私たちの取り組む課題
リカバリーカレッジとは、当事者と支援者が共にリカバリーやメンタルヘルスについて学び合う場所のことです。もともとはイギリスで、メンタルヘルスの政策をリカバリー(回復)志向に変えていこうという国家的なプロジェクトの中で生まれました。
リカバリーカレッジの大きな特色の一つが、当事者でも、支援者でも、当事者の家族でも、誰もがみなが同じ「学生」という立場であるということ。同じ学生証を持ち、同じ講座を受け、同じテーマについて語り、お互いの知識を交換します。そんな学び合いの中で、当事者や支援者というそれぞれが持つ立場や、障害の有無、役割の垣根を超えたCo-production(共同創造)をリカバリーカレッジのコンセプトとしています。
なぜこの課題に取り組むか
リカバリーカレッジ事業は、心の病気や障害、生きづらさなど、心の健康に対して困難さを経験した方が、「心が元気になる方法を発掘する」ために、共に学び合うことで心の元気を回復し、次はその方が講師として講義を行うという循環型で実施します。そのコンセプトは「共同創造」で、当事者と支援者という縦の関係ではなく、みんな地域の一員という横の関係になることで、地域社会が大きく変わることができると考えています。そのためには、地域の身近なところで講座が受けられるような体制を作ることが重要で、拠点としての私たちが、地域の関係機関や民間企業などに「のれん分け」し、人的な支援も行うなど、まずは市内で沢山の講座が出来るよう取り組みます。
多くの講座が出来、受講経験者が増えることで、心の病気に対する社会の見方が着実に変わっていきます。人々の偏見差別と言った意識も改善され、受講経験者が元気になると同時に、リカバリーカレッジを知る人がその地域に居るという事が、地域社会自体が心の病気の予防をするということになります。
寄付金の使い道
リカバリーカレッジは、生徒一人ひとりから1コマの授業でいただく500円の授業料は、全てその日の先生に講師料としてお支払いする仕組みです。従って、教室の維持費や教科書の印刷等、学校運営管理費は皆様の寄付で運営していきたいと思います。
この取り組みは、企業のメンタルヘルスにも寄与できるため、企業等との連携を行う中で、法人賛助会員として寄付をお寄せいただくこともお願いします。