私たちの取り組む課題
1.水をきれいにしたい、人々と潟とのつながりを取り戻したい
かつて清湖と呼ばれていた河北潟ですが、1963年から干拓工事が始まった後、水質が悪化し、その後は河北潟の水はなかなかきれいにならない状態が続いています。また、かつて河北潟は人々に様々な形で利用されていましたが、現在は流域住民と河北潟との接点がほとんどない状態です。
2.田んぼの生物多様性を守りたい
河北潟周辺には田んぼが広がっていますが、この田んぼの生きものが減っています。また田んぼで使われる肥料や農薬が河北潟の水質負荷要因となっています。
3.持続可能な農業を守りたい
河北潟周辺には農地が広がっていますが、農家の高齢化や農業の大規模化で、農地に関わる人が減り、農地の細やかな手入れが難しくなっています。農地と人とのつながりが希薄になっています。
4.地域の特性を生かした循環型の農業をすすめたい
河北潟のとなりにある内灘砂丘には畑がありますが、ここでたくさん使われる農薬や肥料は河北潟の汚濁負荷の一因となっています。
5.流域全体で保全活動を進めたい
河北潟はたくさんの川や水路が流れ込む流域最下流部にあり、河北潟の水質改善にとりくむためには流域単位の取組が必要ですが、連携の仕組みがない状態です。
なぜこの課題に取り組むか
河北潟の環境が改善されることで、地域の生物多様性が守られます。
また、人もその恵みを受けられるようになり、暮らしも豊かになります。
河北潟流域全体で健全な水を生み出す取り組みや、水系を活かした自然環境保全の取り組みができれば、流域全体が自然豊かで住みやすい地域になると考え、課題に取り組んでいます。
寄付金の使い道
各環境保全活動の実践に使わせていただきます。
・河北潟や周辺の自然環境の調査研究
・普及啓発活動(河北潟の自然環境や環境保全型農業、生物多様性保全、ゴミ問題等について広報物の作成や地域への提案等)
・実践活動(外来植物の除去活動、農薬を使わない農業の実践、ゴミ拾い等を地域の方々とともに実践)
・自然観察会や農業体験イベント、流域について学ぶイベントの実施