私たちの取り組む課題



認知度と理解の不足
日本では、聴導犬の認知度や理解がまだ十分ではありません。盲導犬は知っていても、聴導犬は知らない、その違いが分からないという人も多く、必要とする人が正しい情報にたどり着きにくい状況があります。こうした理解不足は、入店や受け入れの場面での戸惑いや誤解にもつながっています。
資金不足と進まない育成
聞こえないことや聞こえにくいことによる不便さは周囲に伝わりにくく、聴導犬の必要性や役割も十分に理解されにくい状況があります。聴導犬の育成は多くを寄付に支えられているため、安定した資金の確保が大きな課題です。資金不足は、職員体制の充実や育成頭数の拡大を難しくし、聴導犬を必要とする人を待たせる要因にもなっています。
聴導犬ユーザーと共に考える
聴導犬は、一人ひとりのユーザーに合わせて育成されます。必要な音や支援が必要な場面を丁寧に話し合い、その内容に応じて候補犬の訓練や作業を決めていきます。聞こえる人にとって当たり前の音の情報を伝え、必要な行動につなげる役割を担うからこそ、育成事業者だけでなく、ユーザーと共に訓練を進めることが欠かせません。聴導犬と共に安心して社会参加していくためには、ユーザー自身の理解と責任ある行動が大切です。そのため、ユーザーへの教育や継続的なフォローも重要な課題となっています。
聴導犬や候補犬の福祉の向上
聴導犬の候補犬たちは、訓練を重ねながら、それぞれの性格や適性に合った役割を見極めていきます。聴導犬として活動するだけでなく、普及を支える犬や、音を知らせる家庭犬、家庭犬として新しい生活を送る道もあります。一頭一頭に合った進路を考え、気候や体調にも配慮しながら無理のない訓練を行うことが、犬たちの福祉の向上につながります。
なぜこの課題に取り組むか



聴覚障がい者が安心して聴導犬と共に暮らせる社会を目指しているからです。聴導犬は、生活に必要な音を伝え、日々の安心や自立した生活を支える大切な存在です。
しかし、認知度や理解の不足、育成資金の課題、受け入れ環境の未整備などにより、聴導犬を必要とする人が安心して暮らせる社会は、まだ十分に実現していません。
だからこそ、聴導犬の育成だけでなく、社会の理解を広げ、ユーザー支援と犬たちの福祉を大切にしながら、共に安心して暮らせる環境を整えていく必要があります。
支援金の使い道



皆さまからいただいたご支援は、それぞれの活動に活用させていただきます。
候補犬・PR犬
日々の健康と生活を支える費用(飼育管理・医療・備品・消耗品)
訓練
育成と合同訓練に必要な費用(旅費交通費・消耗品・合同訓練と認定試験受験費用)
普及
認知拡大と理解促進のための費用(旅費交通費・印刷費・消耗品・会場費・備品)
共通
活動を支える基盤的な運営費用(施設維持管理費・通信費・消耗品)

