私たちの取り組む課題
(1) がんの予防、診断及び治療、支持療法に関する研究、調査、教育及び研修、医療制度の最 新資料の収集
(2) 教育機関におけるがんに対する基礎知識、がん医療に必要な治療、支持療法、緩和医療、 精神・心理社会的ケアに関する知識セミナー、ワークの企画運営
(3) 企業におけるがんに対する基礎知識、がん医療に必要な治療、支持療法、緩和医療、精神・ 心理社会的ケアに関する知識セミナー、ワークの企画運営
(4) 企業に対して治療と仕事の両立支援サポート業務
(5) ピアサポート事業としてがんサロンの企画運営
(6) キャリアカウンセラーによるがん罹患者の就労支援相談業務
(7) 企業内がん罹患者の継続就労支援業務
(8) キャリアカウンセラーに対してがん罹患者に対しての支援技能講習企画運営
(9) その他、当法人の目的を達成するために必要な事業
なぜこの課題に取り組むか
2018年秋卵巣がん治療をした吉田ゆりと乳がんを経験した野北まどかが、自分たちと同じようにがんになった直後必要な情報にアクセスできず困る人を減らしたいと意気投合し「職域で行う大人のがん教育」と「治療と仕事の両立支援」を行うべく2019年11月に団体を設立しました。
吉田は元人事担当者、しかし職場で従業員を支援する為の介護・育児・病気に対する知識を持っていなかった事から、がんになった従業員の退職届を何も疑問に思わず受理した経験がありました。野北は、大手外資系企業で長年マネージャーとしてチームマネジメント職をしていたけれども同じくヘルスリテラシーに関する研修は一度も受けた事がなく、定期健康診断も仕事優先でスキップする事もあったそう。
2人ともがんになって、気が付いたのは正しい情報収集の難しさ、よくわからない中治療を選択する事の恐怖、そして治療が終わって落ち込む時期を過ぎ、元気が出てきてから見つける様々な支援サービスの数々。
がんを経験したからこそ初めてヘルスリテラシーの重要性に気がつき、元気なうちからその健康を保つための「正しい情報を学び」、「自発的に行動する」、そしていざ病気になったとしても「慌てず行動できる」現役世代を増やす為に現在は3つの柱で活動をしています。
1.職域における大人のがん教育「がん防災プロジェクト」
現役腫瘍内科医押川勝太郎先生に監修頂き、がん経験者の視点とまだがんになっていない人の視点を入れがんの基礎知識、使える支援制度、エセ情報の見分け方、よくある周囲のやりがちなNG対応等、現役世代に知っておいて欲しい情報をぎゅっとまとめた情報をセミナー・研修・マニュアルの形で発信しています。
2.患者支援
実は、仕事と治療の両立について相談できる場所はあまりありませんでした。そして企業においても治療と仕事の両立に対する相談窓口を設けていない事があり、人事労務、上司といった相談を受ける側の方も経験が少なくなかなか継続就労する為の合理的配慮が得られない、復職が難しい等悩みを抱えている方がいます。そこで、国家資格を持った支援スキルを持ったメンバーと無料で利用できる、患者会、オンライン個別相談を運営しています。どういった準備をして復帰前面談にいったらいいか、どこまで周囲に情報を伝えたらいいのか等幅広い不安解消の役に立ったとお声をいただいています。
3.支援者支援
治療と仕事の両立支援はまだ始まったばかりです。どんな制度が使えるのか、どう相談にのったらいいのか、産業医との連携の仕方から情報の共有方法まで企業担当者も悩んでいるケースが往々にあります。そうした企業担当者の方を支援する外部窓口支援を提供しています。その他、がん治療と仕事の両立支援講習会をオンラインで提供し、座学で学び、ロールプレイを通し相談スキルを上げる支援活動をしています。
がんは早期発見早期治療が大切です。しかし、なった後も生活は続いていきます。私たちは、いざがんを見つけたとして、がん患者としての人生を送るのではなく、がんを経験した◎◎さんとして活躍していける人を増やしたい、そしてそうした方を応援できる人を社会に増やしていきたいと心から思っています。
ぜひ、この文を読み大切な活動だと思ってくださった皆様のお力添えをいただきこの活動を末永く続けて行けたら幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
寄付金の使い道
がんに負けない組織・人を増やすために多岐にわたる活動をがん経験者と専門家と共に提供しています。
がんを経験した方へのプログラムの多くは無料で提供できるよう日々スポンサーを探したりして運営しています。
皆様から頂く寄付金はこうしたプログラムを永続的に提供できるよう団体の活動資金として利用させていただきます。
皆様から頂く寄付金は下記のサービス運営費に充てさせていただきます。
①がん経験者の為のキャリア相談支援事業の運営費はこちらから
②オンラインがんサロン事業の運営費はこちらから
③がん防災マニュアル製作費(改訂・改良)はこちらから
④治療と仕事両立支援講習会事業の運営費はこちらから
⑤その他啓発イベントの企画運営費はこちらから
⑥団体運営費