ことばを、あきらめさせない。外国ルーツの子どもに母語の本を届けたい

支援先

認定NPO法人 特定非営利活動法人 エファジャパン

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認定NPO法人 エファジャパン

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日本で育つ外国ルーツの子どもたちに、母語で読めるマルチメディア図書を届けたい。自治労神奈川県本部とエファジャパンが、ことばと自己肯定感を支える本の制作・配信のための寄付を募ります。

ストーリー

日本で育つ、世界にルーツを持つ子どもたち。日本語はまだ十分でなく、母語(家族のことば)の本も手元にないー。多くの子どもが、いま「どちらのことばでも本が読めない」状況に置かれています。

わたしたちエファジャパンは、母語で“読む”よろこびを取り戻すための「マルチメディアDAISY図書(デイジー:文字と音声が連動する電子図書)」を制作し、無料の多言語ライブラリで子どもたちに届けています。

みなさまのカンパ(寄付)が、子どもたちのことばと未来を支えます。どうか力をお貸しください。


このキャンペーンについて

このキャンペーンは、自治労神奈川県本部のみなさまの呼びかけにより立ち上がりました。単組・組合員のみなさまからお寄せいただくカンパ(寄付)は、認定NPO法人エファジャパンが受け窓口としてお預かりし、外国ルーツの子どもたちのためのマルチメディアDAISY図書の制作と、多言語ライブラリの運営に活かします。

働く人びとの連帯を、海の向こうだけでなく、いま日本で暮らす子どもたちのもとへ。わたしたちはこの取り組みを「国際連帯の、国内における実践」と考えています。ともに取り組んでいただけることに、心から感謝します。


日本で、いま起きていること

外国にルーツを持つ子どもたちは増え続け、言葉の壁が、学びと将来の選択肢を狭めています。これは遠い国の話ではなく、わたしたちの地域の話です。

● 日本語の指導が必要な小中高生は84,759人で過去最多(前回調査から22.6%増。うち外国籍が約86.5%)。

● 神奈川県は全国で2番目に多い8,589人。「集住」と「散在」で支援の格差も生まれています。

● 高校生の大学等への進学率は41.2%(全高校生等は75.0%)。

● 卒業後の非正規就職率は49.6%(全高校生等は6.5%)。進学も就職もしていない割合も13.0%にのぼります。

出典:文部科学省「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(令和7年度/2026年5月公表)」。神奈川県の人数は同調査(令和5年度)都道府県別による。


日本語はまだ十分に読めない。けれど、母語の本ももう手元にない。多くの子どもが、どちらのことばでも「本を読む」機会を失っています


なぜ「母語の本」なのか

母語を失うことは、家族との会話を失い、自分のルーツから切り離され、「自分が好き」という感覚まで遠ざけてしまうこと。だからこそ、母語の本が必要です。

● 母語と日本語は対立しません。母語の力が育つことは、日本語の習得にもプラスに働きます。「どちらか」ではなく「どちらも」が、子どもの育ちを支えます。

● 母語は、自己肯定感の土台です。実際の調査でも、母語・継承語のレベル(特に「話す」力)と、自己肯定感(「今の自分が好きか」)との間に、明確な正の相関が見られました。

● 本は、その入り口になります。母語で物語に触れられる一冊が、ことばと誇りを取り戻すきっかけになります。

出典:静岡県「令和5年度 外国にルーツを持つ子どもの実態・課題把握調査 報告書」(2024年3月/調査委託:静岡文化芸術大学)


神奈川県愛川町の寺院で毎年催されるピーマイラオ(ラオスのお正月)、集う人々


「マルチメディアDAISY図書」を知っていますか?

「マルチメディアDAISY図書(デイジー:文字と音声と画像が同期して再生される国際標準の電子図書)」は、もともと、紙の本を「読む」ことに困難を抱える子どもや大人のために、世界の図書館・支援団体が長年かけて開発・普及してきたものです。

文字と音声がぴったり連動し、読み上げ中の文がハイライトされる。文字の大きさ・色・読み上げ速度を自分に合わせて変えられる。耳と目を同時に使えるから、文字を追うのが苦手でも物語に入っていける—こうした特長は、次のような子どもたちにとって大きな助けになります。

● 視覚障害(弱視・全盲など):音声と拡大文字の併用で、本を「自分の力で」読める

● ディスレクシア(読み書きの学習障害):文字を「音」と一緒に追えることで、読みのつまずきを越えられる

● 発達障害(注意・集中の難しさを含む):ハイライトと音声が注意を支え、最後まで読み通せる

● 知的障害:やさしい言葉と読み上げの組み合わせで、本の世界に出会える

● 上肢などの身体障害:ページをめくらなくても、本を読み進められる

リーダーアプリでのカンボジ語図書の読本イメージ


エファジャパンは、ラオス・カンボジアなどの活動国で、こうした子どもたちのためのマルチメディアDAISY図書づくりと、図書館・学校への普及に取り組んできました。一冊の本が「読める」ようになることは、ただ物語に出会えるということだけではありません。学校での学びに参加できる。自分の力で考え判断できる。同世代と話題を分かちあえる。将来の選択肢が広がる — 「読む」を取り戻すことは、その子の世界そのものを広げることです。

マルチメディアDAISY図書だからこそ、「本の世界への扉を開くことができる子どもたち」がいます


今回の取り組みは、その同じ技術を、日本で暮らす外国ルーツの子どもたちへと応用するものです。母語と日本語を同じ一冊の中で、文字と音声でつなぐ。それは、ことばのあいだで揺れる子どもたちが、両方のことばを行き来しながら学んでいける、新しい「読む」のかたちです。


わたしたちがつくっているもの — OurDAISY

OurDAISY(アワデイジー)は、スマホやタブレットで無料で読める多言語の電子図書館です。読むことが苦手な子も、耳と目で物語に入れる「マルチメディアDAISY図書」を、子どもたちの母語で制作しています。

● 文字を追いながら、音声で読み上げ:TTS(ティーティーエス=合成音声の読み上げ)で、文字と音がぴったり連動します。

 4つの読み方を1冊に:母語/やさしい日本語/標準的な日本語/ひらがな。子どもの今の力に合わせて選べます。

● 無料で、いつでも、どこでも使える:誰もがこのデイジー図書を作れる世界を目指して、特別な技術がなくても、低コストで運用できる仕組みづくりを進めています。

● それぞれの国の言語で制作:ラオス語・クメール語(カンボジア)。そして、ネパール語・ミャンマー語… これからも対象言語を広げていきたいと思っています。

ー もっと多くの言語の本を、子どもたちへ ー

OurDAISYの蔵書は、これから対象言語と種類を少しずつ広げていきます。その一冊一冊を増やしていけるかどうかは、二つの力にかかっています。

ひとつは、本の著作者(作者・出版社などの権利者)の方からの許諾です。原作を母語に翻訳し、音声付きの電子図書にして子どもたちへ届けるには、権利者のご理解とご許可が欠かせません。

もうひとつは、制作を担ってくださるボランティアの存在です。団体でも個人でも、原稿づくり・翻訳・音声の確認などを少しずつ分担いただくことで、新しい一冊が生まれていきます。

「この本を子どもたちに届けたい」という著作者・出版社の方、「制作を手伝いたい」という方は、どうかお力をお貸しください。許諾やご参加については、エファジャパンまでお気軽にお問い合わせください。

リーダーアプリでの再生イメージ動画 👇

動画:マルチメディDAISY図書を読本体験!


多言語ライブラリカタログページのイメージ


本があれば、子どもはこんな顔をする

一冊の本との出会いが、子どもの表情を変えます。下の写真は、エファジャパンが海外で進めてきたマルチメディアデイジー図書支援活動のひとこまです。

ラオスの小学校図書室でマルチメディアデイジー図書を声を出しながら読む女の子

カンボジアの放課後スタディクラブでマルチメディアデイジー図書を使い始めた男の子


「国際連帯」を、足もとから

子どもがことばを失うことは、ひとつの家族の問題であると同時に、社会全体の課題です。働く人びとの多くが、いま外国にルーツを持つ仲間とともに地域を支えています。その子どもたちが、ことばの壁の前で学びや誇りをあきらめてしまう——それは、わたしたちが大切にしてきた「連帯」と「尊厳」に関わる問題です。

遠い国への支援だけでなく、いま日本で暮らす子どもたちのために行動する

自治労神奈川県本部のみなさまとの取り組みは、その「国際連帯の国内実践」の確かな一歩です。


ご寄付の使いみち

いただいた寄付は、子どもたちへ本を届けるために、次の3つに大切に使わせていただきます。

① 図書の制作:原稿づくり・翻訳・音声(読み上げ)づくり・編集まで。一冊の母語の本を子どもたちに届けます。

② ライブラリの運営・維持:多言語の電子図書館を、無料で安定して使える状態に保ち、新しい本を追加します。

③ ボランティア活動の支援:制作に関わるボランティアの皆さんが活動しやすい仕組みづくり・サポートに充てます。


いっしょに「つくる」—  ボランティア(準備中)

OurDAISYの本は、たくさんの市民ボランティアの手で生まれます。いま私たちは、組合員のみなさまをはじめ、どなたでもリモートで参加できるボランティアの仕組みを構築中です。原稿づくり・やさしい日本語の校正・音声チェックなど、専門知識がなくても、できる範囲で参加できます

参加の仕組みが整い次第、ご支援いただいたみなさまにあらためてご案内します。

寄付だけでなく「つくる」かたちでの参加も、ぜひお待ちください。


運営団体について

エファジャパンは、もともと自治労(全日本自治団体労働組合)の国際連帯活動から生まれた団体です。働く人たちが、海を越えた子どもたちの未来のために手を差し伸べる—の活動が長年積み重ねられたのち、2004年、自治労の取り組みを引き継ぐかたちでNPO法人として独立し、エファジャパンとなりました。2016年には認定NPO法人の認定を受けています。

設立以来、私たちは皆さんの応援に支えられて活動を続けてきました。ラオス・カンボジア・ベトナムなどアジアの子どもたちへの教育・図書館・保健支援、障害のある子どもたちが「読める」を取り戻すためのマルチメディアDAISY図書の普及、そして日本国内では、能登半島地震被災地でのブックカフェプロジェクトや、今回のOurDAISY—外国ルーツの子どもたちへ母語の本を届ける取り組みへと、活動を広げてきました。

私たちエファジャパンは、労働組合が生み育てた、日本でただひとつの「実践型」国際協力NGOです。働く人たちの連帯から生まれ、働く人たちと支援者の力で続いてきた団体として、これからも子どもたちのそばに立ち続けます。

(認定NPO法人への寄付は、税制上の優遇(寄付金控除)の対象になります)


さいごに — あなたの寄付が、一冊になる

あなたの寄付が、母語で読める一冊になり、子どもの「自分が好き」という気持ちを育てます。どうか、子どもたちが“読む”よろこびを取り戻すための力を、お貸しください。

心からのご支援を、お願いいたします

〒1020074

東京都千代田区九段南3-2-2九段宝生ビル3階

03-3263-0337

https://www.efa-japan.org/

代表:木下究

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