私たちの取り組む課題
私たちは認可外園として運営費が認可園の3分の1以下にとどまり、公的補助に頼れないため、人件費の確保や労働時間の適正化、教材や給食の質保持が常に困難です。
とりわけ老朽化が進むやまなみ本園では雨漏りや外壁・床の破損が深刻で、安全な避難路となるすべり台(交換費500万円)を含む屋根・外壁・水回り等の全面改修に計2250万円を要します。
加えて定員100名に達した姉妹園ポランのひろばでは、歌やリズム遊び、地域行事を行うホール建設費は4050万円にのぼり、設備改善と職員処遇の向上を同時に実現するためには、物価高騰で膨らむ運営費を補う持続的な財源が不可欠です。
全国的にも認可外園の存続は年々厳しく、熊本市内では70園の大半が認可化・閉鎖を余儀なくされ、残るのはわずかです。
こどもたちが「ただいま」と帰れる居場所を次の50年へ手渡すため、改修・拡充費用と安定的な人材確保が最大の課題となっています。
なぜこの課題に取り組むか
こどもが生まれ育つ最初の環境は、その後の人格形成と学習意欲、社会への信頼感を左右します。
しかし経済格差や自治体支援の格差により、就学前の良質な体験を受けられない子どもたちがいます。
私たちは48年間の実践で、自然体験と多世代交流がこどもの自己肯定感と創造性を大きく伸ばすことを確信しました。だからこそ、地域ぐるみで質の高い保育を絶やさず、すべての子どもに平等なスタートラインを届ける必要があります。
また、働く保護者の孤立を防ぎ、共助の関係性を育むことは、子育て環境だけでなく地域社会全体の持続可能性を高めます。貧困や過疎といった構造的課題を保育の現場から変えることが、未来への最善の投資だと考えます。
支援金の使い道
• 園舎・設備の修繕と防災強化
老朽化した建物、避難用すべり台、屋根・外壁・水回りなどの改修
• 自然体験・教材の充実
畑づくりや遠足の資材、教材や楽器の購入
• 保育士の待遇改善と専門研修
処遇改善手当、救急・保育研修への参加費
• 柔軟な保育サービス拡充
夜間・延長・一時保育を支える人件費
• 地域連携イベントと公開保育
親子ワークショップ、地域交流行事の開催経費
皆さまのご寄付は、50年続く保育環境を未来へ継承し、こどもたちの安全と学びを守る力になります。