私たちの取り組む課題



無料×自由なフリースクールづくり
2024年度、全国の小・中学校の不登校児童生徒数は約35万4千人となり、過去最多となりました。
そのうち約13万6千人は、学校内外の機関等で専門的な相談・指導等を受けていません。
しかし、不登校になった理由も、必要としている支援も、一人ひとり違います。
「学校には行けない。でも、ずっと家にいたいわけでもない」
「誰かと話したい日もあれば、一人で過ごしたい日もある」
そんなとき、学校以外にも安心して過ごせる場所があることは、子どもや家庭にとって大切な選択肢の一つです。
BONPLACEは、学校に戻ることだけをゴールにするのではなく、子ども自身が安心して過ごし、人や社会とつながれる選択肢を増やすことを大切にしています。
そのために、私たちは参加へのハードルをできるだけ下げた居場所づくりに取り組んでいます。
1.利用無料
BONPLACEの居場所は、無料で利用できます。
家庭の経済状況によって、子どもが安心して過ごせる場所を選べるかどうかが左右されてほしくないからです。
また、利用料がないことで、
「お金を払っているから行ってほしい」
「お金を払ってもらっているから行かなければ」
といった親子双方のプレッシャーを生みにくくすることにもつながります。
行くかどうかを、子ども自身が選べること。
その選択を守るために、BONPLACEは「利用無料」を大切にしています。
2.事前予約・登録が必要ない
「昨日は行けそうだったけれど、今日は難しい」
「今日は少し外に出てみたい」
その日の体調や気持ちによって、外出や新しい場所へ行くハードルが変わることがあります。
BONPLACEでは、そんな気持ちの変化も含めて受け止められるよう、利用にあたって事前予約や登録を必要としていません。
「今日なら行けるかもしれない」
そう思ったときに、自分のタイミングで選べる場所であることを大切にしています。
3.カリキュラムがない
BONPLACEでは、その日の過ごし方を子ども自身が決めます。
ゲームをする。
誰かと話す。
工作をする。
一人でゆっくり過ごす。
子ども同士の遊びや会話から、自然に人との関わりが生まれることもあります。
スタッフの役割は、決められた方向へ子どもを導くことではありません。
その子がその子のペースで安心して過ごせるよう、そばで支えることを大切にしています。
「ここなら来てもいい」
「ここにいていい」
そう思える居場所があることが、その子なりの次の一歩を考えるための安心につながると、私たちは考えています。
BONPLACEはこれからも、学校に行っているかどうかにかかわらず、安心して人とつながれる選択肢を地域の中につくっていきます。
保護者にも安心できるつながりを
不登校は、子ども本人だけでなく、保護者にとっても大きな不安や悩みにつながることがあります。
「どう接したらいいのだろう」
「このままで大丈夫なのだろうか」
そんな思いを家庭だけで抱え込まないために、BONPLACEでは保護者からの相談も受け付けています。
日々の不安や子どもとの関わりについて一緒に考え、気軽に話せる相手がいることで、子どもだけでなく家庭にも安心できるつながりをつくることを目指しています。
不登校を経験した若者が、次の誰かにつながる場所
中学校を卒業したからといって、不登校を経験したことで感じていた孤立や生きづらさが、すぐになくなるとは限りません。
BONPLACEには、高校生や大学生をはじめとした若者もスタッフとして関わっています。
最初から「子どもを支援する人」になる必要はありません。
まずは自分自身もその場を楽しみ、子どもたちと遊んだり話したりする中で、少しずつ関係が生まれていきます。
かつて居場所を必要としていた経験が、いつか次の誰かの安心につながっていく。
BONPLACEは、「支える側」「支えられる側」を固定せず、人とのつながりが循環していく居場所を目指しています。
不登校をへの理解を地域へ
子どもが安心して過ごせる環境をつくるためには、居場所をつくるだけでなく、不登校に対する理解が地域に広がっていくことも大切です。
不登校の背景や感じ方は、一人ひとり異なります。
だからこそ、「不登校だからこうだ」と決めつけるのではなく、それぞれの子どもの声や状況を知ることから始めたいと考えています。
BONPLACEでは、不登校を経験した当事者の視点から、保護者の方に向けて「不登校のリアル」を伝える活動を行っています。
また、地域の方や教職関係者に向けた講演・研修にも取り組んでいます。
学校・家庭・地域がそれぞれの立場から子どもを支え、学校以外にも選べる場所がある社会へ。
BONPLACEは、居場所づくりと普及啓発の両面から、その選択肢を地域に増やしていきます。
※不登校児童生徒数等:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
なぜこの課題に取り組むか



「あの頃の自分にも、こんな場所があったら」
BONPLACEの原点は、代表・日野自身の不登校経験です。
2021年、当時18歳だった日野は、「自分と似た境遇で悩んでいる子どもたちに、安心して過ごせる居場所をつくりたい」
という思いから活動を始めました。
自身が不登校だった頃、学校に行けないことで、人と関わる機会や安心して過ごせる場所が少なくなっていくことを経験しました。
だからこそ、
「学校に行けなくても、誰かとつながれる場所があってほしい」
「行くかどうかを、自分で決められる場所であってほしい」
「何かを頑張らなくても、そのまま過ごせる場所であってほしい」
そんな、当時の自分が欲しかった居場所を一つずつ形にしてきました。
BONPLACEが大切にしている「利用無料」「事前予約・登録不要」「決められたカリキュラムなし」という仕組みも、すべて子どもが自分のペースで居場所を選べるようにするためのものです。
私たちが目指しているのは、子どもを無理に学校へ戻すための場所ではありません。
学校に行っていても、行っていなくても、「自分には、安心して帰れる場所がある」と思える選択肢を地域の中に増やしていくこと。
それが、BONPLACEがこの課題に取り組み続ける理由です。
支援金の使い道



「利用無料」を、これからも続けていくために
BONPLACEは、家庭の経済状況にかかわらず、子どもが「行ってみよう」と思ったときに選べる居場所でありたいと考えています。
そのため、私たちは「利用無料」を大切にしています。
この居場所をこれからも無料で続けていくためには、活動を支えてくださる皆さまの力が必要です。
いただいたご支援は、子どもたちが安心して過ごし、人や社会とつながるさまざまな経験を届けるために活用します。
主な使い道は、
・居場所やイベントを実施するための会場費
・教材、工作用品、遊び道具などの購入費
・調理実習や運動、工作などの体験活動費
・子どもたちの居場所を支えるスタッフの人件費
・居場所を継続して運営していくために必要な費用
などです。
例えば、500円のご支援で、子ども1人が1回のイベントに参加するための費用を支えることができます。
調理実習をする。
体育館で思いきり体を動かす。
工作に挑戦する。
そうした一つひとつの経験が、子どもたちが誰かと出会い、新しいことに触れ、人や社会とつながるきっかけになります。
そして、BONPLACEにとって特に大きな力になるのが、毎月の継続的なご支援です。
一度きりではなく、毎月支えてくださる方が増えることで、
「来月も、この場所を開く」
という活動の土台をより安定させることができます。
月1,000円からの継続支援も、子どもたちが無料で利用できる居場所を支える大切な力になります。
私たちが守りたいのは、単に「無料で利用できること」だけではありません。
家庭の経済状況に左右されず、子ども自身が「今日は行ってみよう」と思ったときに、その場所を選べること。
そして、その場所が来月も、その先も地域にあり続けることです。
皆さまからのご支援が、その選択肢を守り続ける力になります。
学校以外にも、「ここにいていい」と思える場所を。
BONPLACEと一緒に、子どもたちが安心して選べる居場所を育てていただけたら嬉しいです。

