「どうして学校に行けないの?」 そう聞かれるたびに、胸がぎゅっと苦しくなる子どもがいます。
“行きたくないわけじゃない” “行けない理由を言葉にできない” “ただつらい、しんどい、苦しい” でもそれを説明できない自分を責めてしまう子がいます。
そして、そんな我が子を抱きしめながら 「この子は頑張っているのに、どうしてこんなに苦しまなきゃいけないの」 と涙を流しながら寄り添っている保護者の方がいます。
──フリースクールヒュッゲは、そんな子どもたちとご家庭の声から生まれました。
ヒュッゲがスタートしたのは2019年の1月。 たった数人の子どもたちと、小さく慎重な一歩からのスタートでした。
「今日は来れたね」 「来られない日があってもいいんだよ」 「好きなことでいい、一緒に過ごそう」
その繰り返しの中で、子どもたちは少しずつ表情を取り戻していきました。 声が増えていきました。 小さな「できた」が増えていきました。
やがて、ヒュッゲは “学校に行けない・行かない子の居場所” を越え、 「安心して自分らしくいられる居場所」へと育っていきました。
ゲームが得意な子はゲームで誰かとつながり、 勉強に戻りたい子は自分のペースで学び直し、 人と関わることが怖かった子が、 自分の世界を認めてくれる仲間と出会い、少しずつ言葉を交わせるようになる。
誰かの「好き」が、誰かの「力」になる。 誰かの「苦手」が、誰かの「優しさ」になる。
ここには、競争も比較もありません。 あるのは、安心とつながりと、「それでいいよ」の空気です。
そんな中で、高校卒業資格を取りたい子の声が生まれ、 現在は高校卒業サポートコースも加わりました。 学校生活が難しい子どもたちも、高校資格取得という未来の選択肢を持てるようになっています。
──しかし、8年目を迎える今、ヒュッゲには新しい課題があります。
フリースクールの多くは国からの補助金がありません。 利用料を低く抑え、誰でも通える環境を維持するためには、 スタッフの人件費・施設維持費・教材費など、多くの負担を抱えています。
「居場所が必要な子は確実に増えている」 「でも、経済的理由で利用を諦めてしまう家庭もある」 「助けを求めている子に手を差し伸べ続けたい」
だから、今回のクラウドファンディングを立ち上げました。
あなたの支援は、 ひとりの子が “ここに居ていいんだ” と感じられる居場所に直結します。
あなたの支援は、 「学校に行けない=人生が終わる」じゃない世界をつくる力になります。
そして何より、 今まさにつらさの中にいる子に、 「あなたは独りじゃない」と伝える力になります。
どうか、ヒュッゲの居場所を守る仲間になってください。 あなたの力が、子どもたちの未来の灯になります。
ストーリー
お陰様で7周年!!8年目に突入!!
フリースクールヒュッゲは2019年の1月に開校し、2026年の1月で7周年を迎え、8年目に入ります。ここまで何とか続けることが出来たのは皆様のご理解、ご支援、ご協力があったからこそです。この場をおかりして心より感謝申し上げます。
開校当初は県央唯一のフリースクールでしたが、不登校の人数が増加している状況にも関わらず、まだまだ認知度が低く、利用者も少ない状況でした。それでもいろんなイベントを企画したり、参加したりし、いろんなメディアにも取り上げられる機会をいただき、徐々に利用者も増え、認知度は上がってきました。当事者本人とってより良い環境が提供できるよう試行錯誤しながら活動してきました。また、利用者を通して、学校との連携ができ、フリースクールヒュッゲは当事者本人とってよりよい環境が提供できるよう学校と家庭がよりよい関係が繋がれるような活動もしてきました。
振り返るとこれまでの7年間は決して順調ではなく、いろんな障壁にぶつかってきました。開校して一年くらい経ち、フリースクールヒュッゲの認知度も上がり、まさにこれからというときに新型コロナウイルスの世界的感染流行に直面し、今までの利用者も利用できなくなり、新規の利用者もなかなか増えず、大変な時期でした。
それでも新型コロナウイルスの感染流行が落ち着いてきたころから、不登校の子どもたちがさらに急増し、ヒュッゲにも相談件数が増え、それに伴い利用者も増えてきました。
この7年間(家庭教師としては30年近く)、小、中、高と継続して、ヒュッゲを利用してきている子がいたり、ヒュッゲ開校当初利用していた子は今では社会人となって自分らしい人生を送っていたり、いろんな子たちやその家族と継続して関わったりといろんな世代に対して、切れ目のない支援をしてきました。
フリースクールの現状
全国的にも不登校の数が急増し、毎年過去最高の人数を更新している中、フリースクールの利用者の数が伸び悩んでおり、フリースクールヒュッゲも公的支援のない中での運営が厳しい状況が続いています。
不登校などに関する相談件数は年々増加していますが、フリースクールの利用が伸び悩んでいる要因がいくつかあります。
それは
・公的支援がなく、特に生活困窮世帯には経済的障壁があるために利用したくても利用できない。
・利用したくても地理的、物理的にアクセスする手段がない。
・フリースクールの認知度がまだまだ低い。
・学校ありきの考えがまだまだ根強い
などがあります。
フリースクールヒュッゲのこれから(10周年に向けて)
フリースクールヒュッゲはこの7年間で利用者の家庭は勿論、教育委員会、学校などと連携する機会が増え、それ以外にも利用者の支援関係者や医療機関などとも連携してきました。
当事者の抱えている事情や背景はそれぞれ違いますが、この7年間(家庭教師からも含めれば30年間)生きづらさを抱え、悩み、苦しんでいる当事者やその家族と携わってきました。その中では「命」に係わる案件もいくつかありました。
経済的事情などで利用が難しい方に対しては、目の前の「命」を最優先し、悩んだり、苦しんでいる当事者を受け入れてきました。しかし、それでは公的支援のない中で、フリースクールの活動を継続していくのはとても厳しい現状です。かけがえのない居場所としてフリースクールの活動を続けていくためにフリースクール以外の仕事などをしたりして、運営資金を捻出したり、家庭の事情などで経済的に厳しい利用者のサポートをしています。
フリースクールヒュッゲを開校して、8年目に入り、継続していく大変さをとても実感していますが、それ以上にフリースクールヒュッゲが必要としている人にとって「かけがえのない居場所」となってきていることも実感しています。
これまで様々な人たちからのご理解、ご支援、ご協力をいただきながら、基本的に一人でフリースクールヒュッゲの運営を続けていますが、不登校などを取り巻く環境が少しでも改善し、誰もが「自分らしく生きていい」と思える社会を実現させたいと思っています。これからも必要としている人がいつでも必要な支援を受けられる環境作りを続けていくためには皆様からのご支援、ご協力が必要です。
フリースクールヒュッゲが7周年だけでなく10周年、20周年と継続できるよう一年、一年を大切にし、必要としている人に必要な支援を続けていきますので、皆様からのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。
フリースクールヒュッゲ代表 関口 健志





