WithCatの始まりは、約4年前の夏でした。
地域で猫たちに餌やりをしていた方が骨折し、活動を続けられなくなったことがきっかけです。
通っていたのは、高い柵を越えなければ入れない危険な場所や、草木が茂り蚊などの虫が飛び交う汚い場所でした。
そこにいたのは、高齢の猫や、傍目にも病気とわかる猫、体調に不安のある猫たち。
「この子たちのごはんは、これから誰があげるのだろう」。
その不安を放っておけず、私たちは餌やりを引き継ぎました。
そして次第に思うようになりました。
「せめてこの子たちだけでも、安心して過ごせる場所をつくれないか」。
その思いから、東京・江戸川区に保護猫シェルター WithCatをつくりました。
しかし、保護しただけで終わりではありません。
保護依頼は今も絶えず、施設には高齢の猫や持病を抱えた猫、人との暮らしに慣れていない猫たちがいます。
私たちは、保護した猫たちにとって『譲渡』だけが幸せの形だとは考えていません。 高齢の猫や病気の猫は、新しい家族を見つけることが難しい現実があります。
その子たちにも幸せに生きる権利があります。
家庭で愛されている猫たちと同じように、
安心して眠り、
必要な医療を受け、
誰かに見守られながら暮らしてほしい。
私たちはそう願っています。
人の都合によって生きる場所を失った猫たちが、最後までその子らしく、愛されながら生きられる場所を守るために。
幸せな終生飼育をできるよう、どうか皆さまのお力をお貸しください。
ストーリー
こんにちは。WithCatです。
私たちは、東京都江戸川区東葛西を拠点に、保護猫活動、里親募集、猫専用ホテルの運営を行っています。
「保護猫活動」と聞くと、子猫が保護され、新しい家族のもとへ旅立っていく姿を思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、私たちも新しい家族との出会いを大切にしています。けれど、WithCatという場所が向き合っているのは、もう少し静かで、等身大の現実です。
譲渡されにくい高齢の猫。病気を抱えた猫。人間を怖がってしまう猫。外の世界で長く生きてきた猫。
そんな子たちが、誰に急かされることもなく、安心して過ごせる場所。それが、私たちの目指しているシェルターのかたちです。

始まりは、約4年前の夏の日でした
WithCatの活動のきっかけは、ある地域猫の餌やりさんの事故でした。
その方は、夜中の餌やり中に転倒し、大腿骨を骨折してしまいました。通っていたのは、高い柵を越えなければ入れない場所や、草木が茂り虫が飛び交い、人が簡単には近づけない汚い場所。他のボランティアさんも、なかなか行くことができない場所でした。

(当時の餌やり場所の写真)
「今日、あの子たちのごはんはどうなるんだろう」
そう思うと、そのままにしておくことはできませんでした。私と社員で、2022年の夏から餌やりを引き継ぐことにしました。
一度行くのに2〜3時間。真夏の炎天下の中、猫たちのもとへ通う日々が続きました。そこで出会ったのは、外の世界で懸命に生きてきた猫たちでした。
年を重ねた子、体調がよくない子、人に慣れていない子。それぞれが、それぞれの場所で、なんとか生きていました。
「せめてこの子たちだけでも、安心して過ごせる場所をつくれないか」
その思いが、現在のWithCatをつくる原点になりました。建物を探し、猫たちが暮らせるようにリフォームを重ね、ようやく今の施設ができました。
最初から大きな計画があったわけではありません。目の前にいた猫たちを、放っておけなかった。ただ、その思いから始まった活動です。

WithCatにやってくる猫たちの物語
WithCatで暮らす猫たちには、一匹一匹、それぞれの背景があります。
たとえば、みぃという猫がいました。

(当時の”みぃ”。歯肉炎で毛づくろいができずボサボサで瘦せていた)
みぃは保護されたとき、エイズを発症し、毛づくろいもできないほど弱っていました。歯肉炎や喉の炎症もひどく、抜歯や注射、投薬を重ねながら、少しずつ体調を取り戻していきました。
WithCatに来てからは、ロッテと親子のように寄り添い、他の猫や人とも仲良くなりました。投薬や食事に気をつけながら、穏やかな毎日を過ごし、2025年11月25日、天寿をまっとうしました。

保護することは、助けた瞬間で終わりではありません。
その子が安心して眠り、ごはんを食べ、誰かに見守られながら日々を重ねていく。その時間を支え続けることでもあります。

(毎日スプーンでゴハンを与え回復した”みい”。ブラッシングも好きになった)
白血病を抱える、しまちゃんもいます。
しまちゃんは、他の猫たちと同じ部屋で過ごすことができません。食器も分け、触れた後は手を洗い、感染に気をつけながら暮らしています。
何度も「もうだめかもしれない」と思う時期がありました。それでも、通院や投薬、日々のケアを続けることで、また少し元気を取り戻す。そんな時間を繰り返してきました。
今は体重も減り、決して楽な状態ではありません。それでも、呼ぶと応えてくれるしまちゃんの姿に、私たちは何度も励まされてきました。
とらちゃんは、もともと飼い主さんに大切にされていた猫でした。けれど、お家の取り壊しや、ご家族の高齢化・介護の事情が重なり、お世話を続けることが難しくなりました。

(やむを得ない事情から居場所を失った"とら")
いちかは、大きなお腹を抱えたまま外で生きてきた猫です。保護されたその日に、4つの小さな命を産みました。
もねちゃんは、餌をあげていたおばあちゃんが亡くなり、お家の取り壊しをきっかけに急遽保護されました。まだ1歳にもなっていませんが、小さい頃から外の厳しい環境で育ってきたせいか人の手をひどく怖がります。

(遊ぶのは大好きだけど、人慣れが進まない”もね”)
WithCatにいるのは、「譲渡しやすい子」ばかりではありません。
それでも、どの子にも、その子の時間があります。
私たちが大切にしている「猫ファースト」の距離感
WithCatでは、無理な譲渡はしません。
希望者がいれば誰にでも託すのではありません。実際の飼育環境を確認し、脱走防止策があるか、必要な医療を受けさせられるか、猫にとって安心できる暮らしがあるかを丁寧に見ています。

(大きな瞳がチャームポイントの”きらり”。遊ぶのが大好き)
また、すべての猫を積極的に譲渡会へ連れて行くわけでもありません。
狭いケージの中で、多くの人に覗き込まれることが、大きなストレスになる子もいるからです。特に、WithCatにいるような高齢の子や、人に慣れていない子、体調に不安のある子にとっては、その時間が負担になることもあります。
だからこそ、私たちは、できるだけ施設に来て、普段の姿を見て、その子を迎えてほしいと考えています。
鼻水が出ていても。目が濁っていても。人見知りでも。すぐに触れなくても。
その子らしさごと受け止めてくれる出会いを、ゆっくり待ちたいのです。
WithCatが大切にしているのは、「人が猫を飼いたいか」だけではありません。
猫が、その場所で幸せに暮らせるか。
それを一番に考えています。

(”とら”と一緒に保護された”しろ”。最初は隅にいたが、今では撫でてほしいと寄ってきてくれる)
「きれいに見える施設」だからこその悩み
WithCatを訪れた方は、「きれいな施設ですね」と言ってくださることがあります。
猫たちが少しでも安心して過ごせるように、建築の知識も活かしながら、施設を整えてきました。清潔な部屋、温度管理された空間、落ち着いて過ごせる環境。猫たちにとって必要だと思うことを、一つずつ形にしてきました。

(高い場所にあるキャットウォークはいつも人気の場所)
けれど、施設が整って見えるからこそ、資金的な厳しさが伝わりにくいという悩みもあります。
「きれいな施設だから、きっと運営も安定しているのでは」
「ここなら、助けは必要ないのでは」
そう思われてしまうことがあります。
でも、現実には、日々の運営には多くの費用がかかっています。
毎日のフード代、猫砂代、消耗品費、高齢の猫や病気の猫の通院・投薬・入院費、24時間の空調管理を含む光熱費、施設を維持するための費用。
最低限の医療費やフード代、猫砂代などだけでも、毎月10万円が必要です。

(ドライフードだけで日々約1㎏。1ヶ月で約30㎏を消費する)
WithCatでは、保護猫活動を寄付だけに頼りきるのではなく、猫専用ホテルの収益を保護猫たちのために使う循環も目指しています。
施設の2階では、猫専用ホテルを運営しています。ケージに入れるのではなく、一家族につき一部屋で、猫が自由に過ごせるホテルです。里親として猫を迎えた方が利用してくださることもあります。

(約8畳の広々した部屋を1家族だけで利用できる)
猫を大切に思う方がホテルを利用し、その売上が保護猫たちの医療費や日々の消耗品に使われる。そんな循環を、少しずつ育てようとしています。
けれど、ホテル事業が安定した収入になるまでには、まだ時間が必要です。現在は、代表の別事業や自己資金からの持ち出しで、なんとか活動を続けている部分が大きい状況です。
猫たちが清潔で、温度管理された部屋で過ごすこと。
それは贅沢ではありません。高齢の子や病気の子が、安心して生きるために必要な環境です。
猫はもう、人間とともに生きる存在になっている
「野良猫なのだから、外で自由に生きるのが自然なのでは」
そう考える方もいるかもしれません。
たしかに、外にいる猫たちは自由に見えるかもしれません。けれど、今の街は、猫たちが本来の意味で「自然に」生きられる場所ではなくなっています。
車が走り、アスファルトが広がり、夏の暑さも冬の寒さも厳しくなっています。
交通事故、虐待、病気、ごはんが得られない日々。外で生きる自由は、命の危険と隣り合わせでもあります。

(保護する前の”しま”。危険と隣り合わせで暮らしていた)
そして何より、猫は長い時間をかけて、人間の暮らしのそばで生きる存在になってきました。
人間のそばで暮らし、人間にごはんをもらい、人間の家で眠る。
そういう関係をつくってきたのが人間であるなら、そこから生まれた命の問題にも、人間が責任を持つ必要があるのではないか。
私たちは、そう考えています。
それは猫だけではありません。野生動物も、家畜も、街に暮らす動物たちも、人間の暮らしの広がりや、環境の変化によって、生きる場所を奪われたり、危険にさらされたりしています。
すべてを一度に変えることはできません。
でも、まず目の前にいる猫たちに対して、私たち人間がどう向き合うのか。それは、動物と人間がともに生きる社会を考える、小さくても大切な一歩だと思っています。
(”みやこ”&”たいが”。人を怖がっていたが、今ではケージに入らず自由に過ごしている)
今回のクラウドファンディングで実現したいこと
今回のプロジェクトでは、ファーストゴールとして30万円、ネクストゴールとして45万円を目指しています。
いただいたご支援は、WithCatで暮らす猫たちが安心して過ごすための費用として、大切に使わせていただきます。
主な使い道は、以下の通りです。
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医療費:定期受診、投薬、緊急時の入院費など
フード・猫砂代:27匹以上の猫たちが毎日使う食事や消耗品
施設維持費:24時間の空調管理、水道光熱費など
環境整備費:隔離が必要な猫の部屋の備品、日々のケア用品など
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たとえば、
- 3,000円のご支援があれば、一匹の猫の約1ヶ月分のごはんをまかなうことができます。
- 5,000円のご支援があれば、普段は食べられないウェットフードがみんなで食べられます。
- 10,000円のご支援があれば、病気を抱える猫の医療費、療法食に充てることができます。
一つひとつのご支援が、猫たちの「穏やかな明日」につながります。

(人のひざに乗るのが大好きな”ロッテ”)
最後に:あなたもWithCatの仲間になってくれませんか
私たちは、このクラウドファンディングを、単なる資金集めだけだとは考えていません。
東葛西の小さなシェルターで起きている日常を知ってもらうこと。外で生きてきた猫たちにも、一匹一匹の背景があることを伝えること。
そして、猫たちのこれからを一緒に考えてくれる仲間を増やすこと。
それが、今回の大きな目的です。
(少しでも人に慣れてもらえるように猫と遊ぶボランティア)
猫たちは、言葉を話せません。
でも、安心した顔で眠っている姿や、少しずつ人に近づいてくれる姿を見るたびに、私たちは「この場所があってよかった」と思います。

(お気に入りの場所でお昼寝中の”いちか”)
今日もこの場所で眠る猫たちが、明日も安心してごはんを食べ、必要なケアを受け、穏やかに過ごせるように。
行き場のなかった猫たちが、最後までその子らしく生きられる場所を守るために。
どうか、WithCatの保護猫活動を一緒に支えていただけませんか。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。



