私たちの取り組む課題
私たちの住む輪島市は、年少人口比率7.25%と超少子高齢化の進む地域です。学校の統廃合が進み、選択肢の減少や関係性の固定化による閉塞感が渦巻く中、いかに縮小ではなく"縮充する地域"になれるのかという課題に直面していました。
そして、2024年1月1日、私たちの住むこの町は大災害に襲われました。その日を境にこれまでの日常は全く異なるものになりました。
これから長く続く復旧・復興の日々には、より様々な工夫とアイデアが必要です。NPO法人じっくらあとでは、この町に住む子どもたちが地域の中であらゆる学びを楽しみながら巣立っていけるよう、出会いの場を多彩に、地域全体で線や面の視点で取り組んでいきたいと考えています。
この取り組みはまだ歩み始めたばかりですが、震災・復興という重い大きな障壁ですら、様々なチャンスと捉えられるパワーが子どもたちにはあります。
ティーンをまんなかに色々な仕掛けを工夫しながら、多世代を巻き込んで元気の渦が広がっていく、地域の未来につながる多世代を巻き込んだワクワクするまちづくりの可能性を感じています。
なぜこの課題に取り組むか
いま、子どもたちを取り巻く環境は転換期にきています。輪島に限らず過疎地域では、地域の縮小とともに学校が減り、子どもたちを応援するつながりが見えにくくなっています。変化が起こりにくい、感じにくい毎日に子どもたちは閉塞感を感じているのではないか。私たちは生きづらさを抱えている子どもたちの声を聴くことができていないのではないか。そんな危機感をもつ仲間とともに「じっくらあと」を立ち上げました。
一番の目的は、子どもの命を守ること。悩みの原因はすぐに解決できなくても、一緒に過ごし、話し、やり過ごせる避難所になりたい。ちょっと立ち寄れたり、逃げ場になったり、安心できる場所で、少しだけ明日への期待がもてつ何かが見つかるかもしれない。そんな思いで2022年4月に「わじまティーンラボ」を開所しました。子どもたちと設定をもち、ゆるいつながりを保つ中で、誰かが誰かの紙一重になり、いのちを守ることにもつながっていくと思うのです。子どもたちが明日への希望をもち、元気に巣立つ地域になることを切に願っています。
寄付金の使い道
いただいたご寄付は、わじまティーンラボの運営など、法人運営・活動に使わせていただき、 活動報告(不定期)をさせて頂きます。寄付を通じて、ぜひ活動にご参加ください!