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『”管理されたトイレと水”を学校に』 VFCPは、トンガ王国の子どもたちの命と健康を守りたい。 さらに授業に集中でき、安心して過ごせる学校環境を目指します。

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緊急メッセージ 

トンガ沖海底火山噴火災害救済・復旧を支援する特別募金のお願い

~トンガ王国ババウ島から生まれた当プロジェクトとしてできること~

2022年1月20日


「噴火募金」に、ご支援ください。


<主旨>2022年1月15日現地時間午後1時15分頃(日本時間午後5時15分頃)、トンガの首都ヌクアロファのあるトンガタプ島の北約65キロにある海底火山「フンガトンガ・フンガハーパイ」が噴火しました。地震、津波、噴煙、火山灰の降灰等により、甚大な被害が出ています。VFCP(Vava‘u Future Creating Project)は、トンガタプ島から北東へ約300kmにあるババウ島の中心地ネイアフ(人口約5千人、第二の町)の近隣に活動拠点を置く、日本の唯一の特定非営利活動法人として、緊急支援のための募金活動をいたします。

噴火から5日目を経過しましたが、現地に居住するメンバーで当プロジェクトの発起人、活動の中心となっている日本人、ルイ敬子(たかこ)の安否は、避難時に無事だとメッセージで安否確認がとれて以降、海底ケーブルの寸断によるインターネット回線の全停止により、通信は途絶いたしました。


通信不能でしたが、4日目の1月19日、日本時間18時頃に知人の衛星電話を借りて日本に短い連絡がありました。トンガ全体の正確な被害状況はつかめていませんが、「ババウ島では大きな津波被害は確認できていない」、「火山灰を浴びた水は検査しないと安全性が確認できないので飲めない」「島の主産業である農作物に被害が出ている」「魚がいなくなった(獲れない)」等の報告がありました。


当プロジェクトはトンガに35人しかいない邦人のうち、ババウ島に暮らす、発起人でもあるルイ敬子と2名の子どもというメンバーと家族がおります。日本から約8,000km離れたトンガの中でも、首都のある島とは約300km離れた第二の島「ババウ島」、そこにある第二のまち「ネイアフ」を拠点にした、「生活者視点でのよりきめ細かな実情に即した支援」を行います。

ご協力、ご支援のほどを何卒よろしくお願い申し上げます。


「生きているから、大丈夫」。

噴火直後に、現地の英国人の友人の衛星電話からたった1通だけ

敬子さんから日本の兄のもとに届いたショートメッセージには、

そう一言、書かれていました。




なぜこの課題に取り組むか

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1.水道普及率は、約45%

トンガは約170の島々から成る群島国です。2020年の日本の厚生労働省の調査報告※によりますとババウ島内の水道普及率は、約45%。半分以上の世帯には水道がありません。多くの世帯は、レインタンクを設置し、雨水をためて、飲料水、生活用水として使っています。島には井戸もありますが、塩水が混ざります。ババウ島は海抜約200mの山もあり、起伏もあって津波から避難する丘もありますが、川はなく、湧水もありません。


当プロジェクトのメインの活動は、トイレに入っても手洗いもできない学校の衛生環境の改善や学校のトイレの改修です。過去4年間に4か所の学校にレインタンクを設置するとともに、「手洗いの励行」という習慣のなかった学校、保護者、生徒の衛生意識を改革する啓蒙活動を行ってきました。水は、公衆衛生の基本であり、大きな病院がなく医療体制が不安な離島では支援の要になるとしてメインテーマに掲げています。もともと脆弱な水道インフラの島国において火山灰の汚染を受けた飲料水の確保は、喫緊の課題となっています。


国際的な緊急支援では、一時的にはペット飲料水の提供が不可欠だと考えます。が、早晩、トンガの水道インフラの構築支援、復旧が必要になってくると考えます。しかし、それには時間を要します。当プロジェクトのたずさわっているレインタンク(雨水タンク)の洗浄や雨樋いのメンテナンス、水質検査、学校への設置加速が考えられます。


災害支援は「救済」「復旧」「復興」の3段階があると言われています。現在は多くの海外在住のトンガ人は家族の安否確認も、被害状況の全体把握もできておらず、第一段階の「救済」フェーズにあります。いま、人口約10万5千人の住民に行き渡るだけのペットボトルの飲料水、食料は、きっと役に立ちます。ところが「手洗い」「洗濯」「家屋やクルマ等の洗浄」「トイレ洗浄」「シャワー」「農業用水」といった「生活用水」も必要です。ペットボトルの水でスープは作れても洗濯はできません。ふんだんにある海水も農作物には使えません。


これが「救済」の次にやってくる「復旧」フェーズです。「復旧」とは「元の生活が送れるように戻すこと」。水と衛生環境の支援を 4年間行ってきた当プロジェクトでは、この場合「雨水を溜めて生活用水をまかなうトンガ人の生活」を取り戻すことだと考えています。それには火山灰を浴びた雨樋い、パイプ、レインタンクの洗浄、補修、新規設置だと考えます。火山灰の除去は容易ではなく清掃 時に肺に吸い込むと有害です。現在、地球上に残された数少ない「コロナゼロ」の島では、住民はマスクをつけていませんが「火山灰 の除去作業」には必要になるかもしれません。

その先の「復興」では、もちろん国家規模での支援で、水道敷設や、災害用給水車・給水船の配置、海水淡水化設備の提供も考えられるでしょう。離島国には「水不足」の課題が前提としてあり、災害に強い島国・日本の優れた水技術の提供は、今後大いに役立つものと考えられます。 

(※出典:厚生労働省「令和元年度水道プロジェクト計画作成指導事業(第2期)トンガ王国ババウ島給水施設改善計画報告書」

株式会社 NJSコンサルタンツ、2020年3月)


2.南半球は、異常気象?サイクロンが頻発していた

世界的な異常気象の影響か、近年、南半球ではサイクロンの大型化、襲来に悩まされてきました。現地メンバーのルイ敬子からの報告では、

住居、活動拠点を兼ねるビーチ・コテージも、2020年1月、襲来したサイクロンで、モーターボートを係留する桟橋が倒壊しました。

その復旧には1ヶ月近くを要しました。モーターボートは島での生活の足。町の学校へモーターボートで毎日子どもたちを送り迎えしてい

ます。

今回の津波被害の詳細は判明していませんが、美しい自然に恵まれた南の島の海岸には、防波堤や消波ブロックなどはほとんどありません。当プロジェクトでは、クジラが子育てにやってくる世界有数のホエール・ウォッチングができる海、美しい島の自然環境を守るために、海岸のゴミの撤去や環境保全にも努めてきました。そうした観点から、津波による漂着物やガレキの撤去、そのために不可欠な移動、運搬手段として欠かせないボートという「海の足」の確保、係留する「桟橋」も大事な生活インフラの1つと考えます。

3.「コロナゼロ」の国における、外からの支援活動の難しさ

トンガは、地球上に残された数少ない、新型コロナウイルス感染者が現在ゼロの国です。昨秋、ニュージーランドからの帰国者に1名の陽性反応が出て、隔離。幸い重症化しませんでしたが、大騒ぎになってワクチン接種が進みました。現在は、2年近く出入国禁止、観光客ゼロの状態が続いており、定期便空路は運休。原則、島に入ってくる渡航者は、政府関係者、帰国者などごく一部です。


よって島ではマスクをする人はいません。トンガ政府は、日本も含めた各国に正式に支援要請を出しましたが、外国から救援スタッフが入ることの難しさがあります。人道支援とともに新型コロナウイルスの変異株が持ち込まれるリスク、医療逼迫も懸念されます。


また、民間の支援活動でネックになるのが「物流」です。世界的な新型コロナウイルスの影響で物流も影響を受けていますが、日本郵便等による国際郵便(貨物)は、トンガは、現在扱いを停止しています。船便は、これまででも、日本発送からトンガ到着、通関、ババウ島に荷物が届くまで1~2ヶ月を要します。航空便も、貨物の取り扱いを停止しています。支援物資が集まっても届けられないという問題もクリアしなければなりません。当プロジェクトの現地メンバーへ向けて12月に独自に日本から出る貨物船で物資を運搬しました。


2週間ほどでインターネット回線も復旧させるとの情報がありますが、インターネットが遮断されると、海外からトンガの銀行への送金もできません。海外への出稼ぎによるトンガの家族への送金によって成り立っている生活経済にもその影響は大きいのです。


4.ババウ島に暮らす生活者視点での支援~マスク1箱、ほうき・ちりとり1組からの発想で~

当プロジェクトでは、通信が回復して現地メンバーと連絡が取れ次第、どのような支援が求められるか、現地生活者の視点で、有効かつ「的を得た支援活動」を実現していきます。


寄付金の使い道

寄付金の使い道の画像
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<当プロジェクトが想定する、救済と支援の方向>

「レインタンク」「海岸・桟橋」「生活者視点」

①「生活用水の確保と衛生環境の改善」(学校等のレインタンクの火山灰の除去、メンテナンス、新規設置の加速)

②津波による海浜被害の復旧(漂着物・ガレキの撤去、桟橋の補修、移動運搬手段としての船の修理、確保)

③「現地居住メンバーの生活者視点、要望による支援」(必要な物資・支援を、必要な人へ)


〒2160033

神奈川県川崎市宮前区宮崎6丁目2番地25

https://vfcp28.wixsite.com/vfcp-official

代表:横山 知弘

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