私たちの取り組む課題
取り組んでいる課題として「高齢化、人口減少、地域による支援の格差、人のつながり希薄化」です。
高齢化や人口減少に伴い、地域包括ケアシステム構築するにあたり(*地域包括ケアシステム構築とは、地域で介護が必要になっても暮らしている環境を指す)医療・福祉・介護の面における課題として大きく3つに分けると、
①人のお世話をする人材不足
②医療・介護等の制度内で対応できない事例増加
③地域でケアを行うために繋げるための第三者役割不在が挙げられます。
このことより、看護スキルやココロが医療機関のみではなく、より身近にあることで異常の早期発見・予防につながると考えます。
予防看護や地域看護の分野になります。看護師という役割が調整役であったり、生活全体の専門家であるためです。
分かりやすく書いてあります記事を載せます。→https://project-linked.net/kangonohiroba/1340/
なぜこの課題に取り組むか
課題に取り組む理由として高齢者が住みやすい地域は、誰でも住みやすい地域であると思い、課題に取り組んでいます。
皆さん、平等に歳を重ねていきます。
年を重ねるとはどういうことか?病気とは?認知症とは?そういったことを考える機会にもなり、その姿を見せることで子供にも良い影響を与えます。
また医療の発達は進んでおり、病気や健康に対しての情報が増えてきました。
情報が多く複雑となってきた現代ですが、人間としての基本的なものは変わらずに「どのように生きていきたいか、暮らしていきたいか」を皆様とともに考えていきたいです。
月に1回「地域の保健室」として拠点地を作ることで、病気や健康や日々の暮らしについて気軽に相談できる場が地域にあることで少しでも生活する上で安心につながると考えています。
看護のココロの方法として、
まずは①地域のニーズ調査を行った後に、
②地域住民さんとの調整役・地域コーディネーターを設置後に拠点地を設定し活動を開始します。
③「くらしのノート帳」を活用し、月に1回に健康確認や学びの場、楽しい取り組みなどを地域の皆様と話し合い行っていきます。
Q、なぜ、地域の保健室が必要なのか?
→高齢者が介護が必要な状況になっても地域で暮らせるよう、地域包括ケアシステム構築を各自治体目指していますが、先ほど述べたように課題が多くあります。また近年は自然災害が増えていること(熊本地震、熊本豪雨)新型コロナウイルスなど様々な脅威が発生しており、地域での繋がりについても希薄化しており価値観やニーズは日々変化をしている状況です。そのため、専門職が中心となって地域へ関わることで、高齢者が地域で安心して暮らせるいける仕組みを作っていきます。看護のココロは令和2年豪雨災害がきっかけに同年8月に任意団体「やっちろ保健室」運営協議会設立が最初になります。活動を始めた思いについて、以前RKKさんが取材に来られた際の動画を載せます。→
【地域の保健室拠点地条件】
*月に1回の活動を継続することを最も大切にしています。そうすることで、異常の早期発見・予防につながりやすいからです。
以下5つです。
- 自治会や民生委員など、地域のキーパソンの存在から協力を得られ場所の提供がある。
- つながりがしっかりしており、外部の受け入れが良い。
- 高齢化率が「超高齢化社会」21%超えている。
- 交通状況について。
【健康相談事業として大切にしていること】
*看護のココロホームページではささえびと心得で記載しています。
- 挨拶と自己紹介はしっかりと行う。
- 英語や専門用語は利用しない。
- ゆっくりとお話をする。
- 待つ姿勢を大切にする。
- 「こうした方がいい」と断言しない。→本人が知りたい情報を提供するのは可だが、選択するのは本人である。
- わからないことや自信がないことはわからないことを伝える。→後日調べますという対応でも可。
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「やっちろ保健室」運営協議会として約2年間活動したのち、活動を継続するために休眠預金事業として採択を受け令和4年8月に一般社団法人看護のココロへ移行する形になっています。休眠預金事業の詳細はこちらをご覧ください。→https://kuma-kyumin.com/
寄付金の使い道
看護のココロの運営や活動資金に使用します。
活動資金として、主に人件費や謝金に使用します。スタッフは有償ボランティアで行っています。
人口減少が進む中に、他の仕事をしながら活動ということからも、交通費も含む人件費は必要です。
2時間で交通費込みの5000円支払いをしています。現在主に2か所で保健室活動しており、2~3人スタッフ体制で行っています。
最低月に1回はオンラインまたはリアルでスタッフで話し合いを(振り返りを中心に)行います。協力・連携団体との話し合いも行っています。また、地域住民さんやスタッフの学びの場を作るにあたり講師をお呼びし謝金に使用します。あとは備品やお茶代として利用します。