私たちの取り組む課題
■“進路未決定”のままの卒業を一人でも減らす
近年、子どもの不登校や若者の失業が増加しています。特に中学、高校での不登校割合の増加は顕著です。現在、高校進学後、不登校となった生徒の多くは通信制高校へ編入し、今では通信制高校に通う生徒は日本全国で20万人を超えています。しかしながら、その4割は「進路未決定」のまま卒業しているという現状があります。
通信制高校に通う生徒には明確な居場所がなく、また、学校や友達との関係性も強くならないまま、卒業後はさらに社会的孤立をしてしまうケースが多くがあります。
キャリアbaseではこういった課題に焦点を当て、「進路未決定のままの卒業を一人でも減らす」ことをミッションに、主に通信制高校の進路指導部と連携し、キャリア教育・個別就労支援、そして居場所支援を行っています。
なぜこの課題に取り組むか
■未来に希望を持ち、強く・しなやかに社会へと旅立つ支援を
“高校生の採用”は、戦後から企業の“労働力確保”という役割を果たしてきました。その一方で、発達障がいの子、自閉症の子、ヤングケアラーとして踏ん張っている子、外国籍でまだ日本語が流暢ではない子、施設で育ち18歳で住処を失う子。子どもたちが抱える課題は千差万別であり、企業側の個別対応も追いつかない中で、多くの生徒が進路未決定のまま卒業してしまうという課題もあります。
しかし、適切な情報提供と支援があれば、彼らは社会人としての第一歩をスタートすることができる力が十分にあります。そして、周囲から見たら困難な状況でも、未来に向けて希望を持ち、行動をする若者が日本にはまだまだたくさんいることを、私たちはこれまで何度も目にしてきました。
どんな環境にあっても、頼れる大人と出会い、未来に希望を持ってしなやかに生きていってもらいたい。彼らの将来のために、必要な情報と支援を届けたい。そんな想いから、キャリアbaseの活動は始まりました。
寄付金の使い道
いただいた寄付金については、団体の運営費・活動費に充てさせていただきます。