ストーリー
子どもが川に飛び込み、森を駆け回る。
大人が畑や森を手入れし、火を囲み、食卓をともにする。
自然の中で過ごす時間は、日常では見えにくくなっていたものを思い出させてくれます。
例えば、心の奥底にあった「このままでいいのだろうか」という思い。
自分が本当は何をしたいのか。
何を大切にしたいのか。
人や自然と、どのようにつながって生きていきたいのか。
アースマンシップは30年間、自然の中で学び、感じ、自分自身と向き合うための場をつくってきました。
これからも、経済的な理由で参加を諦める人をできるだけ減らし、運営するスタッフも無理なく活動を続けられる状態をつくるために、私たちは今回、50人のマンスリーサポーターを募集します。
月300円から、自然と人がともに生きる未来を育てる仲間になってください。

根っこを見つめ直す〜何ができても、できなくても
人はみな、
何ができてもできなくても、
そのいのちは尊く、
かけがえがないということ
誰かと比べて自信を持ったり失ったりするのではなく、自然という大きな存在とつながり、多くのいのちに生かされている自分を知る。
できる自分も、できない自分も、丸ごと認める。
そこから、自分のいのちを喜び、自分の人生を生きる力が育っていくと、私たちは考えています。そのためには、自然の中で得られる体験がとても大切です。
川の冷たさに驚くこと。
森の中で、自分の面白いと思うことを見つけること。
土に触れ、自分たちが食べるものがどこから来るのかを知ること。
誰かと食事をつくり、生活をともにすること。
こうした体験の中で、人は自分の感覚を取り戻していきます。
誰かに正解を与えられるのではなく、自分で考え、自分で選び、自分の言葉で表現する。
アースマンシップは、この地球上に生きるすべての人のための、生涯を通して自分の根と軸を育てていく場でありたいと願っています。

ある子どもに起きた、小さくて大きな変化
あるキャンプに、気持ちが大きく揺れたとき、自分ではその心をうまく扱うことができず、感情を爆発させてしまう子がいました。
キャンプの最終日、その子の気持ちが再び高ぶりかけたとき、スタッフと一緒に川へ向かいました。
冷たい水に足をつけると、それまで身体の中にたまっていたものが流れていくように、少しずつ表情が落ち着いていきました。
自然が、その子に答えを教えたわけではありません。
けれど、自分の気持ちと向き合うための時間を、川がそっとつくってくれました。
キャンプからの帰り道、その子は同い年の子どもと笑って話しながら山を下っていました。
キャンプ中は、自分のお姉ちゃん以外の子とほとんど交流していなかったにもかかわらず。
自然の中で過ごした一つの時間が、その後の人生を支えることがあります。
アースマンシップが守りたいのは、このような変化が生まれる場所です。

なにかを取り戻せた気がする
「自分の足元がおぼつかない。何かがすごく欠けている感じがしていたのだけれど、自分がやっていることの輪っかの中に、自分がいなかったのに気づいた。そこがすごくないがしろになっていたんだと分かってすごくよかった。」
あるプログラムに参加した方の言葉です。
アースマンシップのプログラムには、様々な問いや思いを持った方々が参加してきました。
人に頼ることが苦手だという方、自分を受け入れることに悩んでいる方、つながることと自立することをどう両立できるのか分からないという方。そして、ワクワクする時間を持ちたい、今こそ学びたい、ちょっと休憩したい、リラックスしたいという方々。
畑や森を手入れして、滞っていた水が通ったり、風がスーッと吹き抜けたり、生きものたちの存在に気づいたりすると、自分自身の中に絡まっていた問いがすっとほどけ、感覚や視野が広がる瞬間が訪れます。
プログラムの参加者たちは、
「私たちには自ら育つ力が備わっているんだと腑に落ちた」
「ただここにいて、五感を広げていることが気持ち良い」
「自力を越えた川(自然)に身を委ねてみたらスイスイ進むことができた。少しは他力に委ねるしなやかな生き方が見えた気がする。」
「この学校での二泊二日の間は力が抜けたようで、私はずっと眠かった。日中こんなにずっと眠いってことはあまりないのだけど。でもそれがよかった。なにかを取り戻したような気がする。なにか本質的なやつ。」
そんな言葉を残し、日常へと戻っていきました。
子どもが幸せになるために、まずは大人が幸せに生きられるように。
アースマンシップは、大人自身が自分の命とつながり直す時間を大切にしたいと考えています。

子どもから大人まで、人生を通して学べる場を
アースマンシップでは、世代やテーマに応じて、さまざまなプログラムを実施しています。
《Kidsのびのびキャンプ》
小学2年生から中高生までを対象とした、決められたプログラムのないキャンプです。
何をして遊ぶのか。
何を面白いと思うのか。
子どもたち自身が考え、選びます。
川や森で遊び、薪を割り、食事をつくり、掃除をする。
遊びと生活と学びが一つになった時間の中で、子どもたちは自分で考える力や、自分自身への信頼、周りの仲間のことを思う力などを育てていきます。

《全体を学ぶ学校》
高校生以上を対象に、社会や自然のつながりを、知識だけでなく体験を通して学ぶ場です。農、食、森、身体、詩、文化など、さまざまなテーマを入り口に、講師、スタッフ、参加者が寝食をともにします。
講義だけでなく、食事づくりや共同生活を含めたすべての時間が学びです。

《千艸百種(ちぐさももたね)の会》
子どもから大人までを対象に、田畑や森を手入れする体験プログラムです。
自然農の考え方を基本としたアースマンシップの田畑には様々な生き物がくらし、人がケアする森は明るくて風が通る心地よい場所です。
人が関わることで守られる里山の豊かさを実感し、そこで採れたものをともに食べることで、人と自然のつながりを身体で感じていきます。
「千艸百種(ちぐさももたね)の会」という名前は、千の草を先人として迎えてもてなし、百の種を蒔いて継いで、豊かな土と風景を繋いでゆく。そのための学び合いの場になることを願って名づけました。

このほかにも、奥多摩での自然体験、学びの講座、映画上映会や対話の場などをつくっています。
30周年を迎え、次の一歩を踏み出します
アースマンシップは、設立30周年を迎えました。
これまで育ててきた学びの場を続けるだけでなく、都市と里山をもう一度つなぐ新しい取り組みも始めています。
都市と里山は、離れた別々の場所ではありません。
里山の水や土、森が健康であることは、都市に暮らす人の食や生活にもつながっています。
山梨の田畑や森を手入れし、地域で受け継がれてきた種や技術、文化を次の世代へつなぐ。都市で暮らす人も、里山の自然を守る側に参加できる機会をつくる。人が自然を一方的に利用するのではなく、互いに支え合う関係を取り戻していく。
こうした活動を、短期的な企画で終わらせず、時間をかけて育てていきたいと考えています。

参加費だけでは、活動を続けられません
自然の中での活動には、プログラム当日以外にも多くの仕事があります。
草を刈る。
道を整える。
田畑や森を手入れする。
道具を修理する。
古民家や蔵を、人を迎えられる状態に保つ。
安全に活動できるよう、事前に現場を確認する。
さらに、プログラムを担うスタッフを育てるには、長い時間が必要です。
自然を見る力。
参加者の変化に気づく力。
目の前の出来事だけでなく、全体を見る力。
こうした力は、研修を一度受ければ身につくものではありません。現場で経験を重ね、振り返り、学び続ける中で育っていきます。
そして、認定NPO法人としての団体運営にかかる事務作業。
これまで私たちは、参加費をできるだけ抑えるために、多くのボランティアワークに支えられてきました。
しかし、誰かの無理や善意だけに頼り続けることは、持続可能な状態ではありません。
活動を続けるために参加費を大きく上げれば、経済的な理由で参加できない人が増えてしまいます。
参加する人にも、運営する人にも、無理のない形で活動を続ける。
そのために、参加費とは別に、毎月安定して活動を支えてくださる方が必要です。

ご支援で実現できること
皆さまからのご寄付は、主に次のために活用します。
- プログラムで使用する備品の購入・修繕
- 田畑、森、川、古民家など、活動場所の維持管理
- プログラムを担うスタッフの育成
- 団体運営、プログラム企画、準備、参加者対応、現場運営を担うスタッフの人件費
《たとえば、これだけの支援が集まると》
月額15,000円(月300円×50名)の支援が集まると、
子どもたちが安全に自然体験を行うための、救急用品やライフジャケット、野外活動用備品の購入・修繕を支えられます。
月額30,000円(月600円×50名)の支援が集まると、
奥多摩や山梨のフィールドで行う草刈り、道具の修理、資材購入など、活動場所の維持管理費を支えられます。
月額50,000円(月1,000円×50名)の支援が集まると、
プログラムを担うスタッフが現場で経験を重ね、学び続けるための研修や育成の費用を支えられます。
月額100,000円(月2,000円×50名)の支援が集まると、
団体の運営と、プログラムの企画から振り返りまでを担うスタッフの稼働費用を支えられます。
50名の方が月1,000円ずつ支えてくださると、年間60万円の継続的な活動資金になります。
小さな支援も、毎月積み重なることで、活動を続ける大きな力になります。

マンスリーサポーターになるということ
皆さまの支援によって守られるのは、建物や道具だけではありません。
子どもが、時間を忘れて遊ぶことのできる場所。
自分の気持ちと向き合い、自分を信じるきっかけ。
大人が日常から離れ、自分と自然、社会とのつながりを見つめ直す時間。
都市と里山が、互いに支え合う関係。
マンスリーサポーターになることは、こうした変化が生まれる場を、毎月一緒に育てることです。
活動に直接参加できない月があっても、皆さまの支援が、次のプログラムと、次の出会いを支えます。

月300円から、ご一緒ください
今回、私たちは50人のマンスリーサポーターを募集します。
月300円以上から、ご自身で金額を選んでご参加いただけます。
無理のない金額で、長く支えていただけたらうれしく思います。
アースマンシップの活動に参加したことがある方も。
以前から応援してくださっている方も。
このページで初めて活動を知ってくださった方も。
自然の中で、一人ひとりが自分らしく生きる力を育てる場を、次の30年へつないでください。
※年単位での継続支援をご希望の方は、年会費一口3,000円から賛助会員としてご参加いただけます。

=代表メッセージ=
私たちアースマンシップは、何もないところから小さな一歩を踏み出し、それがやがて波紋となって日本中、世界中に広がることを心に描いて今日まで歩んできました。
山から大地へと流れる大きな川も、初めは源流の小さな一滴。
その一滴の水が透明な命のエネルギーを乗せてあちらこちらから静かに集まり、合流し、小さな渦や小さな流れを作り、やがて大きな力強い流れとなっていく。
私たち人間の社会も同じでしょう。
空から見ると小さな点のような一人ひとりの想いや行動は、つながることで大きな力強い流れとなっていきます。みんなの夢をのせた、命が喜ぶ大きな流れをみんなで育てていきましょう。

認定NPO法人アースマンシップ
代表理事 岡田 淳


