていけると信じています。
「人・モノ・こと」と出会い、活動する中で、「豊かに生きる種」を受けとる場であることを、寺子屋プロジェクトは目指しています。
寄付金の使い道
2021年に活動をスタートした寺子屋プロジェクトですが、試行錯誤の2年間を経て、2023年現在、テラコたちからの参加費はいただいていません。
それは、”すべての子どもたち”に「師匠や仲間と出会い、新しい世界を知る機会」を保障したいと願っているからです。
参加費があることで参加へのハードルが1つ上がってしまうリスクを避けるためです。
その分、毎回の運営費が課題です。
ご寄付にも多くを頼らせていただいています。
ぜひ、未来であり宝である子どもたちの活動をサポートしていただけませんか?
子どもたちがこの寺子屋プロジェクトで「人生を豊かに生きる種」を受け取るその一旦を、一緒に担ってくださったらとてもとても嬉しいです。
皆様のご支援をいただけましたら幸いです。
いただいたご寄付は、
・子どもたちのワークショップに必要な材料
・消耗品(ガムテープ、消毒液、救急セット等)
・イベント制作費(チラシ等)
・師匠(講師)への謝礼
・スタッフ交通費
などプロジェクト運営費・活動費に大事に使わせていただきます。