群馬県藤岡市鬼石(おにし)。群馬南部に位置する自然豊かなこの地に誕生して6年目を迎える全日制のオルタナティブスクール「百の森学園」は、これまで「借りた場所」で活動を続けてきました。
地域の方々の温かいご縁とご理解に恵まれ、元酒蔵跡地をお借りしていましたが、賃貸である以上ずっといられる保証はなく、ついにその場所を離れざるを得なくなり、現在は行政のご理解のもと公民館や多目的施設で活動をしています。
私たちは拠点を探し続け、先日、隣接地区の山あいの土地と古民家を購入することができました。念願の、初めての「自分たちの拠点」です。
ただ、建物は長年空き家だったため、経年劣化があり、子どもたちが安全に過ごせるようにするには修繕が欠かせません。
壁を塗ったり場を整えたりなど、できることは自分たちでやります。また、子どもたちも修繕に関わることで、「自らの手で自分たちの居場所をつくる」ことを大きな学びにしてもらいたいと考えています。けれど、建物の基礎や安全設備、水回りなどは、どうしても専門的な工事と費用が必要です。
オルタナティブスクールは、公的な助成がほとんどありません。子どもたちが安心してのびのびと学べる場所を整えるために、どうか力を貸していただけませんか。
ストーリー
「いのちの世界に、共に生きる」自分らしくのびのび学ぶ手づくりの学校
こんにちは。NPO法人「百の森学園」です。
ページを開いてくださり、ありがとうございます。
百の森学園は、2021年4月、群馬県藤岡市の鬼石地区で産声を上げた全日制のオルタナティブスクールです。きっかけは、3人の母親の「子どもたちが、ありのままの自分でいられる学びの場がほしい」という切実な想いでした。
現在は18名の子どもたちが通っています。
百の森学園では、教科書だけに頼るのではなく、自然や暮らし、対話や体験を通して得られる学びを大切にしています。田んぼで米づくりをしたり、動物とふれあったり、化学実験に夢中になったりしながら、子どもたちはそれぞれのペースで日々を重ねています。
既存の学校が合わなかった子も、もっと自由に学びたい子も、ここでは誰もが「自分らしくいていい」と認められながら育ってきました。

私たちが大切にしているのは、「いのちの世界に、共に生きる」という理念です。子どもも大人も一人のいのちとして、共に学び、共に育ち合うこと。一人ひとりの個性を、そのままで尊い存在として受けとめること。それを、すべての育ちや教育の出発点と考えています。
そうして活動を続ける中で、ずっと心のどこかにあったのが、「借りている場所」で活動を続けることの不安定さでした。
お借りしていた場所との別れ。借りぐらしの日々
百の森学園は、これまで町の中心にある元酒蔵の跡地をお借りして活動してきました。地域の方々に温かく見守っていただきながら、その場所で子どもたちと日々を過ごしてきました。
お借りしていた酒蔵は、長い年月を重ねてきた建物です。私たちにとっても大切な場所でしたが、修繕が必要な箇所は少しずつ増え、私たちだけでは直しきれない部分も出てきました。
「この場所で、来年も再来年も、子どもたちと過ごしていけるだろうか」
そんな思いは、スタッフや保護者の中にずっとありました。
そうした思いを抱えながら過ごす中で、ついにその日がやってきてしまいました。
私たちは酒蔵を離れざるを得なくなり、今は公民館やスタッフの自宅で学校活動を続けながら、次の場所を探しています。

そんな中で、卒業生の一人の男の子が、こんなふうに言ってくれたことがあります。
「引っ越しばかりして大変だから、僕が将来お金持ちになったらたくさん寄付をしてあげる」
引っ越しを重ねる百の森学園のことを見て、その子なりに心を寄せ、力になりたいと思ってくれたのだと思います。卒業してからも、この学校を大切に思ってくれている。けれど、この先学校が存続していかなければ、彼が母校に訪ねてくれることすらもできなくなってしまいます。
不安定な状況を脱し、この先もずっと落ち着いて子どもたちと日々を重ねていける場所を、きちんと持ちたい。その思いで、私たちは新しい拠点を探し続けてきました。
そして先日、ようやく一つのご縁に出会いました。
藤岡市の日野地区。川のせせらぎが聞こえ、山に囲まれた、広い農地に隣接する土地と古民家です。「学校を創る」という特殊な用途に地主様の多大なるご理解を得て、私たちはここを、百の森学園が根を張り育っていく拠点として購入することに決めました。
子どもたちが学び過ごすための「基礎環境」を整えるために

初めての、自分たちの場所です。
ここでは、木を植えたり、畑で野菜を育てたり、自然の中で思いきり体を動かしたりしながら、子どもたちと共に暮らしや学びを育てていこうと考えています。
また、地域の方々とも、これから少しずつ関係を結んでいけたらと思っています。地域の方たちもお招きして一緒に餅つきをしたり、山菜や果樹など季節の恵みを味わったり、行事や節目のたびにささやかなお祝いができたり、そんな時間を重ねていけたら嬉しいです。
私たちは、単に学校を移すのではなく、この場所に子どもたちの声が響き、多様な人が混ざり合い地域の中に明るさやにぎわいが生まれていくような場を育てていきたいと考えています。

建物は、長年空き家だったため経年劣化や不足設備があり、修繕が欠かせません。
スタッフ、保護者、子どもたちの手でできる部分は、精一杯自分たちでやります。
しかし、どうしても私たちの手だけでは届かない部分があります。
電気配線や水道の引き込み、建物の構造に関わる補強、火災報知器といった安全設備の設置。冬の厳しい寒さをしのぐための窓サッシの交換。これらは、子どもたちが安心して学ぶために最低限必要な「基礎環境」です。ここだけは、プロの技術と適切な資金が必要です。
また、周囲の農地を活動用地として使うための農地転用の手続きにも、専門的な費用がかかります。
今回のクラウドファンディングで募る100万円は、主に以下の用途に大切に使わせていただきます。
・残置物の撤去や整備費
・水回りの修繕費
・トイレ整備費
・電気設備の安全確認と改修費
・給排水の引き込み、補修費
・窓や建具の補修費
・床、壁、天井などの最低限の補修費
・子どもたちの安全確保のための外まわり整備費
あなたの応援は、一枚の壁になり、一本の柱になり、子どもたちが安心して笑える一日になります。
10年後、ここが「帰れる場所」になる未来を信じて
百の森学園に通う子どもたちの中には、かつて「学校」という場所で傷つき、自信を失いかけていた子もいます。
ある男の子は、入学当初は人との接触を避けていました。でも、百の森学園で「ありのままでいいよ」と尊重される日々を過ごす中で、今では泥だらけになって遊び、自分の意見を堂々と語るようになりました。
私たちは、こうした子どもたちの変化を、一過性のものにしたくありません。
卒業して大人になったとき。
「自分には帰れる場所がある」
「あの時、自分たちの手で創った学校が、今もそこにある」
そう思えることが、困難な社会を生き抜くための、目に見えない「心の根っこ」になると信じているからです。

この場所は、子どもたちのための場所であると同時に、百の森学園を応援してくださる方々のための場所でもあります。
週末には親子で自然体験を楽しみ、他の地域の子どもたちも体験に来る。大人はリトリートで心を癒やす。
そんな景色を、私たちは本気で描いています。
100万円分の「共同オーナー」になってくれませんか

私たちは、一人の大口寄付者に頼るのではなく、100万円分の仲間と一緒にこの場所を創りたいと考えています。目標金額100万円を達成するには、多くの方の支えが必要です。
オルタナティブスクールは、公的な助成がほとんどありません。それでも私たちが活動を続けているのは、これが「誰か一人の夢」ではなく、子どもたちの未来を願う「みんなの夢」だからです。
これは、単なる寄付ではありません。
子どもたちの未来を一緒につくるための「参加チケット」です。
10年後、大人になった卒業生たちが「ここが自分の故郷だ」と胸を張って帰ってこられる場所になるように。
そして、「いのちの世界に、共に生きる」、そんな環境を守っていけるように。
どうか、私たちの「遠くの親戚」のような仲間になってください。
一緒に、百の森学園の新しい歴史を創ってください。
そして、場が整いましたら是非遊びに来てください。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
皆さんの温かい応援を、心よりお待ちしています。
NPO法人百の森学園 スタッフ一同

