私たちの取り組む課題
◆言葉の壁が未来の壁となっている現実◆
全国の公立学校で日本語指導が必要な外国籍児童生徒は34,335人。その内、何の指導も受けていない子ども達が約8,000人います。
日本語の指導を受けている児童生徒についても、内容にばらつきがあり、様々な要因で継続的にかつ指導計画に基づいた教育を受けられない子ども達が大勢います。
また、外国籍の子どもの高校進学率は日本人に比べ低く、高校退学率は高いのが現状です。その場合、母国語でも日本語でも学力をつける機会を失い、進学や就職において不利な状況に立たされ、日本社会で孤立してしまいがちです。
様々な可能性を秘めているという点では、国籍やルーツなどは関係ありません。しかし残念ながら、わが国ではそのような子どもの支援が十分とは言えません。国籍、性別、経済力などの差が教育の差とならないよう、プラス・エデュケートは活動しています。
なぜこの課題に取り組むか
◆日本語指導が必要な児童生徒数 全国第1位◆
愛知県は外国にルーツを持った子どもが多く、日本で生まれ育ったという子どもも沢山いる地域です。日本語指導が必要な外国籍児童生徒数は全国第1位で全体の約21%が愛知県に住んでいます。
◆増える子どもへの日本語指導のニーズ◆
プラス・エデュケートは2009年より外国にルーツを持つ子ども達に日本語指導をしていおり、指導した子ども達は10年間で約800人を超えますが、毎年その数は増え続けています。また、入管法が改正され、今後は更に増加することが予想されます。
◆国籍・ルーツを問わず全ての子ども達が夢を実現できる多文化共生社会の実健を目指して◆
人口減少にともなう日本の危機が叫ばれる中、労働力確保という目先の利益だけにとらわれず、長期的な視野にたった人材育成を考えて欲しいと願っています。 そうすれば、きっと子ども達が新たな時代の担い手となってくれるでしょう。日本という国を支え、未来へとつなげていく人材として、様々な違いを寛容的に受け入れ、ともに平和で豊かな生活を送っていくことができるような多文化共生社会の実現のため、私たちは努力していきます。
寄付金の使い道
◆放課後学習支援教室の運営費
◆高校進学サポート教室の運営費