私たちの取り組む課題
社会が合理的、効率的、経済的になると、言葉をこぼせるような「場」がいつの間にか消えてしまいます。いま、公立学校の現場では、先生方も子どもたちも、「安心して声を出せる場」を持ちづらくなっています。忙しさや制度の壁のなかで、本音を話すこと、誰かの声にじっくり耳を傾けることが、難しくなっています。その結果として起きていることの一つが、「声なき声の見えにくさ」です。
近年、小中高生の自死が増加の一途をたどっています。自死の原因は大変複雑で、「不詳」とされるものも多いのが現状です。誰にも本音をこぼせず、自分だけの価値観、自分だけの視野の中だけで、子どもたちが追い詰められ、最も悲しいかたちで現れてしまっているのだと、私たちは考えています。
社会全体に、本音をこぼせる余白、率直でいられる安心感が消えてしまっているが故に、子どもたちが追い込まれてしまっている。それが、私たちが向き合う課題です。
なぜこの課題に取り組むか
「率直でいられる環境と対話をすべての10代へ届ける」
私たちが活動に取り組むのは、「誰にも話を聞いてもらえない」「安心して本音を言える場所がない」という感覚が、増え続ける子どもたちの自死の背景にあると考えるからです。子どもたちが孤独の中で悲しい選択に追い込まれることのない社会を実現するには、子どもたちが本音をこぼせる場を増やし、また、まずどんな子どもにもアクセス可能な「公立学校」が、安心して本音をこぼし、失敗できる場所であることが不可欠です。
その為に、中高生の居場所事業「対話する学校AKIU SCHOLĒ」や、「マイプロジェクトアワード宮城県Summit」を通して、まずは子どもたちへ直接、率直でいられる環境と対話を届けてきました。
今後はこの活動に加え、より多くの子どもたちへ対話の機会を届ける為に、公立学校へ向けた事業展開などを考えています。
支援金の使い道
マイプロジェクト宮城県Summit に係る下記のような運営費
・会場使用光熱費、備品費
・パンフレット作成費、印刷費
・運営スタッフの人件費
・高校生と対話するサポーターへの謝金
・活動に関わるスタッフの交通費や人件費
その他、一般社団法人cotohoku の新規活動のための準備費用へ充てさせていただきます。
金額にかかわらず、応援いただけるお気持ちに心より感謝いたします。