私たちの取り組む課題
「殺処分をなくす」
1. 野良ネコの保護と里親探し
2. 地域猫活動支援(野良ねこの捕獲、TNR)
3. ネコ福祉に関する啓もう活動
「ネコを介した人の支援」
1. 里親サポート
2. 高齢者、障がい者など生きづらさを感じておられる方々の支援
3. 施設を中心としたコミュニティ形成
なぜこの課題に取り組むか
ネコはもともと野生動物ではなく、人が飼いならしその庇護のもとで暮らしてきた愛護動物です。屋外の厳しい気候、外敵から身を守る生活には適していません。小さな身体で毎日を必死の思いで生き延びているのです。飼いねこの平均寿命は15年くらい。長い子は20年以上生きます。一方で野良ネコの平均寿命は5-8年くらいといわれています。人でいえば30-40歳くらいでしょうか。いかに彼らの生活が過酷かお分かりいただけると思います。
人の都合で飼いならし、不要になったら遺棄して人間社会の片隅に押しやり、殺処分する。こんなことが許されてよいのでしょうか。ネコには心があり、人の2歳児くらいの知能があるといわれています。この世に生を受けた以上、幸せになってほしい。そう願ってこの活動をしています。
一方で動物には人を癒す力があります。現代社会は孤独と孤立が蔓延しています。ネコと触れ合うことで直接的に、そしてねこを介して私達や里親さん、ボランティアさん、ネコ好きな方々と繋がることで間接的に、孤独な人たちに温もりと居場所を提供することができればと思っています。私たちは将来の目標として高齢者を巻き込んだ新しい保護の仕組みの確立を目指しています。多くの保護施設では高齢者は譲渡対象外です。終生飼養が難しいからというのがその理由です。この考えには確かに一理あります。けれど視点を変えれば、リタイアして時間的にも金銭的にも余裕のある高齢世帯で飼われる方が幸せになるとも考えられます。また、ネコを介して高齢者の孤立、孤独を支援する仕組みを作ることで、ネコの新しい存在価値、需要を生み出せるのではないかと考えます。終生飼養の問題を解決するため、CWCが中心となり地域コミュニティを形成し、お互いに支えあいながらネコを飼育する新しいシステムを構築したい、それが高齢化社会の課題を解決しながら保護ネコたちに新しい生活の場を与え、保護を加速する打開策になるのではないでしょうか。
寄付金の使い道
施設の認知度があがるにつれ、保護依頼が増えています。通常の保護でも医療費がかかりますが、問題を抱えた子達の保護依頼が増え、負担も増大しています。
寄付金はまずは保護した子達の医療費、飼育費に充てさせていただきます。
ハンデのある猫、多頭飼育崩壊のレスキューなど今後増えてくるケースを考えると、単に医療費・飼育費だけでなく、施設面積の拡大、スタッフの確保も課題です。施設を拡張し、人員を増やし、さらに難しいケースの保護も進めていける施設にしたいと思っています。
そして近い将来、高齢者支援も拡大したい。高齢者を中心とした地域コミュニティを活用して、ハンデのある子、高齢の子の生活の場を作り出せればと思っています。