私たちの取り組む課題
「ホッとすること」と「ワクワクすること」で、今の時代に合った「繋がり」の創出を目指しています。
様々な要素を持った事業を展開することで多様なタッチポイントを持ち、地域の暮らしに寄与するNPO組織でありたいと思っています。
【dattochiみんなの食堂】
どんな人でも来てOKの無料食堂を開催することで、人それぞれの悩み苦しみはあれど「気にかけてくれる誰か」の存在を感じてもらい、明日への活力にしてほしい。
ここで緩く繋がっておくことで、貧困家庭や孤食、繋がりの欠乏(経済的に困窮することで、必要な情報にもたどりつけなく、結果自信もない)に対してアプローチしたいと思っています。
【あそび場だっとっち】
私たちの活動する八王子横山町近辺は、昨今新しいマンションが増えファミリー世帯の流入が増えている一方で、近隣に児童館や公園がなく子ども達が「ランドセルを置いた後ちょっと遊びにいける場所」が全然ありませんでした。そこで2022年から実験的に放課後の居場所を始めたところ、たくさんの子ども達や保護者の方が訪れてくれる場所になりました。
現在は、シニア・学生ボランティアさん、企業CSRとしてのボランティアさん、大学と連携してのボランティアさんなどたくさんの地域の見守りの力によって、法人理事が中心となり運営しております。
また、2022年秋には東京都福祉保健財団の「子供が輝く東京・応援事業」として採択され、月に8回程度の開催をしています。
共働き家庭が増えた今、子ども達の「みててね」「こんなのできたよ」にただただ寄り添ってくれる地域のだれかがいること。小さな活動かもしれませんが、関わる人全員で、あたたかな場にしていきたいと思っています。
【みんなのキャンバス】
子育て支援事業としてのファミリーフェス「みんなのキャンバス」の開催。合言葉は「地域とファミリーを“楽しい”でつなぐと、もっと子育てが楽しくなる」。市やJRと連携し、駅前での賑やかなイベント開催は多方面から沢山の評価を頂いています。継続9年目になります。
【フードバンクファーム】
畑で野菜等の栽培をして、みんなの食堂や、フードバンクへと寄付します。(株)ファミリーレンタリースと連携して行います。
【つばめ塾キッズ】
食堂と連動して‘無料塾'の開催。経済的に苦しい家庭の子どもたちの為の学習支援をしていく予定です。金銭的な理由で学業を諦めない環境を作ります。そして「気にかけてくれる大人」との出会いを生みたいと思っています。
【音楽】
NPO法人ダットッチホームは、チェロ・コンサートコミュニティ―を引き継ぐ形で誕生いたしました。その繋がりをいかし、他事業と連携することで身近に音楽を感じてもらったり、ミュージシャンと触れ合う機会を通して色々な人生の選択肢を感じてもらえたらと思っています。
Facebookページhttps://www.facebook.com/cafe.dattochiでは最新の活動情報をお届けしています。ぜひフォローをお願いいたします。
なぜこの課題に取り組むか
【子ども食堂】
平成26年度に施行された「子どもの貧困対策の推進に関する法律」により、`子どもの貧困’について総合的な取り組みが始まっております。
この法律では「子どもの将来がその生まれ育った環境に左右されることのないよう、貧困の状況にある子どもが健やかに育成される環境を整備する」と明記されております。
八王子の貧困状況としましては、平成30年に市が発表した「子どもの生活実態調査報告書」によりますと、約20%強の世帯にて生活困難とのアンケート結果が出ています。
都調査と比較して、ひとり親世帯や無職といった経済的に不利な属性の世帯が少ない一方で、生活困難度でみると、若干高い傾向にあり、小学 5 年生では困窮層が 5.7%、周辺層が 17.3%、中学 2 年生では困窮層が 9.9%、周辺層が 18.0%となっています。
このような事情によって教育格差が強まり、子どもの貧困が増幅することになれば、未来を担う人材育成にも影響があり、社会的損失にもなると考えます。それゆえ、少しでも早く貧困の連鎖を断ち切り、経済状況に関わらず子ども達が将来への可能性を感じ未来を築いていけるようにする対策が必要と考えます。
子ども食堂を私たちは「みんなの食堂」と銘打ち、子どもだけでなく、生活に不安を感じる人が誰でも訪れることのできる食料配布の場になるように心がけています。そして、地域に「気にかけてくれる誰か」の存在があるという事を、継続的な事業をもって伝えていきたいと考えます。
【あそび場だっとっち】
自分が暮らす街で、道を歩いていたら、知っている大人がいて手を振った。
そんな、ひと昔前だったら当たり前だったかもしれない景色が、今ではむしろ珍しい光景となってしまったかもしれません。
「ランドセルを置いてちょっと遊びにこれる」そういう場が存在し、そこに子ども達、保護者の方、シニア・学生ボランティア、近隣商店街の方、地域企業の人、法人理事等関係者etc… 色々な形で様々な年代の人達が交流を持つことで、「あ、バイバイ!」の出会いが生まれたらいいなと思っています。
そして、親や学校以外で出会う大人の数が増える事で、新しい価値観との出会いだったり、小さくてあたたかな思い出だったり、何か大切なものが小さい人たちの胸に残ったらいいなと思い運営しています。
小さい人達の心の叫びは時に「困った行動」として表出することもありますが、会うたびに言葉を交わし、小さな出来事を一緒に重ねていくことで、少しでも繋がりを感じてくれたらと思っています。
大げさかもしれませんが、それがひいてはこの街で生きていくことの安心感を生み、孤独や言葉に出来ない鬱積した思い、貧困などで自暴自棄になってしまうような事があったとしても、それを回りの人達と乗り越える繋がりが醸成されたらいいなと考えています。
【みんなのキャンバス】
「地域とファミリーを“楽しい”でつなぐと、もっと子育てが楽しくなる」を合言葉に2012年にスタートし、2014年からは、八王子市後援の子育て支援の一環として開催しています。毎年10月、八王子駅南口駅前広場をメイン会場とし30以上のブースが出店。食べ物やグッズ、体験型のブースの他に、缶詰など食品を寄付し、困っている人へ届けるフードドライブの寄付受付のコーナーなども設けています。またコロナ禍ではオンラインでの開催も行い、今年度(令和3年度)は、八王子市との共催で「みんなの防災」と銘打ち、いざという時の状況を日常の延長として捉えられるような事例を多く挙げてのセミナー、後半は市の職員による「防災ガイドブック」の解説などをzoomで視聴できるイベントを開催しました。
さらに、八王子商工会議所の持つ商業スペース「夢五房」を借り受け、「キャンバス広場」として今年度から稼働開始。先の事例の防災セミナーの配信は同施設から行いました。この場所ではオンライン配信の他、体験型ワークショップなどを多数予定しています。
ワークショップの中には、ギガスクール構想によってタブレットの入力などに困難を生じる子どもが予想されることから、それに対応する講座も開催予定。また、PC端末に親しみ、本来の意味で「モノにする」為の体験講座として、子ども達が「自分自身の想いを他者に伝える」事を目的に置いた動画作成講座なども開催いたしました。
【つばめ塾キッズ】
(2023年現在:準備中)他事業と連携して事業を行う予定です。子ども達が落ち着いた場所で自分に合った学習指導や進路指導を受けられる環境を用意する事で、子どもたちに希望を感じてもらい、心身の成長を助けていきたいという思いが強くあります。
八王子にはつばめ塾という、長房出身の小宮氏が立ち上げた無料塾が存在します。
自身が苦労した経験をもとに震災後に氏が一人で取り組みを始めた無料塾は、今では八王子市にて生徒90名、講師70名、7教室の規模となっており、ここで学んだ生徒が又教師としてボランティアに携わってくれるという、小宮氏の「いつか自分も人の役に立てる人になろうと思ってツバメのようにボランティアという巣に戻ってきてほしい」という願いが叶いつつある状況にもあります。
現在の問題点として、希望者が多く、中学2年生からしか受け入れができてないという状況を受け、キッズ部門として中学1年生までの児童を受け入れ、中学2年生からのつばめ塾へと繋いでいく役割を担う事を想定しております。
【フードバンクファーム】
理事長鈴木が新たに取得した川口町の土地にて、農作業を行います。土を耕し種をまくところからスタートし、出来上がった野菜は基本的には子ども食堂への寄付とします。また、収穫物をその場で調理して食べるイベントなども予定しています。
これらの活動には、鈴木が継続して支援している更生保護施設、紫翠園(しすいえん)の方々や、引きこもりと言われる方々も加わって頂く予定です。
種まきから収穫、調理して食べる事や寄付といった一連の流れを体験することで地産地消を体感し、一次産業を担う事の価値を普及啓発していきたいとの思いもあります。
寄付金の使い道
写真1:お弁当配布では毎回約150個のお弁当を作っています
写真2:無料塾・無料食堂を利用している方を招いて畑作業。休憩時間にはサプライズでチェロの演奏!
【子ども食堂の開催費用】
dattochi みんなの食堂では、コロナ禍の状況下において、月1回のお弁当配布、月2回の食料配布を行っています。
フードバンクなどから寄付された食材を元に毎回献立を決めていますが、調理に当たって必要な食材の一部、資材などは現金で購入している為、その資金といたします。
【あそび場だっとっち事業】
開催時の場所代、駄菓子代、おもちゃ、折り紙などの備品代、ツリーハウス活動にかかる費用等に使用します。
【教材費】
つばめ塾キッズで使用する教材(ドリル・プリント等)や、学習の環境を整える為に必要なものを購入いたします。
【畑イベント開催費用】
理事長が有する畑で野菜を育て、フードバンクやdattochi 子ども食堂へと寄付しています。
苗植え、畑の世話、収穫などのタイミングで、子ども食堂や無料塾の参加者を招いてイベントを行います。調理や外遊びの企画を同時開催する為の費用とします。
他この法人を持続可能な団体とするための諸経費として利用させて頂きます。(人件費・事務用品代・活動保険代・寄付募集広報代・水道光熱費など)