私たちの取り組む課題
- 競技力の向上及び人格(コミュニケーション能力、共感性、他者理解・国際理解能力)の形成
- フェアプレー精神の涵養(アンチドーピングの徹底)
- 公正な組織運営
- 健康増進への興味関心の醸成
- 環境問題への着目と共生
なぜこの課題に取り組むか
- 競技力向上の過程には、「喜び、悲しみ、感動、満足、期待、不安、怒り、後悔、孤独」など、人生で経験するありとあらゆる感情を経験できるという意味で、人生の縮図と言われています。練習は不可能を可能にし、フェアプレーの精神涵養や、一生の友を得ることもできます。パワーリフティングスポーツに対して真剣に取り組むことで、体力と健康を増進し、問題解決能力を兼ね備えた人格の育成効果があると考えております。(①②④のアウトカム)
- 私たちのスポーツは内閣府より公益認定を受け、助成金等の外部資金を獲得して活動を行っています。パワーリフティングスポーツを行う組織(本部及び加盟団体)やその参画者は、ガバナンス・コンプライアンス・インテグリティの向上を図り、公正に運営されることが必要です。年1回研修会を実施し、関わる方全ての高潔性が向上するよう取り組んています。(③のアウトカム)
- 地球環境の悪化で地球が高温になると、冷房のない体育館では試合や練習ができなくなります。また、試合(練習)場に向かう道中も落雷や突風など危険が生じ、公共交通機関が停止して大会ができなくなってしまします。私たち、パワーリフターが、持続的にこのスポーツを楽しむためにも、地球環境にかける負荷を最低限のものにしなければなりません。公共交通機関の便のよい会場の選定、事業に使用する物品は再エネ等を使用した製品の利用、消耗品のグリーン購入などを行い、パワーリフティングにおける地球環境負荷を小さくするため、日々努力しています。(⑤のアウトカム)
寄付金の使い道
世界で活躍できる”日本人”を育成する
国際審判員の海外派遣を増やし、国際パワーリフティング連盟内の日本国の地位を高めたい。パワーリフティングはまだまだマイナースポーツであり、審判員の派遣費用は個人負担です。円安の昨今では特に派遣希望者が見つからない状況です。多くの関係者に国際審判員資格を取得させ、また、審判員の派遣費用に使いたいのです。
国際社会での”日本国”の地位向上を果たす
役員たちの不断の努力により、2025年兵庫県姫路市でアジア・パシフィック・アフリカ大会の実施が決まりました。国際大会開催はパワーリフティングスポーツ業界における日本の地位向上に非常に有益です。しかし、会場借用と設営、器具の整備、役員の招聘など大きな資金も必要となります。2025年の国際大会経費に使用し、日本の地位向上という目標を達成したいのです。
全国津々浦々でパワーリフティング大会を開催する
パワーリフティング(シングルベンチプレスを含む)競技は、国民の体力向上と健康度向上に有益となるスポーツです。この素晴らしいスポーツの普及・振興のため、全国各地で大会が開催できるよう努力しています。ボランティア役員の招集費用、大会機材の整備費用、体育館の借賃は運営費用のうち大きなウエイトを占めるものであり、事業費(選手の参加料)のみでは大会の継続面で問題が生じます。特に人口の少ないエリアでは開催が大変です。近年では、助成金等の獲得が増加していますが、多くの方々が気持ちよくボランティア着任していただくためには、予算が不足します。寄付金を獲得して参画者の満足度を高め、どこでもパワーリフティングが行えるようにしていきたいと考えています。
事業のサスティナビリティ構築
私たちは非営利団体であり、役員を含めてボランティアで運営しております。いくら素晴らしい事業を行なっても運営資金が潤沢になるわけではありません。逆に素晴らしい事業を行うと赤字になることが多くあります。また、協会の規模が大きくなるにつれ、管理部門の運営は複雑化してきました。少子高齢化の流れはスポーツ団体でも起こっており、人材確保が重要課題です。しかし、それは難しく、これからの時代はDX化によるアンペイドワークの減少、仕組みを構築することで、パワーリフティングスポーツをこれからも実施できるように考えています。スポーツ団体管理部門(バックオフィス)のSociety5.0対応を目指すものであり、生き残りをかけた先駆的な取り組みです。