私たちの取り組む課題
子どもたちの笑顔は純粋でかけがえのないもので、内側からあふれる喜びやワクワクする気持ちは未来への可能性にあふれています。
そこには当然、髪の毛の有無は関係ありません。
しかし、何かしらの原因で髪の毛に悩みを抱える子どもが、その笑顔や挑戦する気持ちを抑えている現状があるとしたら…
【抗がん剤に伴う脱毛】【脱毛症】【抜毛症】【先天性の無毛症】などの様々な理由で髪の毛を失う事例は多数あります。
そして残念ながらその外見に対して学校生活などで、からかいの対象になる・いじめのきっかけになることがあり、また他者との違いを意識する思春期に差しかかると自己肯定感を下げてしまうことも少なくはありません。
心を痛める当事者がいるその背景には、思い込みや偏見がある社会が未だ存在しています。
多様性が注目されている現代であっても、その社会が変化するには時間がかかるかもしれません。
そこでウィッグ着用により、子どもたちが一歩を踏み出せる、何かに挑戦できるきっかけになるのであれば、私たちはそのお手伝いをさせて頂きたいと考えます。
丁寧なカウンセリングの後、生活スタイルに合わせて、より自然で機能性のあるウィッグを無償でお届けしております。
また、「髪の毛を寄付して終わり」ではなく、その先にある世界を想像し様々な立場の人を認め合うことができるよう、講座やイベントを通して正しい知識をお伝えする機会を設けています。
髪の毛があること・ウィッグを着けることが必ずしも正解ではない、一人一人が自分らしく生活できる日常が来ること、更には私たちのヘアドネーション協会の活動が特別なものではなく、
社会の当たり前のシステムとして根付くことを願いながら活動を続けて参ります。
なぜこの課題に取り組むか
一般的にオーダーメイドのウィッグの価格は数十万とされ、耐久性は約1年~2年程度です。また成長に合わせてサイズが変わること、子どもは汗をかきやすいため使い方によっては劣化が早いことなどの理由で、定期的な買い替えが必要になってきます。ただでさえ高額な治療費がかかる状況に、外見ケアであるウィッグの購入費は経済的な負担になるケースがほとんどで、より自然なものや良質なウィッグの購入を断念せざるを得ない例もあります。
また、現在低価格のウィッグも増えている世の中で、ネットでご購入されている方も少なくなく、毛質だけではなくサイズ感があっていないことにより、ライフイベント(運動会や修学旅行など)や日常生活(体育(プール授業など)や部活動など)をあきらめ、生活に制限をかけているお子様が増えているように感じます。
当協会はそのようなお子様やご家族の負担を軽減するため、希望やライフスタイルをしっかりカウンセリングし、制限をかけずに毎日を笑顔で過ごせるよう、1人1人にあったワンウィッグを作成しプレゼントさせて頂きます。
寄付金の使い道
北海道ヘアドネーション協会では、ウィッグ制作に充てるための寄付金をお願いしております。
1個のウィッグ制作費は7万円程です。
そのすべては皆様からのご協力で成り立っています。
「髪を伸ばせない」「切れない」そんな方々には、
寄付金によるご協力で活動を応援することが出来ます。
寄付によって制作したウィッグは、18歳以下の、
様々な髪のお悩みを抱えているお子様に無償提供させていただきます。
皆様のご協力、心よりお待ちしております。