私たちの取り組む課題
見えない障害といわれる「失語症・高次脳機能障害」がある人が、退院後、生活や仕事で何に困って、どのような工夫をして乗り越えてきたのか
当事者をインタビューして発信しています。
失語症・高次脳機能障害は全国にそれぞれ50万人いると言われ、長期に渡って改善する障害です。軽度であれば、就労は可能ですが、現在、医療・介護・福祉のはざまにあり、支援が受けられていません。
この障害がある人の就労を増やすには、障害当事者や家族が対処をしること、そして、医療や福祉が就労を視野に入れた支援を行えること、さらに、障害に対する社会的認知が必要です。
私たちは、このインタビュー冊子を通じて
1 困っている障害当事者や家族に対しては、リアルなこまりごとと解決策がわかる知恵袋となる
2 医療・福祉にいる支援職の人に対しては、支援の参考としてもらう
3 企業をはじめとする一般の人に対しては、この障害についての理解を深め、一緒に働く環境を考えてもらうきっかけとなる
ことを目指しています。
なぜこの課題に取り組むか
2006年の診療報酬改定により、長期的なリハビリテーションを病院で実施することが難しくなりました。長期回復するはずの、失語症や高次脳機能障害の方も同じ状況です。このため本人が必要なだけリハビリテーションが受けにくくなっただけでなく、病院に勤務する職員も、自宅に帰った患者が、どのような困りごとがあったのか知る機会が激減しています。これによって、今、入院している患者や家族に適切なリハビリテーションが提供できない、退院してから必要になる情報を提供できていません。結果、失語症や高次脳機能障害がある人や家族は、手探り状態のまま生活を再スタートしています。失語症・高次脳機能障害の方は、退院してから、さらに言えば、復職してから、こまりごとが顕在化します。こうした課題を、当事者インタビューを通じて、解決できればと考えています
寄付金の使い道
インタビューにご協力いただいた失語症・高次脳機能障害の方への謝金 お1人につき10,000円 毎月20,000円
会員用サイトの運営 毎月10,000円
当事者の体験は非常に貴重なものです。インタビューにご協力頂いている方(ご本人・家族とも)辛い体験の記憶をたどり、資料を探すなどの
労力をかけて頂いています。みなさま、ご自身の辛かった体験が、だれかの助けになればという思いで、参加頂いています。
会員用サイトは、当事者の方が読みやすいように編集しなおしています。また忙しい家族のために、耳で聞けるよう音声配信もしてきます。
運営にあたっては、会員さまより会費を頂いていますが、もっと多くの人に広めたいため、資金に余裕ができましたら「相談窓口」「当事者会」に配布したいと考えています。