私たちの取り組む課題



2021年、生理の貧困が社会問題として注目されるようになりました。
生理用品が何らかの理由で買えない、保護者に買ってもらえない。その背景には、経済的な困窮だけでなく、家庭環境や知識不足、相談できる相手がいないなど、さまざまな問題が隠れています。
生理について話すことがタブー視され、困っていても誰にも相談できない人がいます。例えば、父子家庭などで、保護者自身が生理用品についての知識を得る機会がなく、何を購入すればよいのか分からないケースもあります。
生理用品が手に入らないことで、学校を休まざるを得ない子どもたちもいます。必要なものが手に入らないことは、日常生活だけでなく、子どもたちが学ぶ機会にも影響します。
また、経済的な理由で生理用品を購入できない方の中には、食料や日用品など、生活に必要なものの購入にも困っている方がいます。学校の長期休暇中にお昼ご飯を食べられない子どもや、子どもに十分な食事を用意することが難しい家庭など、食の支援を必要としている人たちがいます。
さらに、家庭に安心して過ごせる居場所がない子どもや、頼れる大人が身近にいない学生など、日常生活の困りごとを誰にも相談できず、一人で抱え込んでいる人たちがいます。
進学後、奨学金とアルバイト代で生活を支えなければならない学生や、体調を崩して休学し、回復に専念している学生もいます。食料や日用品が不足していても相談できない、体調が悪くても病院への付き添いを頼める人がいないなど、生活や健康に関する複数の問題を抱えているケースもあります。
こうした困りごとは、外からは見えにくく、本人が声を上げなければ周囲が気づけないことも少なくありません。どこに相談すればよいのか分からない、誰を頼ればよいのか分からない。そうして必要な支援につながれないまま、困難な状況が続いてしまうこともあります。
私たち一般社団法人JOYは、こうした目に見えにくい問題を抱える子どもたちや学生、家庭に対し、問題が深刻になる前に支援を届ける「先行型支援」に取り組んでいます。
学校や公共施設のトイレへの生理用品の設置をはじめ、食料や日用品の支援、頼れる大人がいない学生への継続的な支援、休学中の学生への生活支援、必要に応じた病院への付き添いなど、一人ひとりの状況に応じた支援を行っています。
また、子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりや、ものづくり体験などの活動を通じて、家庭環境や経済状況に左右されず、さまざまな経験ができる機会をつくっています。生きづらさや家庭の問題など、困りごとを抱える方からの相談も受け付けています。
私たちが目指しているのは、困っている人が孤立する前に気づき、必要な支援につなげられる社会です。
なぜこの課題に取り組むか
代表理事の佐々木は、目に見えない障害を持つ当事者です。
雑貨店を運営していた頃、たまたま目にしたニュースをきっかけに「困っている人がいるのなら、何かできることをしたい」という思いから、生理用品の無料配布活動を始めました。
活動を始めてから、想像していた以上に多くの相談が寄せられました。そこで初めて、生理用品を手に入れることができずに困っている人が大勢いること、そして、過去に同じような経験をしてきた人もたくさんいることを知りました。
生理用品が手に入らないという悩みは、周囲に話しにくく、誰に相談すればよいのか分からず、一人で抱え込んでしまうことがあります。特に年齢が低い子どもほど、自分の置かれている状況をうまく説明できず、頼れる場所を見つけられないまま孤立してしまうこともあります。
例えば、学校の保健室で生理用品を受け取れる場合でも、周囲に異性がいることで相談できなかったり、必要な数をまとめてもらえず困ったりすることがあります。また、「返してね」「何で持ってこないの?だらしない!」といった言葉をかけられ、傷ついてしまう子どももいます。
生理用品が手元にないことで、生理のある期間に学校へ行くことが怖くなったり、キッチンペーパーやトイレットペーパーなどで代用せざるを得なかったりする現実もあります。
しかし、私たちが活動を続ける中で気づいたのは、生理用品の問題は、単に物が不足しているということだけではない、ということです。
その背景には、家庭で必要なものを買ってもらえないネグレクト、モラルハラスメントやDV、家庭内で安心して過ごせない環境、経済的な困窮など、さまざまな問題が隠れていることがあります。生理用品を届けるだけでは解決できない悩みや、生きづらさを抱えている人たちがいるのです。
そのため、一般社団法人JOYを設立してからは、生理用品の無料配布にとどまらず、問題の背景にある困難にも目を向け、相談から具体的な支援につなげる活動を続けています。
24時間いつでも相談を送ることができる公式LINEを開設し、全国から寄せられる相談に対応しています。生理用品を必要とする子どもや若者への支援はもちろん、食料や日用品の提供、家庭に頼れる大人がいない学生への継続的な生活支援、休学して体調の回復に努めている学生への支援など、一人ひとりが置かれている状況に合わせた支援に取り組んでいます。
食べるものが十分にない、生活に必要な日用品をそろえられない、体調が悪くても病院へ行くことや受診の相談をすることが難しい。進学後も奨学金やアルバイトで生活を支えなければならず、困ったときに相談できる大人がいない。そうした子どもや学生たちにとって、必要な物資を届けることだけでなく、困ったときに相談できる場所があり、継続して気にかけてくれる人がいることも大切な支援だと考えています。
私たちの活動は、寄せられる相談や支援を必要とする人たちの声によって、その必要性を改めて実感しながら広がってきました。ボランティア活動から一般社団法人となり、全国から想像以上の相談が寄せられるようになったことで、一時的な取り組みではなく、必要としている人たちに継続して支援を届けられる体制を維持していかなければならないと強く感じています。
一方で、支援を必要とする人がいる限り、食料や日用品を届けるための送料、物資の購入費、相談支援や活動を続けるための運営費など、継続的な費用が必要です。物品のご寄付も大切な支えとなっていますが、物資が届くだけでは解決できない課題もあります。必要な人に支援を届け、活動を継続していくためには、皆様からのご支援が欠かせません。
私たちはこれからも【生理用品無料配布プロジェクト】を継続しながら、生理の問題を入り口として見えてきた、子どもや若者たちが抱えるさまざまな困難に向き合っていきます。
誰にも相談できずに一人で悩んでいる人が、安心して声を上げられること。困ったときに頼れる場所があり、必要な支援につながること。そして、家庭環境や経済状況、障害の有無などにかかわらず、必要な支援を受けられること。
それが、私たち一般社団法人JOYが目指している活動です。
これからも、一人でも多くの子どもや若者に必要な支援を届けられるよう、全国への取り組みの拡大と継続を目指していきます。
支援金の使い道
一般社団法人JOYでは、生理用品の提供から始まり、現在は生活に困難を抱える子どもたちや学生への食品・日用品の支援、相談対応、病院への付き添い、子どもたちの居場所づくりや体験活動など、さまざまな支援を行っています。
家庭に頼れる大人がいない学生、十分な食事を取ることが難しい子ども、奨学金とアルバイトで生活を支えている学生、体調不良や生きづらさを抱えながら休学している学生など、支援を必要としている人たちがいます。
私たちは、一人ひとりが抱える困りごとに向き合い、必要なときに必要な支援を届けられるよう活動を続けています。
皆様からいただいたご支援金は、こうした活動を継続するために大切に活用させていただきます。
■ 運営固定費
一般社団法人JOYを継続して運営するためには、事務所の家賃などの固定費が必要です。
年間約120万円の固定費に加え、日々の活動を維持するための費用もかかります。
支援を必要としている人たちとつながり、継続して支援を届けるための運営費として活用します。
■ 子ども・学生への食品や日用品の支援
頼れる大人がいない学生や、家庭の事情などで生活に困難を抱える子どもたち、休学して体調の回復に専念している学生などへ、食品や日用品を継続して届けています。
・お米、食品、日用品などの購入費
・継続的な支援に必要な物資の購入費
・支援物資の仕分けや梱包に必要な資材費
・段ボールや袋などの梱包用品の購入費
・食品や日用品を発送するための送料
・支援物資を直接届けるためのガソリン代や交通費
物品の寄付をいただいた場合も、仕分けや梱包、発送、お届けには費用がかかります。また、寄付だけでは補えない食品や日用品を購入するための資金も必要です。
■ 相談対応・病院への付き添いなどの支援
家庭や学校、生活上の困りごとを抱える子どもや学生から相談を受け、それぞれの状況に応じた支援を行っています。
保護者や頼れる大人の協力を得ることが難しい学生など、必要に応じて病院への付き添いや支援先への訪問なども行っています。
・支援に伴う交通費や移動費
・病院への付き添いなどに必要な費用
・支援先への訪問や状況確認にかかる費用
・個々の状況に応じた支援を継続するための諸経費
必要な支援を届けるためには、物資だけでなく、人が動き、必要な場所へ足を運ぶための費用も欠かせません
■ 子どもたちの居場所づくり・体験活動
子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりや、ものづくり体験、食事の提供などの活動を行っています。
・会場使用料などの開催費用
・ものづくり体験に必要な材料費
・食事やおやつなどの提供にかかる費用
・子どもたちへ届けるプレゼントや景品などの購入費
・活動に必要な備品や消耗品の購入費
さまざまな体験を通じて、子どもたちが安心して参加できる機会をつくり、家庭環境などにかかわらず楽しめる場を提供するために活用します。
■ 生理用品の提供・啓発活動
生理用品を必要としている人が、経済的な事情などで困ることなく受け取れるよう、無料提供や配布、正しい知識を伝えるための啓発活動も継続しています。
・生理用品の購入・補充費
・配布や小分けに必要な袋などの資材費
・生理用品の発送にかかる送料
・案内ポップ、チラシ、カードなどの制作・印刷費
・正しい知識を伝えるための教材など必要な費用
■ その他、活動を継続するために必要な経費
・事務用品や消耗品などの購入費
・支援物資の購入や仕入れにかかる交通費
・活動に必要な備品や機材の購入費
・支援活動に伴う諸経費
■ 皆様のご支援が、必要な人へ支援を届ける力になります
JOYでは、皆様から寄せられる食品や日用品、文房具、おもちゃなどの物品寄付も大切に活用し、必要としている子どもたちや学生へお届けしています。
しかし、物品を寄付していただいても、それを必要な人へ届けるための送料や交通費、梱包資材費などは発生します。また、継続して支援している子どもや学生へ毎月食品や日用品を届けるためには、安定した活動資金が必要です。
現在、JOYの活動を継続するためには、毎月約30万円の活動費が必要です。
支援を届けるためにも、活動を続けるためにも費用が必要です。
皆様からいただいたご支援を大切に活用しながら、これからも支援を必要としている子どもたちや学生へ、必要な支援を届けていきたいと考えています。
私たちの活動を継続するためには、活動費の確保が必要です。
皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。

