「昨日まであんなに元気に走り回っていたのに、急に牧草を食べなくなった」
「ネットで必死に検索しても、サイトによって書いてあることがバラバラ。どれを信じればいいのか分からない……」
夜、スマホを握りしめながら、苦しそうにしているうさぎさんの背中をなでる飼い主さんの不安な指先。
私たちは、そのような不安な夜を自分のことのように感じてきました。
実は、ウサギの医学や栄養学は、みなさんが思っている以上にまだまだ発展途上です。
原因のハッキリしていない病気もたくさんありますし、栄養についても解明されていないものがたくさんあります。
私たち「一般社団法人うさぎの環境エンリッチメント協会」は、この「分かっていないこと」を一つずつ解き明かし、飼い主さんの不安を「安心」に変えるために活動しています。
大学の先生や獣医師の先生方と手を取り合い、科学的な根拠に基づいたフードの開発や情報発信を続けていますが、研究には長い年月と、それを支え続ける「根っこ」のような資金が必要です。
腰を据えてウサギの未来を創るために。
あなたの毎月の支えが、ウサギたちの未来守る研究の土台になります。
ストーリー

こんにちは。一般社団法人うさぎの環境エンリッチメント協会で専務理事を務めております、橋爪宏幸と申します。
私は普段、うさぎ専門店の運営を通じて、多くの飼い主さまと日々お話をさせていただいております。
その中で何度も出会ってきたのが、体調を崩したうさぎさんのために、ネットをはじめ様々な方のアドバイスから得た多くの方法を試し、必死に看病してこられた飼い主さまの姿です。それでも容体が良くならず、「自分のやり方が間違っていたのではないか」とご自身を責めてしまう方も、少なくありません。
調べれば調べるほど情報は食い違い、何が正しいのか分からなくなる——。
「うさぎさんのことを、確かな根拠をもって教えてくれる場所が、なぜこんなにも少ないのだろう」
それが、私たちの活動の原点にある問いです。
うさぎさんは今や、家族の一員として深く愛されています。けれど、その健康を支える科学的な根拠(データ)は、犬や猫に比べても、まだ多くが空白を残した地図のような状態です。確かな情報にたどり着きたくても、頼れる場所が見つかりにくいのが現実なのです。
「みんな、一生懸命なのに」というもどかしさ

なぜ、ウサギの研究はなかなか進まないのでしょうか。
犬や猫に比べると、うさぎさんと一緒に暮らしている人の数はまだ少なく、大きなメーカーが多額の予算をかけて研究することが難しいという現実があります。それは大学の研究室でも同様です。
現在、世界でウサギの栄養学を現役で研究している研究者は200名ほどです。日本には一人しかいません。※World Rabbit Science Association登録者データより当協会集計
その多くは「家畜」としての研究で、「ペットとして、いかに健康に長生きさせるか」という視点での研究は、今もなお、決定的に不足しています。
だからこそ、ネットで調べると情報がバラバラで、正反対のことが書いてあることも珍しくありません。一生懸命調べれば調べるほど、経験者の意見を聞けば聞くほど何を信じればいいのか分からなくなってしまう——そんな経験をされた飼い主さんも多いのではないでしょうか。誰かの情報が「間違っている」のではなく、そもそも「正解がまだ解明されていない」のです。
「確かな根拠にたどり着きたい」——その飼い主さんの切実な願いに応えられる場所が、まだこの世に存在していないのです。

「だったら、自分たちで動くしかない」——そう考えて、大学の先生や獣医師の先生に声をかけ、共同研究を始めました。
幸いなことに、私たちの想いに共鳴してくださるプロフェッショナルな先生たちが集まってくださいました。
理事長を務める東京農工大学の入交眞巳先生(獣医師・動物行動学の専門医)をはじめ、現在は東京大学で栄養学を研究されている川﨑浄教博士、そしてウサギの診療実績が豊富な斉藤動物病院の齋藤将之院長。
まさに「ウサギの幸せ」を心から願う専門家たちが、組織の垣根を越えて集結しました。
科学の力で、飼い主さんの「お守り」を作りたい

私たちはこれまで、先生方との共同研究を通じて、ウサギの完全栄養食『コンプリート1.0』を世に送り出してきました。
「牧草をこれくらい食べているなら、フードはこの量」と、栄養バランスを整える。当たり前のようでいて、これまで明確な基準がなかったことを、一つずつ形にしてきました。
ウサギの健全な発育と健康の維持のための食事の次は、ウサギの命に直結する「うっ滞(胃腸停滞)」や食欲不振時のサポートです。
「ごはんを食べてくれない……」「うんちが出ていない……」
そんな絶望的な状況で、飼い主さんが「これを与えれば大丈夫」と思える、動物病院へ行くまでの不安な時間を「大丈夫」と信じられるようにしたい。
川﨑博士との3年にわたる共同研究から生まれた『コンプリートレスキュー』。弱った胃腸に負担をかけず、体力を回復させる——"飲める完全食"を目指した栄養補給剤です。
「これさえあれば、うちの子を守れる」
そう思える「お守り」を、すべての飼い主さんの手元に届けたい。
私たちは、特定の誰かの意見ではなく、データという「事実」に基づいた、誠実な場所でありたいと考えています。
継続的に研究・発信を続けるためには支援が不可欠

これまで、私たちは製品開発のたびにクラウドファンディングを実施し、その都度、温かいご支援をいただいてきました。おかげさまで、多くのプロジェクトが形になってきました。
しかし、活動を続ける中で、ある切実な現実に直面しています。
研究も、情報発信も、「続けること」が何より難しいということです。
例えば現在、2つの国立大学との共同研究を計画していますが、約100万円というまとまった資金が必要です。これまでは、足りない分は店舗運営の利益や私の持ち出しでなんとか支えてきましたが、それでは「次に何かあったとき」に、研究の灯が消えてしまいます。
研究は、一度止まってしまうと、それまでの積み重ねが台無しになってしまうこともあります。
例えば、こんな挑戦を考えています。ウサギの行動を24時間撮影し、「うさぎさんがストレスなく暮らせる環境」の解明。
すべてのうさぎさんの暮らしが、今よりもストレスの無く暮らせる環境へ。
こうした「数年がかりの挑戦」を腰を据えて続けるためには、私たちの活動を「毎月定額で支えてくださる志を共にする「仲間」の存在が不可欠なのです。
マンスリーサポーターと一緒に作りたい「5年後の景色」

私たちは、皆さまを「寄付者」ではなく、共にウサギの未来を創る「志を共にする仲間」だと思っています。
皆さまからいただく毎月の支援は、以下のような活動の「命綱」となります。
1. 大学との継続的な共同研究:これまで香川大学と行ってきた研究を他大学へも広げ、継続的な研究の枠組みを構築します。
2. 正しい情報の集約と発信:世界中の研究者の研究成果などを、情報サイト「うさぎタイムズ」などを通して発信していきます。
5年後、10年後。
うさぎさんを初めて迎えた飼い主さんに、「困ったら、まずあそこに聞けばいいんだよ」と誰もが教えられるような社会。
「昔はたくさん飼育本を読んだり、たくさんの人に聞いていたんだよ」と笑って話せるような、安心が当たり前になった世界。
そんな景色を、皆さんと一緒につくりたいです。
最後に:ウサギたちの「声なき声」を形にするために

うさぎさんは、痛みを隠す動物です。
体調が悪くても、ぎりぎりまで隠し通そうとします。
だからこそ、私たち人間が、彼らのわずかな変化に気づき、科学という確かな裏付けを持って守ってあげなければなりません。
「あの時、もっとこうしていれば」
そんな後悔を、この世界からひとつでも減らしたい。
私たちの活動は、まだ道半ばです。
100点満点の正解にたどり着いたわけでもありません。先生たちと議論し、試作を繰り返し、ようやく「今、私たちが届けられる精一杯」を形にしている毎日です。
けれど、もっと良くしていける余白がまだたくさんあります。
毎月1,000円、2,000円といった皆さまの継続的なご支援が、1年後には新しい飼育基準になり、3年後には新しい診断基準になり、5年後にはうさぎさんの寿命を延ばす力になります。
「うさぎさんのことなら、ここに聞けば大丈夫」
その揺るぎない安心を、一過性で終わらせないために。
どうか、私たちと志を共にする「仲間」として 、末永く伴走していただけないでしょうか。
皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。
一般社団法人うさぎの環境エンリッチメント協会
専務理事 橋爪 宏幸

