私たちの取り組む課題
若者と地域をつなぐ活動をしている中で、家庭環境や経済的な理由などにより、自分でも気づかないうちに持てる可能性を「あきらめて」いる若者と多く接して来ました。ほんの少し見方を変えれば、あるいは相談すれば解決できるような問題であっても、そのような発想が思いつかないばかりに、自分の選択肢を狭めてしまっているのです。
内閣府の調査「今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~」(子ども・若者白書、平成26年版)では、自分の将来に明るい希望を持てなかったり、自分が関わることで社会を変えられると思わなかったりする若者が、諸外国の若者と比べて多いという結果も出でいます。この調査では、だからこそ地域で地域の若者を育むことが重要になると指摘をされています。翻せば、かつては当たり前にあった若者を育む風土が、現代は損なわれていることを表していると考えられます。
しかし、若者自身が認識できず、周囲がそれに気付けず、そんな両者が出会える環境もないことから、社会全体の課題としてなかなか広く認識されてこなかったものです。
なぜこの課題に取り組むか
若者が持てる可能性を存分に発揮できないことは、短期的には社会的な損失であること、長期的には地域コミュニティの崩壊や社会の機能不全につながることが予想されます。いま、若者に「投資」をしなければ、社会の未来がない、という危機感を持ったため、この活動を始めることにしました。
寄付金の使い道
頂いたご寄付は「みなと基金」の財源とさせて頂きます。
この基金から、第三者委員会の審査を経て、若者の奨学金、活動旅費、研修費、企画実現費などに給付を致します。
なお、基金へのご寄付のうち20%は、事務局経費として法人本体会計に繰入れをさせて頂きます。この資金により、事務局体制の安定化を図り、若者へのきめ細かなサポートを行えるように致します。