私たちの取り組む課題



近年、子どもたちの学力格差は、社会構造や家庭、学校、地域等環境の変化に伴い、深刻及び拡大の一途をたどっています。この学力格差は、子どもたちの将来の選択肢を狭める深刻な社会問題です。
本学習室では、学習支援にとどまらず、家庭・学校・地域・教育行政など、子どもたちを取り巻く教育環境全体に働きかけを行っています。子どもたち一人一人が自らの将来に夢を描き、志をもって努力できる社会の実現を目指し、7年間PDCAサイクルを重ねてきました。
子どもの貧困が起因とする学力格差を補うため、7年間、地域の企業様及び個人様のご寄附、私理事長岩永の私費を投じて運営しています。
なぜこの課題に取り組むか



子どもたちを取り巻く「家庭」「地域」「学校」の3つの教育力について
1.家庭の教育力
本学習室が実施した保護者アンケートから考えてみますと、利用した子どもたちが、本学習室を利用しようと考えた主な理由には、多種多様な困り感がありました。それに対し、保護者様が子どもたちを本学習室に通わせたいと考えられた理由を重ねて考えますと、家庭の教育力は、子どもの様々な「学びへの困り感」を支えてあげられるだけの「ゆとり」がない傾向にあります。
2.地域の教育力
社会の一員として、子どもたちを守り育てる「子ども会」の団体数や加入率は、著しく減少しています。さらに、「子どもは地域で育てよう」というご近所意識も低下しています。しかし、子どもたちが生活する地域は、ご近所の大人たち皆で、子どもたちの成長を見守り、あいさつを交わし、だめなことは「だめ」と叱り、良い事は「いいね」と頭なでてあげながら、学校で教わった道徳性や社会性に対し、実践を通して伸ばし定着させる大切な場なのです。
3.学校の教育力
学校は「学力を保障する場所」なのですから、そのほとんどの時間が授業に充てられます。しかし、時代の要請から、道徳の教科化やプログラミング、外国語活動、キャリア教育等、多種多様な学習内容が導入されました。先生方は、年間カリキュラムや時間割の改正、追加された学習内容を指導する力の向上が急務となり、それに伴う職員会議や授業研究、校内外で行われる研修、その他にも生活指導連絡会、子どもたちや保護者様への対応、各種調査の作成等、先生方は授業外にも、一人複数の校務が課せられていきます。先生方の多忙感は、皆様が想像されている以上のものです。さらに、その多忙感を和らげるための「教師の働き方改革」によって先生方の勤務時間の見直しが図られました。出勤時刻と退社時刻の報告が義務づけられ、月80時間を超過勤務すると「もっと早く仕事を切り上げなさい」と指導を受け、100時間を超えると診察を受けるように勧められます。そのような中、職員室で遅くまで残って、授業研究をしたり、明日の授業の教材を準備したり、先生方同士で夜遅くまで教育について論じ合ったりする「大切な時間」は失われています。しかし、先生方の多忙感は、勤務時間の削減ではなく、一生懸命準備した授業が、子どもたちの「わかった・できた」という声によって軽減されるはずなのです。
その影響は、授業における「指導と評価の質と量」に限界が生じさせます。 結果、単元間・学期間・学年間・進学間に生じる「学び残し」は、子どもに積み重なっていきます。
支援金の使い道



このような子どもを取り巻く教育環境を補うため、本学習室では、子どもたちに「学びに向かう力」を身に付ける取組を進めています。
<めざす児童像>
そして、次の3つの児童像をめざします。
めざす児童像1.短期目標として、授業の学び残しをなくし、学ぶ喜びを味わえる子ども
めざす児童像2.中期目標として、自分の将来に夢や憧れを持ち、志として高めていくことができる子ども
めざす児童像3.長期目標として、長崎県の発展等を考え、社会貢献できる子ども
<活動の4つの柱>
そこで、「めざす児童像」の実現のため、次の4つの柱を軸に活動を進めています。
活動の柱1.学び残しをなくし、基礎学力の定着を図る「学習支援事業」
活動の柱2.大人や社会とつながる喜びを味合わせる「ふれあい活動事業」
活動の柱3.豊かな心をはぐくむ「体験活動事業」
活動の柱4.教育環境を整える「情報発信事業」
<ご寄附の用途>
4つの柱となる活動を具現化のため、皆様のご寄附を主に7つに使わせて頂きます。
用途1.公民館借用料
用途2.就学援助を受けている子どもたちのテキスト代及び交通費等
用途3.保護者及び学校関係者、外国籍の方々への情報発信事業費等
用途4.各種体験活動費等
用途5.学習ボランティアへの謝礼
用途6.燃料代を含む送迎用車両維持費等
用途7.その他(通信費等)
皆様のご理解とご協力を賜り、貧困による学力格差をなくす活動を推進したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

