私たちの取り組む課題
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学校に行かない子どもたちは、学校に行けないということで自分を責めたり、自分を否定的に見てしまったりする傾向があります。しかし、全国で18万人という数字で明らかなように、一定数の子どもたちにとって学校が居心地のよい場所でなくなっているという現実があります。変えるべきなのは、学校に行けない子どもたちではなく、学校という大きなシステムであり、学校こそが唯一の教育機関だと信じ込んでいる大人たちの考え方です。2016年に教育機会確保法が成立し、学校に行くことだけが全てではないという認識は少しずつ広がりつつあります。しかし、いまだに学校に行かないことが本人やその親御さんを苦しめているという現実は依然として存在しています。当団体は、そういった方々に学校以外の学びを提示するとともに、学び場は学校だけでないという認識をが社会に広がっていくことを課題として捉えています。
なぜこの課題に取り組むか
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現状では、学校外の選択肢は非常に限られています。特に地方では学校に行けないとなったときに、家で過ごす以外の選択肢がなかなか見つからないのが現実です。多くの不登校の当事者は、自分以外の「不登校」のことをあまりわからないまま、自分だけがおかしいのではないかという不安を抱えています。それは親御さんにしても同じことです。実際には少なくない数の児童・生徒が学校に行かない現状があり、そういった方々がともに集い、コミュニケーションをとる場があるということ自体が、多くの当事者にとって救いになるものと考えます。
寄付金の使い道
当団体はこれまで利用者からの会費収入を主な財源としており、有給スタッフは一人という状態が続いてきました。しかし安定的に寄付をいただくことで新たにスタッフを追加したいと考えています。人の選択肢を増やすことで、より幅広いコミュニケーションを実現し、手厚いサポートをしていきたいと考えます。