私たちの取り組む課題
横浜市の中心部に位置する、横浜市立本町小学校。
学区には、横浜市庁舎、横浜市中央図書館、野毛山動物園、開港記念会館、県立音楽堂など、数多くの文化的、歴史的にも文化財や建築物、公共施設が点在し、それらを活用した教育活動を実践しています。
学校周辺には、老舗の商店、小売店、飲食店など、地域に根ざした人々が生活する昔ながらの街並みと、みなとみらい地区の新しい商業施設が次々に立ち並び、街は常に開発途中。歴史と近代技術が融合し、新旧が調和しながら新しいものが生み出されています。
40年前に建設された現在の校舎も、時代の歩みと共に、実践されている先端教育の場として象徴的な造りとなっています。
例えば・・
子どもが過ごす教室は「オープンスペース」
教室には壁がなく、教室前のスペースは、「廊下」ではなく「フロア」として、学年集会やグループで学習する際に活用されています。
教室の壁も可動式のパーテーション。教育活動によっては、すべてのパーテーションを取り払って、クラスを超えて広いスペースを作り出すことが可能になっています。
一方で弊害も・・・
オープンスペースを活用した先進的な教育を実現するために、当時、学校の設備は特注で作られたり、一般的な学校で用いられるものとは異なり、汎用性の低いものもあります。
40年の月日が経ち、様々なものが老朽化したり、現在では使いづらいものも出てきました。
その一つが、子どもたちが毎日使う「ロッカー」
当時、特注で可動式のロッカーが整備されましたが、そのロッカーも、経年劣化が激しい状況です。
なぜこの課題に取り組むか
老朽化したロッカー
子どもたちが毎日使うものですが、塗装がはげ、ささくれたり、もうすぐ穴が空きそうなものもあります。
その結果・・
・ささくれが原因で、子どもの手に棘がささる
・大切にしているランドセルに傷がつく(子どもの気持ちはダウン・・・)
という状況に。
また、
近年のランドセルは、教科書や副教材の規格がA4サイズになり大型化。
タブレットを入れられるように・・とどんどん大きくなっています。
そうすると、
ロッカーに入りきれなかったり、ランドセルの他に、体操服や書道セット・絵の具セットが入らない。
という状況です。
ロッカーを買い換えればいいのでは??
教室にあるロッカーは、通常「施設」として扱われるので、学校予算とは別に、「施設費」として予算が配分され、ロッカーを修繕したり購入することができます。
しかしながら
「オープンスペース」に対応した「可動式ロッカー」
となると、「備品」の扱いになり、各学校に均等に配分される「学校予算」からロッカーを購入しなければなりません。
しかも、可動式ロッカーは、汎用的なロッカーに比べて3倍の価格!
学校予算を工面して買い揃えるには、10年近くの時間がかかります。
そして、本来ならば子どもたちの教育のために活用する予算がロッカー購入に充てられる分、これまで伝統的に行ってきた「先端教育の実践」はもちろん、通常の教育活動にも支障をきたしています。
これまでも、学校予算をやりくりし、加えて、本町小学校奨励会活動の協力を得て、ロッカーを購入してきましたが、
今後、13教室分を必要としています
寄付金の使い道
317,000円(ロッカー1個の価格)×51個=16,167,000円
いただいた寄付は、すべて、ロッカー購入に充てます。