私たちの取り組む課題
ものづくりと芸術活動による、障がいのある方々が豊かな個性を表現し、社会の中で地域と関わり合いながら力を発揮する場づくりを行っています。
また、その場(アトリエ)にものづくりや表現に興味のある地域の方々やアーティストが集い、出会い、様々な価値観に出会い多様性による寛容な社会づくりに貢献することを目指しています。
手足が不自由であったり、言葉でのコミュニケーションが難しい方や、就労場所のプレッシャーで心が疲れてしまった方など、体の介助から心のケアなど特別な支援の必要な様々な方々が、それぞれ必要なサポートを受け、それぞれに必要な配慮のある空間で、日中安心して暮らし、働く場所を作っています。障がいという、特別な支援が必要な方々が自信を持って生きていくこと、安心して過ごせる場所があることはまだまだ制度も社会の理解も発展途上な中、彼らの言葉になりにくい声を作品や活動を通して社会に発信しています。
なぜこの課題に取り組むか
近年、障がいのある方々の芸術表現が注目されてきてはおりますが、まだまだ一般化はしておらず、特に活動地域の長野県安曇野市を含む松本圏域では美術表現の芸術活動に注力した事業所はほとんどありません。養護学校を卒業した後の行先として、芸術活動の場が無いとなると、養護学校での学びに芸術活動も時間をなかなか割くことができず、受け入れ事業所の多い作業・活動の準備が多くなります。
働くことの意義は社会の中で、自立の意味でも社会的な意味でも大きいのは言うまでもありませんが、「障がいがあってもこれならできる」という作業だけでなく、一人一人の個性があるからこそ作る事のできる作品・表現を生きていく術とする場所を、事業所にて、また地域の中で作っていくことにより、支え合い刺激し合い、一人一人の違い・得意なこと・助けの必要なことを理解し合える寛容な社会づくりに繋がるのではないでしょうか。
寄付金の使い道
福祉事業の運営は、通ってこられる方々の利用報酬によって賄われますが、3年ごとの制度改正により、運営が安定しません。
3年ごとに制度が変わることにより、3月まで行っていた支援が、4月からは支援と認めないということが起きています。
具体的には、令和6年度より生活介護事業の報酬が時間で細かく刻まれることとなり、支援時間に送迎時間は含まれない、つまり場合によっては大きな減額となりました。
しかし、令和5年度までの制度によって提供していたサービスを選んで通所されていた方たちの送迎を突然廃止することは現実的ではなく、元々不足していた運営費(障がい福祉事業報酬)が更に逼迫することとなりました。
安定して資格・経験ある職員を雇い、充実した活動・支援を提供し続ける為に、民間の支援やご寄付のご協力を必要としています。