私たちの取り組む課題
私たちは、ストリートで生まれた“挑戦”の文化を、街のエネルギーに変えることを目指しています。
しかし、そこに至るにはまだいくつもの「壁」が存在しています。
1. ストリートカルチャーと街の融合
スケートボード、BMX、音楽、グラフィティ…。
それぞれが“好き”を突き詰め、個々で磨き上げられてきたストリートカルチャーは、
挑戦する力に満ちた、リアルで生きた文化です。
しかしその価値が、地域の魅力や街の誇りとして十分に繋がっていないのが現状です。
まだ多くの人にとって、ストリートカルチャーは“個人の趣味”や“遠い世界”として捉えられがちです。
2. 表現する場の不足
音を出せる場所、滑れる場所、描ける壁。
“やってみたい”と思っても、自由に表現できる公共のフィールドは限られています。
特に子どもや若者にとっては、挑戦を試す場そのものが不足しています。
カルチャーが育つには“場”が必要。
失敗も、挑戦も、称え合えるリアルな居場所を地域に創りたいと考えています。
3. 地域との共創関係の構築 〜カルチャーを通じて世界とつながる〜
千住には、歴史ある商店街や飲食店、地元を支える多くの人々がいます。
しかし、カルチャー側と地域側が交わる“共創の場”はまだ少なく、文化が交差するチャンスが日常には見えにくいのが現状です。
また、近年インバウンド旅行者は急増していますが、
“観光資源”が明確に存在しない千住は、彼らが「わざわざ来る」場所にはなっていません。
でも私たちは信じています。
観光名所ではなくても、「人」や「カルチャー」で心が動く出会いはつくれる。
スケートボードやBMX、ライブペイントや音楽を通じて、
言葉がなくても共鳴できる場は、千住にこそあると。
カルチャーを軸に、地域と世界の人々が出会う場所を。
SENJU FRESHは、そのきっかけになるイベントであり、運動です。
4. 千住の魅力を発信しきれていない
千住はかつて宿場町として文化と人が交わる地でした。
しかし今、その魅力を現代的な言葉で“再翻訳”し、外に発信する手段はまだ十分ではありません。
私たちは、千住に根ざしたカルチャーを、ローカルからグローバルへとつなげる発信力を育てていきます。
✊ 私たちの挑戦
この4つの課題を乗り越えることで、
ストリートカルチャーと街が交わる“新しい宿場町 SENJU”の姿が見えてくると信じています。
なぜこの課題に取り組むか
私たちが取り組む課題の背景には、千住のストリートに存在する“個”の力の大きさがあります。
千住のスケーター、DJ、BMXライダー…。
この町で育ち、練習し、挑戦を重ねてきた多くの仲間たちの中には、
今や世界に届くレベルで発信し、評価されている人たちもたくさんいます。
でも、その活躍が、千住という街の名や価値と結びつくことはほとんどありません。
“すごい人がいる”とは言われるけれど、
“すごい町から出てきた”とは言われない。
千住で育まれた才能が、外の世界では光を放っているのに、
その原点である町には風が吹いていない。千住で営むあらゆる人たちに個人の活動は支えられて
いますがそれが千住という町にフィードバックされていないのです。
その事実が、ずっともどかしいんです。
千住では今も、商売をしている人、文化を守っている人、子どもを育てている人がいます。
だけど、その人たちがカルチャーのパワーから恩恵を受ける機会がない。
せっかく育った宝が、町に還元されていない。
だからこそ、私たちはつなぎたい。
個人で磨いた“挑戦”の価値を、町の原動力に変えたい。
バラバラに輝いていた才能を、カルチャーという線でつなぎ、
地域に追い風を生み出す存在にしたい。
それが、
「新しい宿場町SENJU」=人と人、文化と街をつなぐ場所をつくるという、
私たちのビジョンにつながっています。
支援金の使い道
いただいたご寄付は、「SENJU FRESH」という年に一度のカルチャーイベントの実現のために、大切に使わせていただきます。
このイベントは、スケートボード、BMX、音楽、グラフィティ、アート、フードなど、
千住のストリートで育まれた多様な表現が一堂に会する“千住の新しい祭り”です。
会場となるのは、荒川の河川敷。
そこに集まるのは、地元のプレイヤーたちだけでなく、世界で活躍するスケーターやアーティストたち。
海外の人たちともつながる空気感と、千住のまちが持つあたたかさが混ざり合い、この街にしかできないカルチャーフェスを育てていきます。
千住には、長年地域で愛されてきた「お神輿」の文化があります。
そのように、地域の人にも、外から来る人にも、海外の人にも愛される“現代の祭り”をつくりたい。
そしてこの祭りが、何年、何十年と続いていく風物詩になっていくことを、私たちは願っています。
🛠 ご寄付は主に以下の費用に活用されます:
- 会場設営・機材費(ステージ、音響、照明、電源など)
- アーティスト出演料・交通費
- 子ども向け体験コンテンツの運営
- 安全対策(警備、保険、救護テント等)
- フライヤー印刷・SNS広告・Web広報費用