私たちの取り組む課題



自由に遊べる場がない、つながりのない”孤”育て環境
近年、空き地や自然が減少し(岡山市では過去40年で田畑や森林が31%も減少)、公園でも禁止事項やルールが厳しくなっています。そのため、子どもたちが木や土、水、火などの自然の素材を使って自由に遊べる場所が、昔に比べてどんどん少なくなってきています。
また、核家族化や地域のつながりの希薄さから、「人に迷惑をかけないように」と、親子が孤立した子育てをしているケースも増えていると言われています。
不登校、いじめ、虐待
不登校やいじめ、虐待など、さまざまな悩みを抱え、支援につながれずに孤立してしまう親子も少なくありません。実際、岡山市の虐待通告件数は令和5年に1,045件にのぼり、その多くが家庭内での虐待です。このような状況の中で、子どもたちの健やかな育ちが危ぶまれています。
さらに、岡山市には約3,000人(令和5年度・小中学生)の不登校の子どもたちがいますが、学校以外の居場所、とくに他者と関わりながら外で遊べるような場が不足しています。
自由に遊び、誰かとつながれる場所は、子どもたちにとって大人以上に大切です。子どもたちがのびのびと過ごせる遊び場、そして子どもと大人が共に育ち合えるような場の必要性が、いま強く求められています。
なぜこの課題に取り組むか



つながれる場所、自分らしく生きられる場所
少子化やつながりの希薄さにより人に迷惑を掛けないよう "孤"育てとなっている親子も多い中で、子ども達の自由な遊び場、大人も子どももつながれる場所が必要とされています。
経済的負担にならず日常的に遊べる、ゆったりと過ごせる場所。多世代がいて話し相手や遊び相手となってくれる場所。
「子どもを中心に保護者や大人も自分らしく過ごせる」社会を目指し、外遊びのできる居場所作りを行います。
遊び場の会メンバー
現在スタッフをしているメンバーは、主に子を持つ親であり、それぞれ転勤族で繋がりがなかった者、子どもが不登校経験のある者、発達障害の子を持つ者、地域で幼児の虐待死事件があり心を痛めている者など、何かしら子育て環境に課題を感じています。
そしてプレーパーク(冒険遊び場)の理念を知り、実際に県内外にある遊び場を見て体験する中で、このような遊び場が地域にあることが社会の課題を解決するのに必要であると感じ、「北長瀬みんなの遊び場の会」メンバーとして遊び場作りを行っています。
寄付金の使い道



●遊び道具や材料などの消耗品
●持ち寄り味噌汁作り、そうめん流しなど食事作りの調味料や食材費
●広報のためのチラシ印刷費
●駐車場代等スタッフの交通費
●専門家による遊びを行う際の講師謝礼
などに使用します。