私たちの取り組む課題
特定非営利活動法人ハイヒール・フラミンゴは、
女性義足ユーザーが思いや情報を共有しつながることができる場をつくることにより、
義足女性が抱える生きづらさ(心理的・物理的・社会的制約)からの解放と、
義足女性のQOLおよびエンパワメントの向上を目的として活動します。
なぜこの課題に取り組むか
現在わが国における義足ユーザー及び、義肢装具士の男女比は約8:2とされ、
その開発やサポートにおいても男性中心のものが多いのが現状です。
女性義足ユーザーが安心感をもってつながる場所は非常に少なく、
社会からの疎外感を感じ自ら社会と距離を置く女性も多く、
また義足に関する情報からも切り離されています。
おしゃれをすることや輝くこと、
心豊かに生活することは誰もが当たり前に持つことができる幸せですが、
義足女性の多くがそれをあきらめてきた背景があります。
女性義足ユーザーが自己尊厳感・肯定感を持って社会とつながり、
自身の人生・生活の質を向上させるためにもコミュニティの構築や情報の共有は非常に有効であると考えます。
コミュニティの構築に向けた活動を行い、事業を継続的に推進していくためには、
関連団体のみならず、医療機関、行政等との連携をさらに深め、
世の中に広く発信できるような社会的信用のある組織にしていくことが必要です。
また、当団体の活動が営利目的ではなく、多くの市民の方に参画して頂くことが不可欠であるという点から、
特定非営利活動法人格を取得するのが最適であると考えました。
寄付金の使い道
1.女性義足ユーザーなどの交流会、講習会の企画開催事業
新型コロナウィルス感染による行動制約は段階的に緩やかになってきているため、2021年度オンライン開催としてきた「フラミンゴ・カフェ」は対面での開催も開始していく。遠方在住の会員のため、オンラインでも参加できるよう、対面/オンラインのハイブリッド式とするか、対面とオンラインを隔月開催するかなど、開催方法は理事会で検討し、工夫しながら開催する。
2.女性義足ユーザーに関する情報収集・提供及び調査研究事業
WEBサイト、facebook、Instagramを継続運営し、情報を提供・発信する。フラミンゴ・カフェで収集した女性義足ユーザーにまつわる、さまざまな経験や工夫については、kintone内にてコミュニティを整え、現会員および今後新たに会員になる女性義足ユーザーと共有していく。
3.女性義足ユーザー、または下肢切断を控えた女性に対するピアサポート事業
2022年1月より野間代表によるNLP自主勉強会を開始しているが、有志メンバーにて基礎的な学びを継続し、ピアサポート事業の開始準備を進める。
4.女性義足ユーザーに対する理解促進等を目的とした講演会への講師派遣事業
2022年6月現在、決定している講演はないが、女性義足ユーザーに対する理解促進につながる講演機会があれば、積極的に実施検討する。
女5.女性義足ユーザー向けの衣類、装飾品、生活用品などの企画販売事業
2021年度はフェミニンケアセミナーにて、生理用品へのニーズなどが把握でき、コラボ依頼が入っている。継続してニーズ把握、情報収集を行う。