私たちの取り組む課題



私たちは、自閉症などの障害による生きにくさを抱える方々が、自分らしく生きることを支えていきます。
そのために以下の課題に取り組みます。
<職員の成長を支え、より良い支援を実現する>
研修の充実や、キャリア育成型の人事制度の整備によって、職員が安心して働きながら専門性を磨き、利用者に対してより良い支援を行える環境を構築しています。
<支援理念の言語化>
嬉泉の独自価値である「受容的交流理論」は、利用者支援の基本理念です。その継承・発展のため、受容的交流のテキスト作成等、理念の言語化に取り組み利用者支援の質的向上に繋げていきます。
<嬉泉の支援実践を広げていく>
地域連携係による福祉コンサルテーションサービスを展開していくことで、他法人・事業所の現場の困り感に寄り添い、それぞれの現場にあった支援体制づくりに協力して、共生社会の実現を目指します。
なぜこの課題に取り組むか



国の「強度行動障害支援者養成研修」は氷山モデルを理論的背景に、アセスメントに基づく環境調整を行うことを旨とし、それを以て強度行動障害の状態にある障害者の多数を占める自閉症者への「標準的支援」としています。それを否定するつもりはありませんが、同時にそれだけでは自閉症の支援を行うには不十分であると考えます。「標準的支援」は、「エビデンス」に囚われる余り「目に見えないこと」を切り捨ててしまうきらいがあり、利用者の内面(感覚や気持ちなど)を取り扱わないが故に、行動障害という形で表出されている利用者の真意にたどり着けないことが少なくないのです。
受容的交流はその切り捨てられている部分にこそ支援の本質を見出しているため、「標準的支援」を補完する可能性があると考えています。そこでそのことを明確化し、情報発信やコンサルテーションという形で同業他社等に提供することが嬉泉の存在価値となり得るのです。
支援金の使い道



皆さまからの支援が、利用者が安心して暮らせる施設の提供や、職員の成長を支える活動に直接繋がります。そして、質の高い支援を実現する新しい取り組みのため、大切に活用いたします。
・施設の修繕や改善:日常的な実践を支えるため、また、利用者が快適に過ごせる環境づくりを目指します。
・現場職員の確保:援助活動を実践していく人材確保のための採用活動を展開していきます。
・支援実践を支える活動:職員研修の充実や嬉泉の支援を継承していくよう法人プロジェクト進行に活用します。