私たちの取り組む課題
群馬草津国際音楽協会は、毎年8月に群馬県草津温泉で「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」を開催しています。
この音楽祭は、音楽の道を志す若者に世界一流の音楽家から直接指導を受ける機会を設けるという意図の下、ヴァイオリニストの豊田耕児を音楽監督、評論家の遠山一行(故人)を実行委員長として、1980年に始まりました。設立当初から、世界トップレベルの演奏家によるレッスンを中心としたアカデミーと、講師陣がプロとして舞台に上がる姿に間近で接することができる演奏会(フェスティヴァル)を併設して運営しています。2010年〜2023年までは、作曲家の西村朗が音楽監督を務めました。
なぜこの課題に取り組むか
これまでにマスタークラスを受講された生徒は延べ1万人を超え、多くの卒業生が音楽文化の担い手として第一線で活躍しています。2週間という短い期間ではありますが、日常の喧騒から離れた環境で音楽漬けの時間を過ごすことにより、技術的な飛躍はもちろんのこと、異なる環境で自身を俯瞰し得られる新たな気づきや、草津で出会う人々との人脈が新たなステップへ進む契機となります。
フェスティヴァル(演奏会)は、国有林の中に佇む「草津音楽の森コンサートホール」で毎夕開かれます。アカデミーと併設されていることにより、ここに集まる来場者は、演奏会を聴くことによって、次世代の音楽家の育成に協力することができます。創設から40年を超えた現在、過去の受講生が講師のアシスタントや出演者として参加する機会も多く、音楽祭の教育部門と演奏会部門が有機的に連携していることも大きな特徴です。
近年では「こどものためのコンサート」の開催など、音楽との出会いのきっかけになるような機会の提供も行っています。これらの取り組みにより、全ての人に音楽を身近に感じていただけることを願っています。
寄付金の使い道
「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」は、国内外から約80名の講師や演奏家を招き、毎年8月下旬の2週間にわたり、群馬県草津温泉で開催いたします。運営に必要な、講師への謝礼や出演料、渡航費、滞在費、広告宣伝費、スタッフ人件費等、その総額は毎年約1億円になります。これらの費用は、参加される方の受講料や演奏会チケット代のほか、地方公共団体、助成団体、協賛企業等からのご支援で成り立っています。
皆さまからお寄せいただいた寄附金は、公益財団法人群馬草津国際音楽協会が実施する「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」の運営に活用させていただきます。