私たちの取り組む課題
DV・虐待、性暴力等の被害を受けた女性当事者団体としてエンパワメント活動を行っている。 暴力の被害を受けた者たちが守られる社会をつくりだすために、2022年9月には生きづらさを抱えた女性のための福祉サービス事業所『アミーガ』を開設。
暴力から逃れた後のケア、女性特有の課題解決のための伴走支援を行っている。
ともに学ぶケアの知識とスキルを実践し、自らの声を上げ、後から来る仲間たちに大切なものを渡していく。
なぜこの課題に取り組むか
痛みをパワーに ~変えられるものを変える勇気を~
‘NPOアコアで培ってきた当事者活動・女性支援の実績を福祉サービスで活かしたい’という想いで、昨年9月、『アミーガ』を立ち上げました。
枠組みの中での伴走型支援の限界、事業所運営(主に資金面)の厳しさに日々直面し続けております。
しかし被害者が自己負担でケアをするしかない現状の理不尽さにやりきれない思いがあります。
暴力から避難した後までも困難であり続ける必要はありません。そのためにも、同じ痛みを共有できる仲間と出会い、費用負担を心配せずにケアを受けられる機会と場をなんとか守り続けたいと、スタッフ一同力を合わせて踏ん張っております。
幾度となく絶望に直面し、取り去りきることのできない痛みを抱えながらも、一筋の希望の光をもとめて繋がってくれる当事者たちの体験と本当の声が私たちの原動力です。当事者の声を活かし、変えられるものを変えていきます。
より多くの女性たちが安心して福祉を利用できるように~
親やパートナーの暴力から逃れた女性たちが避難先自治体での手続きの際、女性支援との連携不足により断念しそうになるケースが見受けられます。自治体担当者の知識・支援情報の連携・共有不足が問題であると考えます。
こうした問題に対処するため、私たちは今年6月に「ふくおか地域貢献サポート事業」の補助金を受け、「福祉現場での女性支援を考える会(協議体)」を設立し、当事者ゲストを招いた福祉現場職員向け『ジェンダー平等と女性支援に関する勉強会』をスタートさせました。
「手続き」の段階でくじけそうになった経験をもつ当事者たちの声を生かし、包括的な支援体制が構築されるよう、福祉と女性支援の連携強化に向けてアクションを続けていきます。
また、暴力の後遺症であるPTSD症状を抱えた状態での家探しや、保護課や警察や役所への届け出などの手続きをこなすことは被害者にとって心身の負担が大きく、聞き取りの際にフラッシュバックも起こりやすいです。同行支援ができるピアサポーターを増やしていきたいです。
寄付金の使い道
私たちの本拠地として守ってきた「アコアハウス」は、自助グループ、勉強会、エンパワーイベント、女性たちの緊急避難受け入れ等を行ってきましたが、残念ながら経費節減と管理するための人員不足の為、2023年12月31日に解約・撤退することになりました。
今後は福祉サービス事業所「アミーガ」の所在地を本拠地として、活動して参ります。
女性たちが安心してケアが受けられる福祉サービス事業所の運営の存続と、NPOの草の根活動の両立が叶うよう、皆様の応援を仰ぎたいです。
ご寄付金の使い道は、まずは今の窮状を乗り切るための諸経費に充てさせて頂きます。