私たちの取り組む課題
第二次世界大戦で最後の激戦地と化した沖縄は、老幼婦女子を巻き込み、軍民合わせて20万以上の尊い人命を失った経験から「悲惨な戦争は二度と繰り返すまじ」沖縄県民のこの悲痛な願いを結集して、沖縄平和祈念堂は1978年10月1日開堂しました。
沖縄平和祈念堂は7角錐型の堂宇で、安置されている沖縄平和祈念像の制作の意思である宗教や人種、政治や思想、あるいは国を超えてすべての人々が戦没者の慰霊と世界恒久平和を訴えることを目的に設立されました。
当協会は、沖縄平和祈念堂の適正な維持管理を行い、今後とも戦没者の慰霊と世界恒久平和発信のための利活用に努めて参ります。
なぜこの課題に取り組むか
かつて沖縄県で悲惨な戦争があったことを知る人が少なくなってきている現在、戦争の悲惨さや平和の尊さを発信することが増々必要となっています。
沖縄平和祈念堂は、開堂以来入観者が延べ541万人(2022年3月31日現在)を超え、平和学習で活用される団体、特に教育研修(修学)旅行で訪れた児童生徒の皆様には、戦争体験者からの話を聴いたり学校独自のプログラム等で熱心に平和学習をする重要な場所となっています。
当協会では「こどもまつり」、「摩文仁火と鐘のまつり」等を開催して沖縄平和祈念堂設立の趣旨を発信しており、今後とも継続していく必要があります。
また、その他の事業により沖縄県振興に寄与して参りたいと考えています。
寄付金の使い道
建設以来40年を超えた沖縄平和祈念堂は経年劣化による補修工事や設備の取替等が多く控えていることから継続してその資金を確保する必要があり、各種の平和祈念の事業を行う上で大きなネックとなっています。
これまで、修繕費については経費節減による捻出や財産の取崩等で対応してまいりました。しかし、財産運用収入や入観収入による資金確保には限りがあり、沖縄協会のみの努力では限界がきています。
今後も資金確保に努力いたしますが、平和祈念堂補修工事や大型機器取替、その他事業遂行のためご寄付をお願いするものです。
寄附金の使い道の主なものは次のとおりです。
・祈念堂整備事業「沖縄平和祈念堂防水塗装工事」、「堂内ホール大型冷房機取替工事」、「大扉取替工事等平和祈念堂関係補修工事」等
・平和祈念堂事業「こどもまつり」、「全沖縄戦没者追悼式前夜祭」、「ぬちぬぐすーじさびらコンサートin摩文仁」、「摩文仁火と鐘のまつり」等