私たちの取り組む課題
(1)犬猫の保護活動
主に長崎県動物管理所に収容されている犬猫で、一般家庭への譲渡が難しい個体を当会で一時的に預かり、ボランティアの個人宅で躾を施した上で里親希望者に譲渡する活動を行っています。
また、保護した犬猫の中で、病気等を理由に譲渡が難しい個体については当会で引き取り、ボランティア個人宅にて終生飼育を行なっています。
なお、譲渡後も里親様に対して保護犬猫に関する相談を受け、終生フォローに努めています。
(2)啓発活動
譲渡会を通じて、適正飼養、終生飼養の啓発活動を行っています。
譲渡会会場内に啓発資料を掲示するほか、来場者に対し適正飼育の重要性、長崎県の現状をお伝えしています。
(3)ミルクボランティア活動
長崎県動物管理所に収容された犬猫で、ミルク保育が必要な個体を当会で引き出し、体調が安定する月齢になったら譲渡を行っています。
なぜこの課題に取り組むか
当会は、「長崎県における犬猫の殺処分数減少」を目指しています。
環境省の発表によると、令和2年度に全国で殺処分された犬は4,059頭、猫は1万9,705頭です。全国的に殺処分数は減少しているものの、まだまだ多くの命が失われているというのが現状です。
自治体が引き取った犬猫の数に対し、殺処分された犬猫数の占める割合を殺処分率といいますが、令和2年度における長崎県の殺処分率は71%でした。これは全国の自治体の中で最も高い数値です。
そこで、当会では長崎県動物管理所に収容されている犬猫で、一般家庭への譲渡が難しい犬猫を一時的に引き出し、必要な躾や医療行為を施した上で、一般家庭へ譲渡するという取り組みを行なっています。
また、環境省の調査では、全国の犬の引き取り数の90%、猫の77%が「所有者不明」の個体であることが分かっています。
なお、実際に収容されている犬猫の中には首輪を装着している個体も少なくないため、飼い主の不適正な飼養が原因で収容されたことが考えられます。
そこで、当会ではイベント参加等を通じて犬猫の適正飼育の啓発活動を行い、迷子の犬猫を減らす活動を行っています。
寄付金の使い道
・当会で保護した犬猫の医療費
(不妊手術・狂犬病予防接種・混合ワクチン・ノミダニ予防薬・フィラリア予防薬・検査・その他必要な医療行為にかかる費用)
・消耗品費
・事務用品費
・宣伝広告費
・通信費
・イベント出店料
・譲渡型保護施設の開業費用
当会の保護活動費として大切に使わせていただきます。