私たちの取り組む課題
静岡県東部では、公立の美術館は2カ所しかありません。
アート・芸術文化は衣食住のように生命維持には必須ではないものです。
また今まで触れてこなかったことでハードルが高く「自分には関係ないもの」とされがちでもあります。
さらに近年はコロナの苦しい情勢のなかで優先順位が下げられ、より日常から遠ざかってしまいました。
なぜこの課題に取り組むか
しかし芸術や文化は、古くから人の生活と共にありました。
人が他者に何かを伝えるために
言葉だけでは伝えられない大きな感動を形に残すために
愛を表現するために
芸術は何千年もの間はぐくまれてきました。
芸術文化に触れる。
あらゆる「表現」を見て、知って、感じる。
その心が動く瞬間をどれだけつくることができるか。
我々の活動として重要なのが地域での活動であること。
世界中にはたくさんのアートがあふれています。
しかし電車や飛行機に乗ってアートを体験することは誰でもできるわけではありません。
子どもたちは自分で動ける範囲が限られていて、大人によって連れていかれなければアートと出会う機会はとても少ない。
大人たちも仕事や家庭の多忙な毎日のなかで、遠方まで足を運ぶのは容易ではない。
そして都心との格差が生まれ、地方に生活する人々はどんどん芸術文化が遠ざかっていく。
だからこそこの地域で暮らすいち生活者として、
身近にアートを感じられる環境を作りたい、作らなければいけないと考えました。
寄付金の使い道
身近にあること、生活のなかにあることを重視した活動を行っています。
地域の方を対象に、アートに深く触れる、地域にあるアートを知る、アーティストと交流する、
そんな機会づくりをするために、アーティストへの謝礼金や人件費として使います。
具体的にはこんな企画です。
・静岡県東部のアート情報を一挙に見られるWEBサイト
・沼津のアートやアート関係者と出会うツアー
・アーティストのアトリエ訪問
・現代アーティストと美術専門家のトークイベント
・子どもの創造性をはぐくむスクールミュージアム
etc...
文化を大切に紡いでいくことは、これからこの地域がどのように生きていくかととても深い繋がりがあります。
消費するだけの地域にしない。
情操をはぐくみ、想像と創造と表現が生まれる豊かな環境を作っていきたい。
そのために力を貸していただけたら嬉しいです。