私たちの取り組む課題
教育方針・教育目標
1.自己の確立
民族的アイデンティティを確立し、同胞、地域コミュニティ社会の発展に参画していく自覚を持たせます。
2.確かな知識
幼初中高の一貫教育の利点を最大限に生かし、基礎学力と専門知識、自由で創造的な思考力を育てます。
3.人格の形成
健全な心と体、やさしく思いやりあふれる豊かな情操、そして判断力と実行力の形成に努めます。
4.真の国際人
日本をはじめ世界の歴史や社会、文化を教え、幅広い視野とシャープな国際感覚を養います。
なぜこの課題に取り組むか
広島朝鮮初中高級学校には、朝鮮半島にルーツを持つ在日コリアンの生徒たちが通っています。韓国籍、朝鮮籍、中国籍、日本籍と様々な国籍を持つ生徒たちです。朝鮮学校では、子どもたちが民族の言葉や歌、文化を学ぶ中で、自分たちのルーツを学び、朝鮮民族としての誇りを持ち、これから先、日本の社会において、日本と朝鮮半島の架け橋となることを目指して学んでいます。
昨年創立75周年を迎えた広島朝鮮初中高級学校にも、かつては400名を超える生徒がいましたが、現在の在籍生徒は83名。授業料を値上げし、学校運営を図ってきましたが、コロナ禍にあっては保護者の負担も大きく、卒業生や支援者の方々からいただくサポートを受けてもなお、十分な学校運営を行うのが困難になってきています。
かつては自治体からの助成金を受けて、運営していました。けれども、2010年にすべての子どもたちに学ぶ機会を保障することを目的に「高校無償化制度」が導入されましたが、2013年2月に教育とは全く関係の無い政治的な理由で、朝鮮高級学校だけがこの制度から除外されてしまいました。それを受けて、それまで自治体から支給されていた年間約2000万円の助成金がストップしてしまいました。
助成金を受けていれば、当然設置できる機器や教育設備なども十分な状況とはいえません。さらには、現在の校舎は建設されてから25年が経過しているため、老朽化が進んでおり、さらには壊れた機器や設備も十分に改修、修理をすることができていません。
寄付金の使い道
学校運営、教育環境の向上、施設維持費に使用させていただきます。