私たちの取り組む課題
私たちの社会には、さまざまな性別やセクシュアリティの人々がすでに一緒に暮らしています。
しかし、その「リアルな声」が共有される機会はまだまだ多くありません。
「やっぱ愛ダホ!idaho-net.」では、だれもが本当のキモチを伝えられる社会になることを目指して、全国各地でアクションを行っています。
性別やセクシュアリティに関する差別や偏見をおそれることなく、だれもがのびのびと生きられる社会が私たちのビジョンです。
私たちのアクションは、2007年に東京・大阪の街頭ではじまりました。
LGBTQ当事者や友人、家族から寄せられた「一言メッセージ」をリレーのように読んでいくスタイルが話題となり、翌年以降は活動拠点が各地に広まりました。
2010年代には、街頭アクションだけでなく市役所や図書館などでのメッセージ展など、スタイルを変えて各地で展開されています。
全国たくさんの町で、そこに暮らす人たちが中心となって「多様な性にYES」を発信している私たちの取り組みを、ぜひ応援してください。
なぜこの課題に取り組むか
毎年5月17日はIDAHO、すなわち「LGBT嫌悪に反対する国際デー(International Day Against Homophobia, Transphobia and Biphobia)」です。
IDAHOは国際的に知られている記念日で、日本では当団体の働きかけによって2014年から日本記念日協会でも「多様な性にYESの日」と認定されています。
なぜ5月17日なのか。それは、1990年5月17日にWHO(世界保健機関)の精神疾患のリストから同性愛が削除されたことに由来します。
「この日を同性愛差別に反対するきっかけとしよう」と発案された方がいて、今日では国際的な記念日として世界中に広まりました。
同性を好きになることや、出生時に割り当てられた性別を越境して生きようとすることへの無理解は、日本社会でもまだまだ残っています。
それゆえに、自分や大切な人の「本当のこと」を言えず、沈黙を強いられている人も多くいます。
私たちは、普段言えないでいる言葉を「ひとことメッセージ」の形で可視化させ、日本でもどこの街でも、すでに多様な人々が一緒に暮らしていることを発信するアクションを通じて、性別やセクシュアリティの多様性に関して身近に感じられる人を増やします。また地域の中で「多様な性にYES」と声をあげられる市民のつながりを育てていきます。
寄付金の使い道
集められた寄付金は、LGBTQなどの性的少数者の当事者や友人、家族の「リアルな声」を届けるアクションのために活用させていただきます。
昨今はコロナ禍により街頭アクションなどが困難であるため、2021年度は啓発冊子の作成などに使用させていただきます。
(例年は当団体では街頭アクションやメッセージ展開催の呼びかけを行っており、そこで配布するチラシの印刷費や各拠点を支援するための経費のために寄付金を使用しています)