「今度、どこ行く?」
週末に公園へ遊びに行く。地域のイベントに顔を出す。親子で外の空気を感じる。
そんな日常が、障害や病気、年齢、住む地域や制度の違いによって、ふと途切れてしまうことがあります。
こんにちは。「全国で外出を自由にする会」代表の石田浩之です。
私と娘には、ともに視覚障害があります。
娘の入学を機に宮崎市へ転居したあと、それまで利用できていた外出支援が、自治体の運用の違いによって十分に使えなくなる壁に直面しました。
私が求めていたのは、週末に親子で外に出るための支援でした。
その当たり前を諦めたくない一心で始めた署名活動には、約4,000人もの方が声を寄せてくださいました。市議の方とともに市長へ要望を届け、宮崎市の運用は見直されました。
私たち親子の外出は、多くの方の声に支えられ、一歩前に進みました。
けれど、そこで終わりではありませんでした。
署名活動を通じて届いたのは、「制度の狭間にいる私たちは、どうしたら外出できるのか」というたくさんの声です。
私たち親子は、たくさんの人に支えてもらいました。
だから今度は、同じように外出を諦めている人たちへ、その支えを返していきたい。
今回のクラウドファンディングは、「行きたい場所へ行ける」地域の仕組みを、宮崎から育てていくための挑戦です。
誰もが、当たり前に外出できる社会であるために。皆様のお力を貸していただけませんか。
ストーリー
全国で外出を自由にする会が取り組んでいること
全国で外出を自由にする会は、障害や病気、高齢などの理由で外出に困難を抱える方々と、車を運転して移動をサポートしてくださる方々をつなぐ活動をしています。
支えたいのは、通院や買い物だけではありません。
友人に会いに行くこと。
地域のイベントに参加すること。
親子で出かけること。
趣味や楽しみの時間を持つこと。
「行きたい」と思った場所へ、自分の意思で向かうこと。
外出は、ただの移動ではなく、人と出会い、地域とつながり、自分らしく暮らしていくための大切な機会です。

けれど現実には、公的な制度の対象になりにくかったり、家族だけでは支えきれなかったり、移動手段が見つからなかったりして、外出を諦めている方がいます。
一方で、地域の中には「自分にできることがあるなら力になりたい」と思っている方もいます。
私たちは、その両者をつなぎ、外出したい方が安心して外に出られる仕組みを、宮崎からつくろうとしています。
そのために、外出に困難を抱える方やご家族への相談対応、運転で協力してくださる方とのつながりづくり、福祉・医療・地域の関係機関への周知活動、会員やボランティアを増やすための広報活動に取り組んでいます。
始まりは、親子で外に出るための願いでした
この活動の原点は、私と娘の経験にあります。
視覚障害をもつ娘が小学校に入学するタイミングで、私たちは宮崎県内の別の自治体から宮崎市へ転居しました。
新しい生活が始まる中で直面したのは、予想していなかった制度の違いでした。
それまで住んでいた地域では利用できていた同行援護、いわゆる外出支援のサービスが、当時の宮崎市では、18歳未満の視覚障害児には原則として認められない運用となっていたのです。
私が求めていたのは、週末に、親子で外に出るための支援でした。
公園に行く。
地域の催しに参加する。
消防フェスタで消防車や救急車に触れる。
ハンドメイドやグルメのイベントに出かける。

親子で同じ時間を楽しみ、地域の中でいろいろな経験を重ねていく。
多くの家庭にとっては、特別なことではないかもしれません。
でも、障害があることで、その当たり前が、住む地域や制度の違いによって叶わなくなる現実がありました。
娘には、外の世界にたくさん触れてほしかった
私が「親子で出かけること」にこだわったのには、私自身の子どもの頃の記憶があります。
私が子どもの頃、今のように外出をサポートしてくれる仕組みは、ほとんどありませんでした。
実家の周りは田んぼばかりで、私は家の中や田んぼの周りで一人で遊ぶことが多かったのです。

その時間がすべて寂しかった、というわけではありません。
でも、外の世界に触れる機会が少なかったことは、今でも自分の中に残っています。
だからこそ、娘にはいろいろな世界を見てほしいと思いました。
地域の中で人と出会ってほしい。
親子で同じものを見て、一緒に楽しんでほしい。
外に出ることで、社会の中に自分の居場所があると感じてほしい。

イベントに行くことも、公園に行くことも、地域の催しに参加することも、単なる「遊び」ではありません。
それは、娘が社会の一員として生きていくための、大切な経験だと思っています。
障害があるから、親子で出かけることを諦めなければならない。
それは、やっぱりおかしいと思いました。
約4,000人の声が、私たち親子の外出を支えてくれました
私は、親子で外出できる環境を求めて、オンラインでの署名活動を始めました。
どれだけの人が関心を持ってくれるのか、不安もありました。
けれど、約4,000人もの方が声を寄せてくださいました。

協力してくださった市議の方とともに市長へ要望を届け、対話を重ねた結果、宮崎市の運用は見直されました。
私たち親子は、再び外に出られるようになりました。
たくさんの方に支えてもらったことは、今でも私にとって大きな力になっています。
でも、そこで終わりではありませんでした。
署名活動を通じて、私のもとには別の切実な声も届くようになりました。

「制度を利用できるあなたたちはいいかもしれない。でも、制度の狭間にいる私たちは、どうしたら外出できるのか」。
世の中には、支援が必要でありながら、公的な制度の条件に当てはまりにくい方々がいます。
一人で外に出ることは難しい。
でも、制度の対象にならない。
家族にこれ以上の負担はかけられない。
どこに相談すればいいのかもわからない。
そうして、静かに外出を諦めている方々がいます。
私たちは、約4,000人もの方に支えてもらいました。
その支えを、自分たち親子だけの経験で終わらせてはいけない。
今度は、制度の狭間に取り残されている人たちへ、その支えを返していく番だ。
そう思って立ち上げたのが、「全国で外出を自由にする会」です。
活動は、まだ始まったばかりです
私たちは、外出したい方と、運転などで移動を支えてくださる方をつなぎ、地域の中で支え合える仕組みを育てようとしています。
ただ、活動はまだ始まったばかりです。
現在は、会員からの会費や、役員の自己負担に頼りながら、なんとか運営を続けています。
必要なのは、移動支援にかかる燃料費や駐車料金だけではありません。

通信費、事務用品費、保険料などの運営費。
支援を必要としている人に情報を届けるためのチラシや資料づくり。
関係機関への訪問や、会員・協力者を増やすための広報活動。
運転で協力してくださる方とつながるための活動。
どれも、活動を続けるために欠かせないものです。
「外に出たい」と思っている人がいる。
そして、「自分にできることがあるなら支えたい」と思っている人もいる。
でも、まだその両者が十分につながっていません。
この活動を、一時的なものではなく、地域に根ざした仕組みにしていくために、まずは運営の土台を整える必要があります。
今回の15万円は、外出の自由を広げるための最初の基盤です
今回のクラウドファンディングでは、まず15万円を目標に、活動を継続するための運営基盤を整えたいと考えています。
いただいたご支援は、以下のように活用させていただく予定です。
- 運営費および赤字補填:60,000円
- 移動外出支援活動費:30,000円
- 広報活動費:25,000円
- 会員募集、営業活動費:20,000円
- クラウドファンディング実施経費:15,000円
運営費には、通信費、事務用品費、保険料、各種手数料などが含まれます。
移動外出支援活動費は、燃料費、駐車料金、車両維持費、活動時の消耗品費などに活用します。
広報活動費は、チラシやポスターを作成し、支援を必要としている方やご家族、関係機関へ私たちの活動を届けるために使わせていただきます。
会員募集・営業活動費は、協力者やボランティア、会員を増やし、活動の輪を広げていくための費用です。
この15万円は、単なる「足りないお金の補填」ではありません。
外出したい方と支えたい方をつなぎ、「行きたい場所へ行く」ことを支える仕組みを育てていくための費用です。
そして、私たち親子が受け取った約4,000人の支えを、次の誰かへ手渡していくための、大切な一歩となります。
宮崎から、外出の自由が当たり前になる未来へ
最終的に私が目指しているのは、制度の狭間にいる人たちを支えることだけではありません。
障害の種類や等級、年齢、病気の有無にかかわらず、外出に困難を抱えるすべての人が、行きたい場所へ行ける社会をつくりたいと思っています。
まずは宮崎で、外出を諦めなくていい仕組みをつくる。
そしていつか、その取り組みを全国へ広げていく。
それが、「全国で外出を自由にする会」という名前に込めた願いです。
やらないで後悔するより、やってみたい。
誰もやっていないなら、まず自分たちで始めてみたい。
その思いで、この団体を立ち上げ、活動を始めました。
外出したい方。
運転や移動のサポートで協力したい方。
活動を広めてくださる方。
この仕組みを応援してくださる方。
いろいろな立場の方とつながりながら、地域の中で「外出の自由」を支え合える仕組みを育てていきたいと思っています。
誰もが、「今度、一緒に出かけよう」と気軽に声をかけることができる。
「久しぶりに外に出られた」と笑顔になれる。
「自分も地域の中で生きていていいんだ」と感じられる。
そんな日常を、特別なことではなく、当たり前にしていきたい。
親子で外に出る。友人に会いに行く。
地域のイベントに参加する。やりたいことに挑戦する。
その一つひとつを、障害や制度の壁によって諦めなくていい社会へ。
私たちは、宮崎から「外出の自由」を広げていきます。
あなたも、この一歩を一緒に支えてください
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
今回のご支援は、私たちの活動を知っていただくためのチラシや資料をつくる力になります。
支援を必要としている方やご家族、関係機関へ「私たちはここにいます」と届ける力になります。
運転などで協力してくださる方と出会い、外出したい方とつながるきっかけになります。
お金のご支援だけではなく、このプロジェクトを誰かに伝えていただくこと、私たちの活動を知っていただくことも、大きな応援です。
「今度、一緒に出かけよう」
その言葉が、障害や制度の狭間によって遮られない社会へ。
不器用な歩みかもしれませんが、宮崎から一歩ずつ進んでいきます。
どうか、この最初の一歩を一緒に支えてください。
よろしくお願いいたします。
全国で外出を自由にする会
代表 石田浩之
応援メッセージ
【2026.7.12】活動を知ってくださった宮崎市市議会の伊地知議員から、当会へのあたたかい応援メッセージをいただきました。伊地知さま、ありがとうございます!
https://syncable.biz/campaign/9780/report/14015
私たちのサービスについて
外出したい方と、支えたい方をつなぐ活動です
全国で外出を自由にする会では、外出に困難を抱える方と、車を運転して移動をサポートできる方をつなぎ、地域の支え合い型の外出支援に取り組んでいます。
私たちが支援しているのは、「制度のはざまに取り残されてしまう方々」です。主に、障害や病気、高齢、地域の交通事情などにより、一人で外出することが難しい方や、公的な制度の条件に当てはまりにくく、必要な支援につながりにくい方々を支えたいと考えています。
通院や買い物だけでなく、「行きたい場所へ行く」ことを支えます
支援するのは、通院や買い物だけではありません。友人に会うこと、地域のイベントに参加すること、親子で出かけること、趣味や楽しみの時間を持つことなど、「行きたい場所へ行く」ことを支えます。
Q. 利用したい時は、どうしたらいいの?
利用を希望される方には、まず電話やメールでご相談いただきます。行き先や日時、必要なサポート内容を確認したうえで、運転で協力できる方との調整を行います。
利用者様やご家族に安心していただけるよう、事前の説明や同意確認、個人情報の取り扱いなど、安全に配慮した運営体制を整えています。
また、移動サービス補償保険への加入もお願いしています。利用する方、サポートしてくれる方双方の安全を守りながら、このサポートを続けていけるよう、本会がサービスの運営を実施しています。
Q. 違法な白タク行為には当たらないの?
実費相当で運用しているため、白タクには該当せず、違法ではありません。移動サービスは、国土交通省のガイドラインに基づく「登録・許可を要しない移送サービス」の範囲で運用しています。利用時には、運送の対価として利益を得るのではなく、ガソリン代相当として1kmあたり30円を目安に、実費相当分をご負担いただく形です。
今回のご支援は、こうした外出支援を継続し、外出したい方と支えたい方をつなぐ仕組みを宮崎から育てていくために活用させていただきます。

