「修学旅行で、自分だけスマホを持っていなかった」と児童養護施設で生活している女の子が言いました。
夜、友だちとLINEをする。好きな音楽を聴く。明日の予定を調べる。私たちにとって当たり前のそんな時間も、社会的養護のもとで暮らす子どもたちにとっては、当たり前ではないことがあります。
スマホがないことで、クラスや部活の連絡に入れない。友達とつながれない。調べたいことをその場で調べられない。 今の社会でスマホを持てないことは、ただ不便なのではなく、つながりや学びの機会から取り残されてしまうことでもあります。
私たちスマホ里親ドットネットは、そんな子どもたちにスマホを貸与し、安心して使える環境をつくってきました。今回のキャンペーンでは、子どもたちの通信費や端末費用、スマホ教室や相談支援など、今ある支援を続け、必要とする子どもたちにも届けていくための資金を募ります。
社会的養護の子どもたちもスマホを持つことを容認される機会は少しずつ増えてきましたが、実際には自分で費用を払えなければ持ち続けられないなどの制約がある場合もあります。 また現在スマサトを利用中の子どもたちが、18歳を超え自身で契約できるようになっても、使い慣れた機種や番号を使い続けるため借りているスマホを譲り受けたいという希望も増えています。そのため、スマホに関わる支援ニーズは更に高まっています。
子どもたちのつながる手段を止めないために、どうかご支援をお願いいたします。
【募集概要】
◆主催:NPO法人スマホ里親ドットネット
◆期間:2026年5月18日〜2026年6月30日
◆目標金額:350万円
◆寄付金の使途:子どもたちへのスマホ貸与・通信費、スマホ教室の実施、大人向けサポート、調査結果の整理・発信など
◆御礼・特典:お礼メールの送付・子どもたちからの手紙・ニュースレター送付・HP / ニュースレターへのお名前掲載・事業報告会へご招待 等
ストーリー
「3割」という数字の裏にある、子どもたちの静かな我慢
私たちが2019年に行った調査では、児童養護施設で暮らす高校生の所持率は一般家庭より大きく低く、およそ3割の子どもたちがスマホを持てていませんでした。
私たちは、児童養護施設や里親家庭など、社会的養護のもとで暮らす子どもたちが、当たり前にスマホを持てる環境をつくるために活動しています。
「今どき、スマホなんて誰でも持っているのでは」 そう思われるかもしれません。実際、高校生のスマホ所持率は非常に高い水準にあります。
社会的養護のもとで暮らしているというだけで、スマホを持てない。 友だちと連絡を取ること、学校生活の情報を得ること、調べものをすること、進路について考えること。 そうした今の社会で当たり前の営みから、入り口の段階で外れてしまう子どもたちがいる。そこに、私たちは強い違和感を持ちました。

実際、児童養護施設の職員の方から、こんな話をうかがいました。
ある中学3年生の子が、卒業を前にこう漏らしたそうです。 「高校に行ったら、今の友だちと連絡できんかもしれん…」 連絡手段がないことが、新しい生活への期待ではなく、別れや孤立の不安につながってしまう。 また、部活動の予定変更がLINEで共有されていたのに、その子だけ知らずに立ち尽くしていたこともあったといいます。「グループのやりとりに入れていない」というだけで、自分だけが取り残されたように感じる。 そんな小さなつまずきや静かな我慢が、子どもたちの心に影を落としていくのです。
スマホは、単なる通信機器ではありません。 いまの子どもたちにとって、自分の世界を広げ、人とつながるための入り口です。 だからこそ私たちは、社会的養護の子どもたちがスマホを持てる社会をつくりたいと考えてきました。
「失敗」も「悩み」も、一緒に。大人も子どもも、安心して歩むために
私たちは、ただスマホを届けたいわけではありません。
スマホを通して、子どもたちを取り巻く社会づくりをしたいと考えています。
そのため、私たちの活動は「スマホを渡して終わり」ではありません。
子どもと大人の間に立ち、「安心して使える環境」をつくることを大切にしています。

貸与後も定期的に「スマホ教室」を行い、基本的な使い方だけでなく、SNSとの付き合い方やトラブル時の対応など、子どもたちが安全に使っていく力を一緒に育んでいます。
また、顔の見える関係性づくりも意識しています。施設の職員だけでなく、スマサトにも相談しやすい関係をつくることで、子どもたちが困ったときに頼れる先を増やしたいと考えています。
さらに、施設職員や里親の方々も孤独にさせません。
「スマホを持たせるのが不安」「ルールをどうしたらいいかわからない」「トラブルが起きたらどう対応すればいいのか」
そうした不安や困りごとに、相談支援に長けたスタッフが伴走してきました。
子どもと大人が、失敗したり悩んだりしながら、その子に合った使い方を見つけていく。
その積み重ねこそが、子どもたちの自立を支える土台になると、私たちは信じています。

ひかりさんが見つけた、自分だけの「世界への窓」
ここで、ある一人の利用者のエピソードをご紹介します。
大学生のひかりさんは、施設での生活を始めた際、私たちの制度を利用してスマホを手にしました。 それまでの家庭ではスマホ利用に厳しい制限があり、高校生になって持てるようになったあとも、契約はわずか1ギガ。動画を見ることも、友だちと自由にやりとりすることも難しい環境でした。
スマサトのスマホを手にした当初、ひかりさんは「ギガ数なんてよく分からなかった」と話してくれました。制限されることが当たり前で、自分がどれだけ通信を使っているかを意識する余裕すらなかったのです。
けれど、自由に使える環境を得たことで、日常は少しずつ変わっていきました。 動画を保存できる。音楽を聴ける。必要な情報を調べられる。 そうした一つひとつが、大きな安心につながっていきました。
その後、ひかりさんはアルバイトでお金を貯め、自分で端末を契約するところまでたどり着きました。 スマサトの端末を返却しに来てくれたとき、こう話してくれました。 「こういう制度は、あるべきだと思います。他の施設ではスマホを持たせてもらえない子もいる。そういう子たちに、絶対必要です」
いま、ひかりさんは大学で学びながら、将来は日本と外国をつなぐ仕事がしたいと夢を語っています。 1台のスマホが、彼女にとっての「世界への窓」となり、自分の人生を自分で選んでいくための一歩につながったのです。
今、私たちが直面している現実
社会的養護の子どもたちがスマホを持てる機会は、以前より増えてきています。
2024年4月には、こども家庭庁より「児童養護施設で暮らす小中高校生に、月額のスマートフォン利用料を支援する」ことを確定し、予算を確保しました。これは、現場にとって確かな前進でした。
参考:https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20230808-OYT1T50132/
けれど、課題がなくなったわけではありません。
そこで私たちは、現在の実態を正確に把握するため、2025年末から2026年1月末にかけて、全国の児童養護施設を対象にアンケート調査を行いました。

そこから、以下のようなことが見えてきました。

施設の予算総額が増えたわけではないため、スマホ代をどこから捻出するかという悩みが残っています。また、子ども本人の経済的負担がスマホ所持の条件となっている場合もあり、勉強や部活に打ち込みたい子どもが通信費のためにアルバイトで働かなければならないという状況に、私たちは強い課題意識を持っています。
さらに今、私たちのもとには貸与だけでなく、譲渡を希望する相談も増えています。 番号を変えずに使い続けたい、自分のスマホとして持ちたい。そうした声は、子どもたちが自立へ向かおうとしている証でもあります。
スマホ支援は、端末を渡せば終わりではありません。貸与を続ける限り毎月の通信費がかかり、新たに支援を始めるには端末費や契約費用も、譲渡に対応するには事務手数料や補填費用も発生します。現在、私たちは約60名の子どもたちにスマホを貸与していますが、今ある支援を維持しながら次の子どもたちにも届けていくには、これまで以上の資金が必要です。
子どもたちの未来を、大人の事情で暗くさせないために。今、支えてくださる方が必要です。
今ある支援を止めず、次の1台を届けるために

今回のプロジェクトでは、350万円を目標に、子どもたちの「つながる手段」を守り、これから必要とする子どもたちにも支援を届けていくための活動資金を募ります。
1人の子どもが1か月スマホを利用するには、約5,000円かかります。
子どもたちの今あるつながりを守り、これから必要とする子どもたちにも支援を届けていくために、どうかご寄付という形で力を貸してください。

共に、子どもたちの未来を見守る「スマホ里親」として
スマホを手にした子どもたちが、人とつながり、失敗しながら学び、自分の進路を少しずつ選び獲得していく。その姿は、私たち大人にとっても、「つながることの意味」や「今の社会の当たり前」を問い直すきっかけを与えてくれます。
スマホを持てないことで、子どもが社会とのつながりや学びの機会からこぼれ落ちてしまう現実がある。子どもが社会からこぼれ落ちないように、次の一歩を一緒に支えてください。

社会的養護の子どもたちがスマホを持てる社会にしたい!「子どもの権利」を守り、大人の安心も育むスマホ里親さんを募集しています。
2,500円からのご寄付で、子どもたちの「つながる手段」を支えていただくことができます。
子どもたちが、つながりや学びの機会から取り残されることなく、自分らしく未来を選べるように。
そして、増え続けるニーズに応え、今ある支援を絶やさないために。
皆さまに、「スマホ里親」としてこの活動を支えていただけたら嬉しいです。

スマホ2人サポートプラン
10,000円
2人の子どもに1ヶ月間スマホを貸与することができます。
【御礼・特典】
・お礼メール
・利用者からのメッセージ
・ニュースレター送付
・HPへのお名前掲載(希望者)

安心して使える環境づくりプラン
30,000円
子ども達のスマホ代とスマホ教室(子ども+大人)の開催費用の一部になります。
【御礼・特典】
・お礼メール
・利用者からのメッセージ
・ニュースレター送付
・HPへのお名前掲載
・ニュースレターへのお名前掲載

子どもの未来応援プラン
50,000円
10人の子どもに1ヶ月間貸与することができます。
【御礼・特典】
・お礼メール
・利用者からの手紙(デジタル)
・ニュースレター送付
・HP / ニュースレターへのお名前掲載
・事業報告会へご招待

社会を変えるサポートプラン
100,000円
複数の子どもたちへのスマホ貸与と、スマホ教室の開催を同時に支えることができます。
【御礼・特典】
・お礼メール
・利用者からの手紙
・ニュースレター送付
・HP / ニュースレターへのお名前掲載
・事業報告会へご招待




