私たちの取り組む課題
子連れでも気兼ねなく利用できる「調布子育てカフェaona」と、行政と民間の情報をひとつに、調布の子育て情報を発信している「調布子育て応援サイト コサイト」を運営。子育て中は地域とのつながりが支えになることが多々あります。そんなつながりの「きっかけ」づくりを行っています。
なぜこの課題に取り組むか
-----子育て支援の「ソフト」部分を担いたい-----
国は少子化対策に躍起です。出産、子育てに関する制度や金銭的なサポートは充実し、自治体による子育て支援事業も確実に充実してきていると感じます。
ただ、日々の子育てを支え合うような「ご近所づきあい」が希薄なことは変わらず、育児の「ワンオペ」が子育て中の人たちの心理的・身体的重荷となっています。
そこで私たちは、「ご近所づきあい」に似た、今の時代に合った交流や体験ができる場があれば、きっと子育て中の方たちは「おおらかに」「孤立することなく」過ごしていただけるはずと考えました。
「子育て中の方たち(ママ・パパ・祖父母など)が、たまには周囲に気兼ねせず、人が作ったごはんを食べながらくつろぐことができる場」「交流できる場」として「カフェaona」を、そして、子育て中の人たちが「行きたくなる」「会いたくなる」「体験したくなる」街の情報をまとめた「調布子育て応援サイト コサイト」をいずれも2015年4月にオープンしました。
行政による支援は、いわば子育て中の方にとっては「インフラ」的な存在。
子育て支援の「インフラ」の隙間を埋めるように、少しでも「子育てしやすい」と感じられるような「ソフト」を提供したいと考えています。
寄付金の使い道
NPO法人の運営全般に使わせていただきます。
カフェ事業、サイト運営は自立運営を目指して、これまで9年間営業努力を重ねてまいりました。
業務改善が成功した部分もありますが、資金を得られない事業を包含していることから、構造的に赤字を脱却することができませんでした。
例えば、産前産後の孤立防止のための主催講座事業は、専門家講師に十分な謝礼を用意できませんが、一人でも参加者があれば実施、毎月継続的に開催しています。
カフェ事業では、飲食の対価をいただきますが、利用客の半分は乳幼児であることや、交流のため滞在時間をゆったりと設定することなどから、十分な収益は得られず、毎月の赤字は借入金を当てています。
スタッフは、子育て中の方々に寄り添うコミュニケーションを重視。はじめての外食を体験するこどもたちはもとより、日々の育児で疲れている方々には、限られた予算内で食材を調達、調理方法を工夫し、家庭のように温かみのある食事を提供しています。
サイト運営では、情報を常に最新に保つための取材・確認作業をはじめとした、信頼のおける情報発信のため取材活動を丁寧に行い、伝わりやすい編集・PRに力を注いでいます。
「運営サポーター」制度を設けて、登録サポーター個人や企業の取り組みPRを行うしくみを構築し事業収入を得ていますが、資金を得られない無償の情報発信作業を多数伴い、十分な報酬を得られないのが現状です。
NPO法人としては、同じ地域で子育て支援をしている方々とのネットワークを構築し、ともに子育て支援の課題について考え、協働していくことを目指しています。官民ともに膝を突き合わせて話す「いまコレ部」(子育て支援の「今」と「これから」を考えるイベント)を開催してまいりました。現状では、資金的、人的余裕がなく、この事業を継続的に行うことができません。
このような状況を打開するひとつの手段として、みなさまのご寄付による支援を仰ぐことにいたしました。