私たちの取り組む課題



子どもたちの、もうひとつの居場所
例えば、家では山盛りの家事、職場ではたくさんのタスク、ああちょっとでいいからほっとできる時間が欲しい…
そんなとき、私たち大人は家でも職場でもない場所に行くことができます。
ショッピング、映画、友人とおしゃべり、ひとりでゆっくりカフェ、カラオケ、スポーツ…
居場所の選択肢は自分で作れます。
子どもたちはどうでしょう。
特にまだ自由にお金を遣うことができない小学生や中学生は、
家庭と学校、そして習い事や塾以外に、自分で心地よい居場所を見つけることはなかなか難しいです。
そこで、私たち「任意団体おもいおもい」は
足立区東和の住宅街にある「ひよこのカフェハウス」という遊び場併設のカフェを
放課後の時間帯の2時間×週2回を借り、
子どもの学校でも家庭でもない、子どもが「おもいおもい」に自由に過ごせる「もうひとつの居場所」を提供しています。
なぜこの課題に取り組むか

活動のきっかけは、ただ自分の経営するカフェの暇な時間がもったいないから、
小学生に無料に使ってもらうかな、と始めたものでした。
無農薬や無添加にこだわった食材でランチやお茶を提供している店なので、
おやつも素材がよくて手作りのものを出そうかな、
今の子どもはミネラル不足の子どもが多いから、
ミネラルのとれるおにぎりを食べてもらいたいな、
そんな風にゆるっと始めました。
子どもたちに認知され始めると、
友だち同士で連れ立って集団で遊びにくる日が多くなりました。
そして手作りのおやつを嬉しそうに食べ、室内でおもちゃやかくれんぼ、
ボードゲームで遊んだりして楽しそうに過ごしています。
初めは「お金持ってないけど入っていいの?」と遠慮していた子も
慣れてくると大きな声で自分の家のように堂々と遊びだします。
基本的にここには「やるべきこと」がありません。
勉強をしなくてはいけない場所でも、
遊ばなくてはいけない場所でも、
ないのです。
ルールは少しだけ。
ゴミを置いていかないこと
遊んだら片付けていくこと
おやつやジュースを持ち込まないこと
音のでるゲームや騒ぐことで他の人の邪魔をしないこと
あとは、寝てもいいし遊んでもいいし宿題をしてもいいし、
おやつを食べてもいいし食べなくてもいいし、何もしなくてもいい。
とてもゆるんだ時間です。
教育の現場は、現在変化の過渡期真っ最中と思われます。
既存の義務教育にはなじめず、たくさんの子どもが不登校を選択、
フリースクールなど別の教育のあり方を模索している時代です。
学校に行ってはいるけれど、自分の居場所としてしっくりきていない子どもは潜在的にたくさんいるでしょう。
都会の公園は混んでいることもあります。
学童も満員です。
放課後のふれあい広場は人手不足で縮小傾向の学校もあります。
保護者は不在で電子ゲームで家でひとりで遊ぶ子も多いようです。
あるいは将来のためにと忙しく塾通いで一息つけない子も見かけます。
もし、家庭が少し辛い子どもや学校がしんどい子どもは
放課後の時間、どこで心をほどくのかな。
ほっとできる時間はあるのかな。
親と先生以外に話せる大人はいるのかな。
子どもの世界は、ともするととても狭くなりがちです。
家庭での「当たり前」、学校での「こうするべき」、
もしそれに居心地の悪さや違和感を感じても「世の中ってこういうもの」と
自分の思いを表現することをためらったり、あきらめてしまい、
例えばいじめを受けたり家庭でトラブルがあったりすると、
「この世の中で生きていけない」と思い込み
簡単に命を断つなどの選択をとってしまうのではないでしょうか。
子どもの自殺率の高さ※1、精神的幸福感の低さ※2、経済格差や相対的貧困…
さまざまな社会問題はからみあい、
子どもの(本当は子どもだけではないけれど)息苦しさと慢性的な孤独やあきらめと循環しています。
「じゆうにおもいおもいに過ごす」
そういう場所に必要性を感じています。
※1 認定NPO法人キッズドア「子どもの自殺」参照 https://kidsdoor.net/issue/suicide.html
※2 日本ユニセフ〜日本の子どものウェルビーイング〜 https://www.unicef.or.jp/report/rc19_jpnhighlights.html
支援金の使い道



現状、活動時のスペース利用やおやつにかかる経費は、
使用しているカフェの経費から捻出しています。
店頭でカンパ箱を設置して、オンラインでもご支援いただいています。
夏場や冬場の光熱費は上がることはあっても下がることはない見込みです。
食材もちょっと前なら気軽に使っていた粉類やお米さえも、
いっぱい食べていいよ、となかなか言えない価格になっています。
この先も、子どもたちが
火曜日と水曜日の放課後には居場所がある
あそこでなら自由に遊べる
寒さや暑さをしのいでゆっくりできる
ご支援は、
そんなふうに安心して通ってもらえるように、
日々のスペース運営費とおやつ代につかわせていただきます。
また、週2回の居場所解放とは別に、
夏休みや春休みに、子どもたちとごはんをつくるイベントを開催していきます。
写真は昨年の春休みに行った第1回の様子です。
野菜、肉などの食材を用意し、
食材やメニューまで自分で考えて作る、というイベントを行い、
まさにおもいおもいなごはんを作り楽しく食べました。
おもいおもいにできるということは、
「自分で選び自分で考えること」につながります。
誰かがお膳立てしてくれたもので、やった感を体験するのとは違います。
そして、実体験は「自分で自分の食べるものを作れる」という喜びと自己効力感、
そして何かつらいことがあったときでも、自分には力があるという支えになってくれるはずです。
今後もこういった自由と体験を感じられるイベントを定期的に開催していく予定で、
ご支援はこういった活動の運営費としてもつかわせていただきます。
近く8月の末には、「自炊力」を高める活動をされている田島泰子さんをお迎えして、
第二回のごはんをつくる会を開催予定です。
現状はいちばん近くの小学校の子どもたちが常連になっている
「おもいおもい」ですが、
近隣の小学校の子どももちらほら見かけます。
徒歩で来られる子どもたちの居場所の選択肢のひとつになるように、
今後は認知度もあげていきたいと考えています。
ご支援いただいた資金でチラシを作成し、近隣の児童館などに設置できたら嬉しいです。
現在5名で活動している任意団体ですが、メンバーが増えれば
中学生や高校生も利用しやすい時間帯まで延長できるかも、など、
少しずつ活動を拡大することも考えています。
まずは、安定した活動が継続できるように、
継続的なご支援をいただきたいです。
現実として、今は日本経済全体が危機的な状況で、
ひとりひとりの生活もどんどん厳しくなっています。
大人が苦しいとき、子どもはさらに貧しく辛い環境に追い込まれてきたのが歴史の常です。
そういう今だからこそ、
誰でもおもいおもいに過ごしてお腹を少し満たせる場所として
継続のご支援をいただけることを切に願っています。
ご支援を糧に、私たちはいつも笑顔で子どもたちの安心できる居場所をつくっていきます。

