私たちの取り組む課題



現在、個人・自治体など防災意識が高まり避難意識も高まる中で、いざ災害が発生し避難所が開設された場合、避難所を運営するのは避難してきた地元住民です。しかし、避難所を運営する人もまた被災者であることに変わりなく。そんな時に被災地外から駆け付け支援する仕組みが必要だと考えます。その中でも被災者の心のケアの一つとして挙げられるのが温かい食事。温かい食事には精神的安定や免疫力の向上などが過去の災害でも検証されており災害関連死といわれる避難生活でのストレスや持病の悪化などで死亡する件数も減らす効果があるとされます。発災時はもちろん、長期継続的に避難所、被災者に温かい食事を配膳できる車両が今後求められるのです。
なぜこの課題に取り組むか



東日本大震災から12年…防災意識も高まりつつある現在、災害時の被災地支援も現地からの要望を聞いてから動くのではなく過去の事例からすぐさま支援を行うプッシュ型支援になり、各自治体では防災倉庫の設置や非常食の備蓄などが行われたりしています。また、ここ数年でキッチンカーの台数も増え災害時にむけ協定が結ばれるなど新しい形も生まれてきており。国や消防でも災害時の対策車を導入するなど次に来る大規模災害への備えが進んでいます。しかしながら下記のような避難者のエピソードがあるのも事実です。
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西日本豪雨で大きな被害を受けた、岡山県倉敷市真備町の避難所。ここで避難生活を送ったMさんは、4か月間ほぼ毎日、同じような食事が続いたといいます。朝は昆布とサケ、明太子のおにぎり。昼はメロンパンやレーズンパンなど3種類のパン。夜は弁当の繰り返しです。当初は、電子レンジもなく、冷たいまま食べていました。ボランティアなどによる炊き出しは、限られていたといいます。「4か月間、全くメニューが変わりませんでしたが、出していただくだけでもありがたいということで、文句は言えませんでした」
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今回、今までの活動を生かし大規模避難所でも温かい食事を提供することが出来るキッチンを有して、支援物資などの荷物も同時に運ぶことのできる国内最大級の大型キッチンカー(災害時食事支援車)を製作することとなりました。製作にあたっては新田フードサポートを中心として地元工業高校、自動車大学校の共同で製作しています。そして、製作経験のない生徒達には沢山の企業様にアドバイザーとしてご指導いただいております。
◎ご指導ご協賛いただいてる企業、団体様
新田製パン有限会社・群馬自動車大学校・京成自動車工業株式会社・関西ペイント株式会社・N-KIT・株式会社クラインズ・株式会社サンユーサービス・株式会社シャルムデザイン・株式会社シンコーギヤー
有限会社VIVID・和光工業株式会社
支援金の使い道
皆様にご寄付いただきましたお金は、災害発生時の活動費、食糧支援にかかわる材料費、そして平時では災害の発生に備え防災食の購入費用、こども食堂の材料費等に充当させていただきます。