私たちの取り組む課題
2002年の設立以来、主に次の活動を展開してまいりました。
・中心市街地の活性化(TMO設立・バリアフリー及び歩けるまちづくり提案ほか)
・経済活動の支援(輪島地物市開催・工房長屋プランニングほか)
・特産品の開発(輪島温泉たまごほか)
・子どもの健全育成活動(マジックショー・能登の学校開設ほか)
・市民団体活動の支援(NPO輪島朝市の運営支援・音楽活動団体支援・)
・災害復旧復興支援活動(寄宿舎整備とボランティア受け入れ・炊き出し・被災者生活支援ほか)
この経験をもとに
2024年に発生した能登半島地震の被災住民と事業者の経済活動の立て直しなど、震災復旧復興に関わる事業を実施してまいりました。そして、2025年からは経済復興に向けた取り組みに関わる事業を展開してまいります。
なぜこの課題に取り組むか
能登半島地震から2年目を迎え、私たちのメンバーもそれぞれの立場で、生活の再建や仕事の再生に向けて取り組みを続けています。昨年は市外から多くのご支援をいただき、多くの方々が現地を訪れてくださいました。
当NPOでは、代表が理事を務める特定非営利活動法人輪島朝市と連携し、「輪島朝市復興基金」を立ち上げました。全国の皆さまからいただいたご支援を活用し、炊き出しや物資の提供、ボランティアの受け入れ・派遣など、被災地の復旧や生活支援に関するさまざまな活動を行ってまいりました。
また、復興市の企画や人的ネットワークの構築を通じて、多くの方々と関わる機会がありました。一方で、行政や経済界を含む地域の関係者が、自ら地域の未来やあるべき姿について語り合う場面は、あまり多くなかったようにも感じられます。地域の復興を進めるうえでは、リーダーが明確なビジョンを持ち、行動で示すことが非常に大切です。特に大規模な災害時には、その姿勢が多くの人々に希望を与えると私たちは考えています。
そのような中でも、全国からさまざまな背景を持ったボランティアの皆さんが輪島を訪れ、真摯な気持ちで関わってくださったことは、私たちにとって大きな励ましとなりました。「本当に困っている人を助けたい」という思いを、行動で示してくださったことに心より感謝しています。
行政や経済界が行う活動では、時に、形式や平等性を重視するあまりに、目の前の人を救う行動が停滞してしまう場面も見受けられましたが、私たちは一人ひとりに寄り添う姿勢を大切にしたいと感じています。
私たちのNPOだけで地域の課題をすべて解決できるとは考えていませんが、一人ひとりが自律的に生きる姿勢を大切にし、その輪が広がって地域全体が少しずつ自立していくことが、理想であり目標だと考えています。結果として地域が変わっていれば、それはとても幸せなことです。そんな思いで、今自分たちにできることに取り組んでまいります。
発災から1年目は、志を同じくする団体と連携しながら、被災者の生活復旧を支援してまいりました。そして2年目となる今、私たちは自らが主体となり、主催する取り組みも始めながら、引き続き輪島の復興に力を尽くしてまいります。
寄付金の使い道
みなさまからの寄付金の使い道については次の考え方を基本的な方針としてまいります。
・組織維持運営費に充てることを極力避け事業費に充てます。
・公益事業ごとに使途を示してまいります。
・収益事業に充てることはありません。
その他、みなさまからの善意に応える使い方を心がけてまいります。