私たちの取り組む課題
【国民ふたりにひとりががんになる】
多くの人が、自分の身に降りかかるまで、『がん』を自分のこととして考える機会がありません。しかし、がんは国民の二人に一人がなる病気です。
「自分が」「身近な人が」と考えると、国民すべてに関わることだと思います。
【がんへの誤解】
例えば、 胃がんとなら『食べ物に気を付けていなかったのではないか』『ストレスがあったのではないか』と言われてしまうことが多く、肺がんなら『たばこを吸っていた』と思われてしまいます。『どうして手術できないところまで放っておいたのか』とも言われることもあり、患者家族は自分をせめ、孤独に陥ってしまうことが少なくありません
誤解を解消すること、そして、これからがんになるかもしれない人が、いざという時に、どこに情報を求めたらいいかを知ることが
大切であると考えます
知ることは、患者家族、これからがんになるかもしれない人、双方の生きる力になると考えています
なぜこの課題に取り組むか
【誤解を解消したい】
スキルス胃がんは、AYA世代(Adolescent&Young Adult・思春期・若年成人)の発症が多いことも特徴です。
検診の対象ではなく、精神的なもの、または悪阻だと思い、見逃された例もあります。
そして、非常に悲しいことですが、遺族が『あなたのせいで』と周囲のやり場のない哀しみの矛先を向けられてしまうことも珍しいことではなく、
孤独の中で生きている遺族もいます。
誤解を解消したいと思い、
患者家族のみならず、地域にもがんへの正確な理解を届けたいと思ったことが、グリーンルーペプロジェクトの発起の理由です。
スキルス胃がん患者家族会 認定NPO法人 希望の会 理事長 轟浩美が代表となり、
肺がん患者会ワンステップ理事長 長谷川一男氏、こどもがいるがん患者の会代表 西口洋平氏(故人)と共に発起しました。
3名とも、厚生労働省がん対策推進協議会委員の経験を持ち、国のがん対策の柱である『国民全てががんを知る』ことの大切さを知るからこそ、行動で広げていこうと思いました。
【知ることは力になる】
世の中に溢れている情報には、科学的根拠に基づかないものも多くあります。
情報に振り回され、後悔することがないように、私たち団体は、正確な情報を届け、不安と孤独から救いたいと活動をしています。
今や誰もが発信者となり、また、シェアなどで、流布することも容易な世の中です。
情報が命を左右しかねないからこそ、がん患者、家族はもちろんですが、がん未罹患者である方々も、がんについて知る機会が必要だと思っています。
2020年春から、小学校から段階的に、教育の中に『がん教育』が全面実施となっていきます。
がん患者家族が感じている生きづらさは、社会の中で起きているからこそ、大人にも、今こそ
がんを知る機会が必要だと感じます。
グリーンルーペアクションに賛同し、ともに発信する仲間が増えています。
寄付金の使い道
2018年から活動をしてきましたが、イベントは賛同する方々のボランティアで行ってきました。
がん患者は全国におり、イベント開催の場所を全国に広げていきたい。
情報には地域格差があることを感じているので、イベント開催地の拡大のほか、webを使ったコンテンツも考えていきたい。
そのための、会場費、人件費、製作費のために、寄付をお願いしようと考えました。
活動の対象であるがん種、背景、立場に違いはありますが
がんと向き合う方々への支援、さらには、国民のリテラシーの大切さを感じていることが共通しています。
日ごろから、一般の方々を含めた広い対象に向けて、正しい情報をと発信を続けていらっしゃる医師の方々の賛同を得て、
医療者、患者、家族が一丸となり、多くの方の力となるアクションをしてきました。
市民公開講座を開いても、集まるのは、リテラシーの高い人であることも事実です。
多くの方に情報を届けるためには、日常の動線の中で、情報に触れる機会を作ることが必要だと考え
、モールなどの人が集まる場所で、がん情報に触れる場を、さらに広げていきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。