猫たちには、人を癒す力がある。
そして人にも、猫たちを支える力がある。
猫ちゃんが好きな方は、きっとご共感いただけるかもしれません。
猫と人は、お互いに気にかけながらも、
心地いい距離感をつづけていける友人、相棒、そして家族です。
この、猫と人との支え合いを体現したい!
そう願って、私たちは「保護猫活動」と「フリースクール」をひとつの場所で運営しています。
正直に言えば、運営はとても大変です。だからなのか、同様の団体は他に聞きません。
それでも、私たちは二つの活動を同時にやるべきだと信じています。
そしていつか、この活動がみんなの隣にあるよう、全国に広げたいと願っています。
猫と人に、お互いに支え合える絆と力があることを証明したい!
動物と人間が共存していける社会を創りたい!
そしてもちろん、目の前の命を守り続けたい。
そんな私たちの挑戦を、知っていただけませんか?
ストーリー
こんにちは、「NPO法人フリースクールゆきレオ&保護猫施設ゆきレオ保育園」です!
とても長い、私たちの団体名(略称で「ゆきレオ」と呼んでください!)。
私たちが二つの名前をもっていることには、大切な背景があります。
元々、代表理事である私・福本は、動物病院の看護師でした。
ある日、地域の動物保護団体の方が病院に連れてきた子猫。
奇形をもち、目も開かないその子は、誰も引き取り手がおらず
このままでは殺処分になってしまうと言われました。
「この子を、私が引き取りたい」。
元々「犬派」だった私。猫を飼うのは初めてです。
それでもこの子をなんとかしたくて、仕事のかたわらでお世話を続けました。
この子はなんと、20歳まで長生きし、私の人生に寄り添ってくれました。
私が結婚し、授かった子どもたちのことも、優しく見守ってくれた家族です

その後、私の娘が大きくなり、小学4年生で不登校になったときのこと。
娘に「なにか、したいことはある?」と聞いたら、返ってきた答えが「保護猫活動」でした。
それならやってみよう、と保護猫活動に関わり始めたのが4年ほど前。これが、私たちの活動の始まりです。

保護猫活動をやってみて目の当たりにしたのは、娘の変化でした。
対人恐怖症をもっていましたが、活動をしているうちに外に出られるようになった娘。そして少しずつ、猫のことを通じて人と話せるようになっていきました。

その時に、動物の専門学校で学んでいた「アニマルセラピー」について思い出しました。
動物と触れ合うことで、患者が元気になったというケースも聞いたことがあり、思ったのです。
「何かの事情で学校へ行けない不登校の子どもたちの回復にも、動物の力は効くのでは?」
そこからは、全国の施設をたくさん調べました。
でも、不登校の子どもを受け入れるフリースクールが、保護猫活動をしている事例は見つかりませんでした。
「それなら、自分で作ってしまおう」。
そう決意して立ち上がったのが、「NPO法人フリースクールゆきレオ&保護猫施設ゆきレオ保育園」です。

当時小学生だった娘は、中学2年生になりました。今もNPO法人の副代表を務めながら、保護猫活動に毎日全力を注いでくれています。
フリースクールにやってくる子どもたちも、保護猫たちに全力でケアを提供してくれています。
最初はおそるおそるだった子が、猫たちの様子を見ながら、掃除をしたりご飯をあげたりできるようになる様子はとても心強いです。
「猫は、子どもが苦手なのでは?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もともと、学校に行けなくなる子どもたちは、とても優しい子が多いような気がしています。
優しいから、自分を傷つけるものに言い返せない。自分で抱えようとしてしまう。
そんな子は、自分より弱いもの、動物に対してとても優しく、一生懸命守ろうとしてくれます。
大変な傷を負った猫が保護されるときには、大人よりもまっすぐに、「なんとかしよう」と動いてくれます。
そんな彼らの姿は、「めちゃめちゃかっこいいな」と私は思います。
猫も子どもたちを徐々に信頼していき、お世話を任せてくれています。
おそらく全国にここにしかない、「猫を保護するフリースクール」では、今日も猫と人間の支え合いが生まれています。
保護猫活動×フリースクールの日々は、毎日がドタバタです。
もともと支出が多く、収益はほとんど生まれない二つの活動を、同時に続けています。
それでもこれまでは、「手弁当でも、なんとか続けていこう」と思ってきました。
しかし、今年はその覚悟だけでは乗り越えられない一年でした。
というのも、今年は次々と「待ったなし」の保護が重なった一年だったのです。
高齢の飼い主さんが亡くなり、
5歳から14歳までの高齢猫13頭を残して旅立たれたお家から、
13頭すべてを引き取り、新しい家族へとつなぐ取り組み。
虐待の疑いがあり、顔面骨折を負い、瀕死の状態で保護された子。
飼い主さんに先立たれ、ひとりぼっちで泣き続けていた子。
山奥に遺棄され、
登山者の方のお弁当の残りで、なんとか命をつないでいたおばあちゃん猫。
当施設の玄関前に、6匹の猫の遺棄、2ヶ月後にさらに14匹、合計20匹の猫が遺棄されるという出来事。
そして、生まれた瞬間から奇形を抱えて生まれてきた子猫の保護。
どの命も、「少し考えてから」では間に合いません。
迷っている間に、命は消えてしまいます。
だから私たちは、まず治療を受けさせ、保護し、
あとから必死で資金をかき集めるという選択を、何度もしてきました。
正直に言えば、怖いです。
このまま続けば、いつ資金が尽きてもおかしくない。
「次の子」を受け入れられなくなる日が来てしまうかもしれない。
そう感じた一年でもありました。
そんな中で、ゆきレオにやってきたのが、
先天性の奇形をもち、目が見えないマリアちゃんでした
マリアちゃんもまた、
「今すぐの保護と継続的な医療」が必要な命でした。
たくさんのハンデを抱えながらも、
だんだんと元気になり、今では明るくおてんばな子猫に成長しています。
やらかしてくれることも多く、手はかかりますが、とても可愛い存在です。
ただ、心臓や血管の奇形もあり、どうしても他の子たちより医療費がかかってしまいます。
元気に過ごしてもらうために、私たちは月々13,200円の酸素室レンタルを決断しました。
今年は、一番多い時で42頭、必死の思いで譲渡活動に取り組み、現在、30頭に落ち着かせることができていますが。
そして正直に言えば、
「このままでは、新しい子を受け入れられない」
というところまで追い込まれています。
猫たちを助けたい。
目の前の命をあきらめたくない。
そう願っている私たち、そして子どもたちにとって、
いまは本当に、大きな分岐点です。
【ご寄付のお願い】
そこで、皆さまにお願いがあります。
マリアちゃんの、そしてゆきレオの活動全体を支える仲間になっていただけませんか。
猫たちを助けたい。
人への信頼を取り戻してほしい。
誰かと、もう一度つながってほしい。
そんな想いで日々向き合っている私たちと子どもたちに、
どうか、少しだけお力を貸していただけたら嬉しいです。
マリアちゃんには、平均して月5万円ほどの医療費がかかっています。
さらに、いつ運び込まれるかわからない次の保護に備え、
団体として最低限守っておかなければならない資金もあります。
怪我や病気の子が来れば、
治療費は1頭あたり10〜40万円かかることも珍しくありません。
私たちがすぐに動かせる資金は、約15万円が限界です。
だからこそ、
単発のご寄付だけでなく、毎月少しずつ支えていただける存在が必要だと、
今年一年を通して痛感しました。
もし、毎月500円の寄付をしてくださる方が50人いれば、
それだけで2万5000円になります。
マリアちゃんの1か月分の医療費の半分を
「ひとりで背負う」のではなく、みなさんと一緒に支えることができます。
そこで私たちはいま、
マンスリーサポーター50人を募る、初めてのチャレンジをしています!
Syncableでは、月々500円から、お好きな金額で寄付をしていただけます。
「自分も、猫たちを守るチームの一員になりたい」
そう感じていただけた方は、
ぜひマンスリーサポーターとして、ゆきレオの仲間に加わっていただけませんか。
◎最後にお伝えしたいこと
私たちの目標は、
マリアちゃんや猫たちに、あたたかいおうちで天寿をまっとうしてもらうことだけではありません。
人が猫を支え、
猫が人を支える。
そんな、あたたかく支え合う関係性を、
特別なことではなく、当たり前の選択肢として日本中に広げていきたいと願っています。
保護猫活動をするフリースクールも、
日本中にあってほしい。
どの街にも、悩んだ子どもたちが「ここなら行ってみたい」と思える居場所がある未来を迎えたいのです。
そのためにも、まずは私たち自身が、元気いっぱいに、明るく、癒し合いながら活動を続けていくこと。
「この活動を、私もやってみたい」と思ってもらえるモデルを、
ここから育てていきたいと思っています。
その一歩を、どうか皆さまと一緒に踏み出させてください!


